
🍒 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
〜子どもの詩343 Theme-130〜
季節の到来を告げる七十二候。蟷螂生(かまきりしょうず)に続くのは、腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)、です。6月10日〜15日頃。梅雨で腐った草がホタルになると言われる季節。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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ほたる
ほたるをつかまえてもらった
ほしのようにピカピカひかった
おかあさんに見せたら
「きれいなほたるやな」と言ってくれた
わたしは「またとってあげる」と言った
虫かごの中が小さな町にへんしんした
あっちでピカリ
こっちでピカリ
ネオンみたいだ
おかあさんはうれしそうにわらった
おかあさんはほたるがすきなのかな
よなか おかあさんがいなかった
トイレに行ったらしい
わたしもかいだんをおりて下に行った
お母さんが一人で
じっとほたるを見ていた
わたしもいっしょに見たよ
「きれいだな」
おかあさんがにっこりわらった
2年 みやこ
ほたるが来た
この前ぼくのいえの中に
ほたるが一ぴき入ってきた
ぼくと弟がテレビを見ていたら
カーテンのところにとまっていた
それに弟が気がついた
弟はほたるに気づかれないように
小さな声でぼくに
「ほたるがおる」と教えてくれた
お父さんとお母さんにも言った
お父さんは「あっ ほんまや
ほたるや」と言って明かりをけしてくれた
へやをくらくして
ほたるがひかるのを見せてくれた
くらいへやの中で
ほたるの小さな明かりがほわんと見えた
弟は「すげえ」とよろこんで言った
ぼくもみんなもしばらくそのほたるを見ていた
少ししてお父さんが
「もうにがしてあげよう」と手のひらにのせて
外の草の上にそうっとにがしてあげた
にがした後も弟とぼくは
ずっとそのほたるを見ていた
ほたるもぼくたちに
ひかるのを見てというように
ずっとそこでひかっていた
おしりのところが
ほわんとひかってきれいだった
またほたるが
いえにきてくれたらいいのになと思った
2年 そうた
ピカピカホタル
「今からホタルを見に行こか」
お母さんが言った
風が強かった
こんな日でもホタルはいるのかな
川に着いた
いた いた
でも風にとばされそうなかんじでとんでいる
ホタルがスーッととんできて
わたしの手にとまった
三びきもとまった
そのうちの二ひきのホタルは
ふくのそでの中に入ってきた
とってもとってもこそばかった
でもじっとがまんした
そでの中で
ホタルはおしりをピカピカ光らせていた
そで口からそっと中をのぞいてみた
わたしの方を見ていた
「風にとばされそうだから助けて
そでの中に入れてね」と言っているみたい
しばらくすると一ぴきのホタルが
そでの中から出てとんで行った
もう一ぴきもとんで行ってしまった
だけどさい後の一ぴきのホタルは
ずっとわたしのうでのあたりにとまっていた
「友だちのホタルさんはもうとんでいったよ」
そっとほかのホタルがとんでいる方へ
放してあげた
また来るからね ホタルさん
3年 みさ
川
むかし
母さんが子供だったころ
川にはメダカがいっぱいいたんだって
タオルを広げて
待ちぶせして
母さんの
そのまた母さんが子供だったころ
川には川エビやホタルもいっぱいで
しかけをしずめて
追いかけて
つかまえて遊んだんだって
母さんが子供だったころ
川には水がたくさんあって
母さんの母さんが子供のころ
渡しの舟がロープでつながれていた
そして今は
水は少なく
中洲に木や草がしげっている
ブラックバスをつるんだって
兄ちゃんが言ってた
大ぜきができたって
父さんが言ってた
おかげで今は
大雨がふっても心配ない
河川じき公園で遊べる
でも
ホタルは飛ばない
きれいな水
きれいな空気
わたしはこの川で
ホタルがりをしてみたい
6年 あやめ
ほたる
暗やみの中でピカッと光るほたる
おじいちゃんは「昔は川のほとりに
渦巻くようにおった」と言う
なんでこんなに減ってしまったのだろう
二年前 おじいちゃんの家の上の方に
老人ホームが建った
過疎の村だからにぎやかになるかもと思ったけど
生活汚水で川はよごされ
ほたるのえさのカワニナが死んでしまった
今年のほたるは川上から来たもので
数えるほどしかいない
すーっとぼくの近くに一匹のほたるが寄ってきた
仲間もいなくて
なんとなく淋しそうに光っている
ほたるが減ったということは
人間も住みにくくなったということ
ほたるを川に放してやった
一匹でもたくさんほたるが飛ぶ川になってほしい
「仲間をふやせよ」
飛んで行くほたるに ぼくは呼びかけた
6年 たくと

ホタルは、漢字で書くと「蛍」。もう一つの書き方は、「火垂る」。夜間に飛ぶ姿が、火をポロポロと垂らしているように見えたことから、このような漢字が充てられました。そんなホタルの乱舞を一度は見てみたいと思うのは、贅沢な願いなのでしょうか?
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。