メインコンテンツへスキップ
見出し画像

🍒子どもの詩297 Food-9

      〜ゆでたまご〜

     ある日を境に、まさひと君の大好きなゆで卵が、殻付きで出されるようになりました。思い切って、お母さんにその理由を問うと、予想外の答えが返ってきました。
     Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔹
       ゆでたまご
    ばんごはんのおかずに  ゆでたまごがでた
    ぼくはたまごりょうりが大すきだ
    その中でも一番すきなのがゆでたまごだ
    今日のおかずはラッキーと思った
    でもぼくはこのごろ
    ゆでたまごがおかずに出たとき
    気になっていることがある
    さいきんかわがむいてないのだ
    前までは食べやすいように  かわがむいてあった
    お母さんがめんどうくさいのだろうか
    ほかのりょうりに手間がかかって
    時間がないのだろうか
    ぼくは気になって
    「なんでこのごろかわがむいてないん」
    とお母さんに聞いた
    すると「自分でたまごのかわが
    むけへん子になったら困るから」と言った
    ぼくはびっくりした
    よそうしていないこたえだった
    お母さんはぼくのことをかんがえてくれていたんだ
    うれしくなって
    ゆでたまごのかわを自分でむいた
    へただけど一生けんめいむいた
    一分ぐらいでぜんぶむけた
    じぶんでむいたゆでたまごは
    ものすごくおいしかった
         2年 まさひと

     これこれだからね、と敢えて理由を言わずに殻付きのゆで卵を出し続けたところが良いと感じました。押し付けがましくないと言うか‥。本来の「愛(慈愛)」は、こんな風に自己アピールや言い訳の無いものなんじゃないかなと思います。
     まさひと君が尋ねる。尋ねるとお母さんが答える。お母さんの「仕掛け」から、「理由の伝達」までのタイムラグがある。(もしかしたら、「理由の伝達」が無かったかもしれませんが。)それだからこそ、まさひと君は母親の言葉の真実を直感し、ズドーンとダイレクトに伝わったのだと思います。この辺りのところ、大事なことに触れていると私は思います。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。       

     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

    あなたへのおすすめ