
🍒子どもの詩271 Food-7
〜食は 人の天なり〜
「民以食为天(民は食を以て天と為す)」は、約2000年前の前漢の時代の歴史書『漢書』や『史記』に記された言葉です。
さらに、日本三大エッセイスト「吉田兼好」は、徒然草(122段)に、見出しの言葉で分かり易く日本人に食の大切さを伝えました。天=最上の物。人は美味しく、楽しく味わって食べて、初めて「徳」を得る。そういう意味合いです。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。今日は、食に関わる詩を三点紹介し、食が紡ぐ家族の姿を追ってみたいと考えています。
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おてつだい だいすき
さい近 お母さんは仕事で帰るのがおそくなった
お父さんの方がはやい時
わたしはいっしょにご飯を作る
わたしはフライパンでいためるのが好き
ジュー ジュー
とてもいいにおいがしてくる
ご飯をたくのも好き
「お米ひとつぶに七人のかみさまがいる」
お父さんに教えてもらった
なえを手で植えたことがある
なえからお米になるのはすごい
もっとお米を大切にしたい
料理ができあがると
「なんかへんな物ができた」
いつもお父さんは言う
見た目がちょっと悪いから
でも食べてみたら
「とってもおいしい」
お母さんも仕事から帰ってきて
「なな ありがとう とってもおいしいよ」
ほめられてすごくうれしかった
まい日おてつだいをしていると
いっしょに妹もおてつだいをした
妹もほめられてうれしそうだった
「おてつだい 大すき」
妹が言ったよ
3年 なな
おなべがよんでいる
まだかな まだかな
おなべがよんでる
わたしはまってる
「お母さん おなべがよんでる」
お母さんは来ない
でもおなべはよんでる
わたしもまってる
「お母さん やっぱりおなべよんでるよ」
でも お母さんは来ない
それでもやっぱりおなべはよんでる
わたしもずっとずっとまってる
「お母さんはやく来て
おなべがまってる」
やっとお母さんが来た
うーん いいにおい
おいしそう
おなべはうれしそう
3年 めいさ
おじいちゃんの味
ポテトサラダや肉づめピーマン
カレーライスなどなど‥‥
お母さんの作った味だけどおじいちゃんの味がする
やさしい味
春・夏・秋・冬
いろんな野菜や果物を
ぼくたちのために心をこめて作ってくれている
その野菜を使ってお母さんが料理してくれている
だからおじいちゃんの味がする
ぼくはおじいちゃんに
畑のたがやし方やなえの植え方
育て方のコツを教えてもらう
困った時 相談にのってくれ たよりになる
たくさんほめてくれる
おじいちゃんが大好き
いつもありがとう
おじいちゃんの味は ぼくの元気の元だ
5年 ゆいと
タイプの違う、三作品です。調理する立場、コンロの見張り番、祖父が育てた野菜食材を食する立場。立つ位置は違っても、どの子も真っ直ぐ「食」を見つめています。
三つの作品に、共通点を見つけました。食は、一人では完結しないということです。父と台所に立ち、母がお鍋の前に戻り、祖父の育てた野菜を母が料理する。人と人を繋ぐ役目を「食」は果たしています。「食は人の天なり」。なるほど。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。