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🍒子どもの詩238 Theme-46

      〜悲しい心〜

     読みに来ていただき、ありがとうございます。
     子どもの詩を紹介するnoteです。
           🔹
     腸重積(ちょうじゅうせき)という病気があります。腸の一部が隣り合う腸管にはまり込み、腸閉塞や血流障害を引き起こす緊急性の高い病気です。

       かなしい心
    二年生から今までの一年間に
    わたしはいっぱいけいけんした
    まず夏休みにちょうじゅうせきの手じゅつ
    うん動会にでられなくてくやしかった
    でも入いんしている間
    お父さんもお母さんもとてもやさしかった
    いっぱいあまえた
    思いだすと少しはラッキーな時だったかな
    でもそのあとはかなしいことがいっぱい

    五月
    お母さんが交通じこで入いん
    あの時もショックでなきました
    なんとか妹とわたしとお父さんで
    きょう力してくらした毎日
    やっとたいいんしてうれしかったのに

    とつぜん夏休みに
    お父さんとお母さんがりこんするってきいた時
    わたしはかなしくてかなしくて
    なみだをぼろぼろながしてしまいました
    ちょっとあたまがこんらんして
    声が出ませんでした
    今までいつだって
    親に見守られて安心していたのに
    親にかわいがってもらってきたのに
    親がりこんをかってにきめて

    子どもにそうだんしてほしかった
    子どもだってかなしい気持ちがあるんだよ
    子どもだって人げんだよ
    親と同じように心があるんだよ
    親だけでりこんをきめないで
    いつだって親に見守られて安心してきたのに
    子どもにはわからないからと
    なんにもいわないなんて‥‥
    三年生でもわかることあるよ
    わたしにも気持ちをきいてほしいの
    わたしもなかまに入れてほしいの
         3年 ゆい

     ゆいさんにとって腸重積に始まる悲しい出来事が続いたのは、1998年から1999年にかけてのことです。あれから27年余りの歳月が過ぎました。36歳と言えば、結婚して子どもが授かったと仮定すると、ちょうどあの頃のお母さんの年齢です。ゆいさんがもしこの作品を今読み返したとすれば、当時とは捉え方が変わっているものでしょうか。
    #大人になったと感じる時に書いたように、私には他人の親子関係にコメントできる資格がありません。この27年の間に、1999年の「悲しいこと」を上回る「嬉しい事」や「楽しい事」が、ゆいさんの身の回りにたくさん起こっていたら良いのになあと願うばかりです。ゆいさんの悲しみの連鎖を断ち切れるのは、ゆいさん自身しかあり得ませんから。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
     また読みに来ていただけたら、嬉しいです。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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