
🍒弱い気持ちの引っ込め方
〜子どもの詩509 Sports-9〜
この町にはスポーツ公園があって、専用のソフトボール場まであります。地区ごとの子ども会チームのみならず、自治会チームまであって、自治会親善ソフトボール大会が催されると言います。
国技とか国民的スポーツという言葉を充てるなら、町技とか町民的スポーツにあたるのが、この町のソフトボールの位置付けです。
中学や高校でも野球・ソフトボールが盛んで、町内にある大学の野球選手の中には、NPBスカウトが注目する選手が出てきました。既に大阪の名門高校野球チームに引き抜かれ、甲子園に出場した選手だっていました。
そんな町に育った子の書いた、ソフトボール関連の作品を見てみることにしましょう。
Akiyama Uです。子どもの詩を紹介しています。
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おふろ
校区大会が終わってから家に帰ると
お父さんがいた
「久しぶりに いっしょに入ろか」
お父さんが言った
「うん 久しぶりにいっしょに入ろう」
こうぼくが言ってお風呂に入った
お風呂の中は霧に包まれたようで
お父さんの顔がよく見えなかった
ぼくは今日のことを悔やんで泣きそうだった
でも歯を食いしばってがまんした
それを見ていたお父さんは
「今日はおしかった
九回までいったら勝ちたかったな
しかも裏やしな」と言った
お父さんも悔やんでいた
でもお父さんは ぼくみたいに
顔では悔やんでいなかった
心の中で悔やんでいるんだ
お父さんを見ていて思った
ぼくがめそめそしていたら福山のチームは勝てない
ピッチャーやのに
キャプテンやのに
心のおく底からそう思った
この後 どろまみれになった体を
ていねいに洗った
洗い終わると弱気な気持ちが引っ込み
以前の気持ちがわき起こってきた
町の大会では絶対勝つぞ
6年 けいいち
キャプテンでピッチャーのけいいち君がスポーツマンなら、ちょっとニヒルなもの言いのお父さんもまた、スポーツマンです。
「野球は人生そのものだ。」
2001年に読売ジャイアンツ(巨人)の監督を退任する際、長嶋茂雄終身名誉監督は記者会見でそう語りました。
けいいち君たち親子もまた、そんな受け止めをしながら、スポーツと共に歩んでいくのでしょうね。
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました。