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🍒ぼくの心配事

      〜子どもの詩469 Family-84〜

     人はそれぞれ、心配事の一つや二つは抱えて生きているものですが、6年生のなるふみ君の場合は、ちょっと変わっています。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       ぼくの心配ごと
    近ごろぼくには心配なことがある
    それは父のお腹だ
    なんだかだんだんふくらんで
    そろそろ大変なことになりそうだ
    「食べすぎやろ 何人分食べとんや」
    母が少しおこったように父に言う
    「だっておいしいんやもん」
    父は子供のような言い訳をする
    「満腹どころか腹十二分ぐらい食べとるやろ
    腹八分という言葉を知らんのか」
    さらなる母の言葉に
    「そんなに食べとらんよ」
    父はあきらかに食べすぎで
    パンパンのお腹をなでながら口をとがらせる
    「なあ  なるちゃんはどう思う」
    たまりかねたように
    母が突然ぼくに話をふってくる
    「うんそうやな 確かに父さんのお腹やばいで」
    正直にぼくが答えると
    横から兄がグイッと首をのばして
    「うん やばいやばい」
    力いっぱいあいづちを打つ
    家族三人にせめられて「わかった
    少し食べるのひかえる」
    やっと父はボソッと答えた
    これで一件落着だ
    と言いたい所だが
    実はこの会話は
    過去に何度となくくり返されているのだ
    毎回父の「わかった」で会話は終わるのに
    いまだに何もかわらないのだから不思議だ

    「父さん そろそろ母さんの言うこと
    ちゃんと聞かへんと
    メタボ検しんにひっかかるよ」
    父はわかってくれているのかな
    ぼくが本気で心配してること
         6年 なるふみ

     お父さんの健康に関する心配事でした。自分のことではないだけに、ちょっと厄介ですね。何か、良い方法はないものか?
     お父さん自身に問題意識を持ってもらうのが一番なんでしょうけど、それがなかなか‥‥。
     お父さんを責めるのではなく、家族の一員として心配していることを伝える、そんな一大家族会議を開く必要がありそうですね。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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