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🍒子どもの詩294 Theme-105

      〜剣道の試合〜

     剣道、柔道、空手、レスリング、ボクシング等の格闘技は、個人対個人の白黒をハッキリつける過酷なスポーツ。きっと負けた時の悔しさは、途轍もなく大きいに違いありません。
     敗者への言葉がけについて、考察します。  
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       お兄ちゃん
    今日はお兄ちゃんの剣道の試合
    わたしは初めておうえんに行ったよ
    会場で見るお兄ちゃんは家とは全ぜんちがう
    なんかシャキッとしているね
    いよいよ試合が始まった
    お兄ちゃんは白色
    相手の子は赤色
    わたしの心ぞうもドキドキしてきたよ
    思わず立ち上がって「がんばれー
    あー神様  おねがい」とさけんでしまったよ

    でも赤色の旗が上がった
    あーざんねん‥‥
    わたしは「お兄ちゃん  すごくがんばったから
    負けたけどおこったらあかんで」
    とお母さんに言った
    まわりの人たちが笑った
    お母さんは指でシーッとしながら
    「おこるわけないやろ」とはずかしそうに言った

    もどってきたお兄ちゃんの顔は元気がなかった
    でもお母さんが「おつかれさん
    ざんねんやったな」と言うと
    「うん」とうなずいてはずかしそうな顔になった
    いつものお兄ちゃんにもどったみたい
    わたしは前より
    おにいちゃんがすきになった
         4年 ほのか

    "わたしは、前よりお兄ちゃんがすきになった。"
     こんなふうに考える家族が、敗者の近くにいること。それが、言葉を凌ぐ何よりの大きな励ましです。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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