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🍒子どもの詩219 Food-5

       〜焼き豚〜

      読みに来ていただき、ありがとうございます。
     子どもの詩を紹介するnoteです。
           🔹
     日頃見せない父親の姿を見ることは、子ども、特に男の子にとっては興味津々の経験です。将来の自分の姿を思い重ねるためでしょうか。
     七輪で特製焼き豚を焼く父の姿は、けいた君には一生消えない思い出となったようです。

       お父さん  とくせいやきぶた
    日曜日  家でお父さんがやきぶたを作った
    まず  むかしあったおふろのとなりに
    七りんをおいてすみをおこした
    それから肉のかたまりを
    大きくて長い鉄のくしにさして
    たれにつけた後七りんの上においた
    ジューッ
    しばらくすると
    あまいようなしょうゆのような
    いいにおいがプーンとしてきた
    たれにつけてやいて
    つけてやいて
    これを十回ほどくり返すと
    お父さん  とくせいやきぶたのできあがりだ
    肉はやいたらちぢむ
    だからできあがりはちょっと小さくなる
    四こ目を作っていると中に
    「トイレ行ってくるから見とってよ」と言って
    お父さんが行ってしまった
    たれがすみの上におちて
    シューッ
    音がした
    しばらくするとこげてきた
    けむりも出てきた
    ああと思っているうちに
    けむりがまいあがって
    家の中じゅうけむりだらけになった
    お父さんが「見といてって
    ほんまに見とっただけかいな
    まぁひと皮はがせばだいじょうぶやろ」と言った
    よかったあ
    やきぶたにつけたたれもお父さんの手作りだ
    お父さんのやきぶたは
    においをかいだだけでおなかがグーッと鳴る
    食よくがない時でもこのやきぶたがあれば
    ごはんがいっぱい食べられる
    「お店のやつよりうまいやろ」
    お父さんがとくいそうに言う
    お父さん自まんのやきぶたは
    ぼくの自まんのやきぶただ
         3年 けいた

     食べ物を作る父の姿は、焼き豚の香ばしい匂い、甘辛い味とともに、くっきりけいた君の脳裏に焼き付けられ受け継がれました。自分も父親になったとしたら、けいた君も特製焼き豚を焼き、我が子に得意そうにこう言うのでしょうね。
    「お店のヤツよりうまいやろ。」
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
     また読みに来ていただけたら、嬉しいです。

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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