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🍒子どもの詩174 Worker-8

      〜ペーパーワーク〜

     読みに来ていただき、ありがとうございます。
     子どもの詩を紹介するnoteです。
           🔹
     これまでマガジン《ワーカー》では、職人の世界を多く取り上げてきました。今回は、ガラリとかわってペーパーワークに関わるお父さんが登場します。
     見積書、請求書、契約書、各種申請書類の作成・処理・保管‥‥。書類仕事は、時間との勝負です。
     私も《ひとり総務部》のような仕事を長年続けてきました。「瞬発力」と「対応力」が要求され、しかもエンドレスな仕事であるため、「持続力」も必要です。真っ直ぐな仕事ばかりではありません。カーブやスライダー、フォークボール等、様々な球種の仕事に応じなければならないのです。時には、魔球のようなナックルボールだって飛んできます。疲れます。
     自分一人が担当ではなかったとしても、仕事内容は各人に振り分けられているので、「出来ません」「お願いします」は禁句です。誰も見ていない所で、一人黙って調べてでも格闘するペーパーワーク。
     資料作成、ファイリング、データ入力、電話応対‥‥。デスクワークのお父さん達は、毎日頑張っています。

       感謝をこめて
    父さんは一日中仕事に振り回されている
    さっき書類を書いていたと思うと
    手帳片手に電話をかけている
    出張で帰ってこない日もある
    そんな日はみんなの心に
    大きな穴があいたようで
    話をしていても何か足りないような気がする
    やっぱり父さんの存在感は
    大きいと感じさせられる
    出張から帰ってきた日には何となく
    しきりにためいきをついているようだし
    肩もすごくこっているみたいで
    無神経なぼくでも
    あ  今疲れているなと感じるほどしんどそうだが
    決して弱音をはかない
    強くてタフな父さん
    ぼくのわからないことはほとんど知っていて
    物分かりの悪いぼくに
    かんでふくめるように教えてくれる
    物知りで頼りになる
    ぼくなんかより
    二倍も三倍もスケールの大きな人間
    父さん

    ぼくをからかって
    ぼくがふくれっ面をするのを
    笑いながらながめている
    ちょっと腹がたつけど楽しい父さん
    その父さんに何をしてあげられるだろう
    父さんからしてもらうことは大きいが
    ぼくがしてあげられることは小さい
    でもたとえ小さくとも
    その中に感謝の気持ちを込めれば
    どんな物より大きくなるはず
    感謝を込めて
    ありがとうとそっと手紙を渡すと
    父さんはちょっとはずかしそうに
    でもうれしそうに
    ありがとうと言った
         6年 なおや

     仕事が終わって、ダイニングテーブルを前にして、なおや君たちの顔を見る。その時初めて、自分は人間なんだなあと、ホッとできます。「ありがとう」の手紙、良いことをしましたね。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
     また読みに来ていただけたら、嬉しいです。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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