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🍒ピアノあれこれ

      ~子どもの詩402 Theme-170~

     ピアノレッスン。ピアノを選んだつもりでも、誰もが続けられるわけではありません。どちらかと言えば、ピアノに選ばれてしまった子ども達の、ピアノ愛に溢れる作品を見ていきましょう。
     Akiyama  Uです。子どもの詩を紹介しています。
           🔷
       わたしのピアノ  六十才
    わたしの宝物
    それはピアノ  六十才
    おばあちゃんが子どものころひいていたピアノ
    それをお母さんがひいて
    お母さんの妹もひいて
    そして今わたしがひいている
    六十才のピアノはわたしの最高のパートナー
    わたしの心を受け取って
    楽しい音  悲しい音  うれしい音  さみしい音
    強い音  弱い音  深い音
    どんな音でも出してくれる
    六十才のピアノとわたしは  とっても仲良し
    どんなにつかれていても
    ピアノをひいてからねる
    六十さいのピアノはいつもうれしそう
    きれいな音で歌って毎日がコンサート
    六十才のピアノはわたしの相ぼう
    練習が終わると
    「今日もありがとう」と言って
    きれいにふくのがわたしの日課
    大事にするね
    わたしのピアノ
         5年 りな

       ピアノのおいしゃさん
    カチカチカチ
    またげんがきれちゃった
    ぼくがいっぱいピアノをひいているからかな
    ピアノのおいしゃさんにきてもらった
    ピアノのなかがきになる
    ピアノをしゅじゅつしていく
    は  みたいにならんだハンマーをとった
    そのうしろにいっぱい
    ほねみたいなげんがある
    ぼくのからだとおなじだ
    げんとげんがこすれて
    ハープみたいなおとがする
    おいしゃさんがおとをならした
    ボワン  ボイン  ポイン  ラララララ
    だんだんきれいなおとになってきた
    みみだけでおとをあわせていく
    すごいな
    しゅじゅつはだいせいこうだ
    ぼくにはピアノが
    ありがとうっていっているようにきこえたよ
         1年 そうた

     古いピアノなら過去に何十回も調律を繰り返して、これまで音を出し続けて来たのだと思います。りなさんのピアノのように、弾き手がリレーされていく場合もあります。そして、それぞれの弾き手の発表会まで、しっかりサポートをし続けてくれます。

       ピアノの発表会
    発表会でひろうする曲「月うさぎ」
    先生に難しいと言われたが
    それは想像以上だった
    「月うさぎ」の曲のイメージは
    暗い月ではなく  明るい月
    うさぎがもちつきをしている声や
    はねている様子をピアノで表現する
    曲の最後には月だけではなく
    宇宙の壮大な広がりを表現しないといけない
    難しい
    でも聞いている人に
    自分が想像している「月うさぎ」の世界を
    伝えたい気持ちは変わらない
    だからがんばる

    発表会当日
    開演の合図が鳴った
    どんどん自分の順番に近付いてくる
    順番が近付くほど
    心臓がバクバクと鳴る
    消毒して黒幕をくぐると
    ステージうらに先生がいた
    先生が「おちついて
    いつもより思いを込めてね」と言った
    その通りに上手くいったらいいなと思った
    出番を待つ間に
    心の中で三連符のリズムを何度も唱えた
    自分の名前が呼ばれた
    ピアノのいすに座ると会場がシーンとなった
    すうっと深呼吸をして
    両手をけんばんの上に乗せた
    ひき始めると
    ふわっと月うさぎの世界が浮かび上がった
    ひいている内に気持ちよくなってきた
    終わって  たくさんの拍手をもらった
    私のかわいい二匹のうさぎの世界
    聴いている人たちに  伝わったかな
         6年 さおり

     脳内でドーパミンなどの快感物質が分泌され、「多幸感」「高揚感」が得られることを、音楽家の間では「ピアノハイ」と言うそうです。
     ピアノの発表会で「月うさぎ」を演奏して、ステージでピアノハイになる。さおりさんは、一体どれだけ弾き込んだのでしょうか。
           🔹
     最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

       

       


     
     
    気がつけば、子どもの書く文章を収集する人生になっていました。職業柄とも言えますが、誰もがしていることではないので、やはり謎です。ただ一つ言えるのは、自分の体験し得なかった事やこれから起こる可能性の低い出来事を、子ども達が代わりに体験してくれている、そんな認識です。感謝です。

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