
🍒お爺ちゃん 蛍を捕る
〜子どもの詩510 Family-89
「ノスタルジー」と「孫」は、高齢者にとってなかなか出ないアドレナリンを噴出させてくれる、二大カンフル剤と言えます。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
🔹
おじいちゃん ホタルをとる
夜になってからホタルを見に行った
もう八時半なので あたりは暗い
ホタルはいるかなあ
不安だったが橋の近くに行くと
ピカピカ光っていた
二才のいとこのあおいは「こわい
帰ろうよ」と泣き出してしまった
その時とつぜん
弟の竜輝が「ホタルおったぞ」とさけんだ
それまでゆっくり歩いていたおじいちゃんが
「ホタルつかまえよか
どこにおる?」と言い出した
竜輝が「おじいちゃん ほらそこにおる」
わたしも「そこやん そこそこ」
おじいちゃんは どこやどこやと
指さす方をきょろきょろ見ながらそろっと近づいた
見るとおじいちゃんは
片手で橋のらんかんにつかまり
身を乗り出してとろうとしていた
橋の下は川だ
雨上がりで水かさがふえていた
それなのに もう片方の手であみを振り回し
飛んでいるホタルをとっていた
おばあちゃんが大声で「おじいちゃん
あぶないで」と言っている
でもおじいちゃんはむちゅうだ
あおいが「帰ろうよ おじいちゃん」と言っても
聞こえないようだ
「もう おじいちゃん 子どもやなあ
子どもにもどったわ」と
おばあちゃんはあきれ顔
わたしもくすっと笑ってしまった
「待てぇ~」
おじいちゃんは橋の上を走っていった
「おじいちゃん もう帰ろうな」と言ったが
おじいちゃんは「とっとくから」
向こうへ走っていきながら言った
帰ってきた時おじいちゃんは
あみの中にホタルを五ひきも入れていた
おじいちゃんを
子どもにもどらせたホタルがりだった
5年 あんず
孫と一緒の蛍狩りは、「ノスタルジー」と「孫」の、正に夢のコラボです。夢中になって当然。少々危なっかしいので、保護者であるご家族の方々、どうか注意深く見守ってあげて下さい。あれっ?保護者は、お爺ちゃんだったか?
🔹
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。