
🍒子どもの詩287 Theme-102
〜備前焼Ⅱ〜
子どもで焼き物に興味を持つ子なんて、そうそういるわけないだろうと思っていました。しかし、どうやら私の思い違いだったようです。焼き物を創り出す事に、興味を持った子の作品です。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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備前焼
うまくできますように
心の中で願った
湯飲みにしようか
お皿にしようか
決めた
お皿にしよう
お皿ならいつでも使えるし
ぐりぐりぐり‥‥
親指をひねりながら
ろくろを回しながら
ずんずんずん‥‥
穴をあけていく
もっともっと広く大きく
もっともっとつるつるになるように
あんなに小さなねん土の玉がどんどん大きくなる
まるでつぼみから花がさいたようだ
「こりゃ ちょっとあぶないかな」
とおっちゃん
どこがあかんのかな?
よく見るとお皿のはしっこがうすくなりすぎて
たれ下がっている
ギュッギュッギュッ
おっちゃんはなれた手つきで
ねん土をもむようにしておさえる
あっという間になおった
さすがおっちゃん
今度はろくろをものすごいスピードで回し始める
シュー
回る音が聞こえてきそう
ああ あかん
目がまわる
もしかしておしつぶすつもり?
いやや いやや やりなおしなんか
そう考えている間におっちゃんの持った手ぬぐいが
どんどん近づいてくる
もうあかん
後ろを向いた
十数えてから前を向こう
一 二 三‥‥七 八 九 十!
ぱっ!
キレイやった
そこにはきれいなうずのようなもようがついていた
おっちゃんが力強くもう一度回す
ぐるぐる ぐるぐる
きゅー!
音がして止まった
やったぁ
きれいに仕上がった
「もうさわらんとき」
とおっちゃん
「はい」
いつもより大きな声で答えた
もうさわらへんわ
こんなにきれいにしてもろたから
備前焼
最高や!
5年 あき
わずか11歳で、既にズブズブとぬかるみに足をとられ始めているようですよ。「焼き物の世界は沼」とよく言われます。一度ハマると、抜け出せない深い魅力があるからです。あきさんの運命や、いかに。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。