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🍒がんばる心の糸が切れる時、そしてその後

      〜子どもの詩421 Theme-179〜

     どちらかと言えば、このnote「子どもの詩」では、ポジティブな作品を取り上げています。でもみんな、本当に毎日が前向きな事ばかりなのかと言えば、そうではないことも多いのではないでしょうか。
     先ず取り上げるのは、リレー競争の時に頑張る心の糸がプチンと切れる瞬間を扱った作品です。とてもリアリティがあります。二番目に取り上げるのは、ピアノの発表会で大きなミスをして、これまた心の糸が切れた児童が、ゆっくりゆっくりと再生に向かう話です。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       がんばる心の糸
    速く走らなきゃぬかされてしまう
    バトンをもらった時は  一位だった
    みんなの分までがんばろうと  手をふった
    一つ目のコーナーを曲がった
    まだ一位だった
    リレーチームの仲間が「がんばれ」と
    はくしゅをしながらおうえんしてくれた
    おうえんされ  もっとがんばりたくなった
    二つ目のコーナーを曲がると
    いよいよゴールが見えた
    まだ一位をキープできている
    「もうちょっとのしんぼうだ」
    ずいぶんつかれているわたしは
    心の中でさけんでいた
    しんぞうはバクバク
    足はいたい
    手はもう動かない
    でもゴールまであと少し
    その時  タッタッタとすなをける音が聞こえた
    いつの間に来たんだろう
    必死で走っていたわたしは
    自分の事だけしか考えられなくて
    後ろの人に気づかなかった
    ぬかされないぞ
    でも次のしゅんかん  ぬかされてしまった
    プチン!
    がんばる心の糸が
    切れる音がした
         4年 さくら

       あか
    家の外でしゃがみこんでいた
    私のかげ こんなに長かったっけ
    左上を見上げると
    赤が強めのにじ
    まぶしいな
    いつからだろう
    かみさまが出してくれたのかな

    あれっ
    なみだが止まっている
    まだ少しかなしかったけど
    目をほそくして見つめていると
    心が楽になった

    ゆっくりと  中にはいろうとした時
    トンボが
    かたにとまった
         3年 あかり

     ノックダウンしては立ち上がり、またノックダウンしては立ち上がる‥‥。ノックダウンしても、ノックアウトはしない。そんな生き方を選んでいきたいと思う、今日この頃です。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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