
【11話】呪いがとけるまで・・・
往生際の悪い大ウソつき
初めての旅行で
私は吉田への気持ちが少し変わりつつあった。
『お客様ではなく彼氏の認識にしてもいいかも?』
と思いつつあった。
正直まだSEXの時視界には入れたくないし
気を抜くと
『ブスだなぁ~』と思ってしまうが、
男は顔じゃない!!!
経済力と行動力よ!!!
しかも恐ろしいことに
この時吉田を優しいとも思っていた。
その頃最近仲良くなった同じキャバクラの【ハル】
ハルは私と同じような時期に離婚していたり
少し境遇が似ていた。
お店終わりに朝から2人で24時間の居酒屋に行って
昼まで語り明かしたりしていた。
そして私と吉田の関係もハルは知っていた。
(店長が喋りやがった😑)
ハ「なんで凜さんって吉田さんと付き合ったんですか?」
私「理由?」
ハ「だって。。。
吉田さんのあの感じ凜さんには合わないっていうか。。。」
私「フォルムヤバない?!って話?笑」
ハ「そうです!!爆笑」
私「私面食いやで!」
ハ「?!(゚Д゚;)ならなんで?!💦」
私「芸にもならんイケメンより
貢いでくれるおブスの方が幸せになれるかなって!
それに浮気できないかなと思って。」
そんな話でよく昼まで盛り上がっていた。
そんなある日
ハ「吉田さんとの旅行どうでした?」
私「楽しかったよ~!」
と旅行先であった話をしていた。
よくある彼氏との惚気話をしているようだった。
旅行の話も一通り終わり
なんとなく最近気になってたことをハルに話した。
・毎日1日に10回近い着信があること
(出損ねると機嫌が悪くなる)
・でも私から休憩中(AM2時頃)に電話すると出たことがない。
(時間が時間だしなとも思う)
・お休みの水曜日は着信回数が少ないこと
・とにかく性欲が強すぎて怖い。。。
(断っても聞こえてない)
ただの軽い愚痴のつもりだった。
するとハルから
ハ「それ吉田既婚者説ないですか??!」
えっ?!(゚Д゚;)
えっ?!(;・∀・)
えっ?!。。。(´・ω・)
まさかぁ~~🤣🤣🤣
私「付き合う前にめっちゃ確認したよ!」
※くわしくは第1話へ
ハ「じゃぁ違うかぁ~🤔
吉田は電話したら絶対出ろって感じやのに
自分は寝てたは理不尽ですけどね😑」
私「それはそう!
ただそういう人に慣れすぎてる私も問題かも💦」
ハ「ん~私はどうしても吉田のくせに
凜さんに何してくれてんねん!!
としか思えないですけどね😑」
と言ってくれた。
それからもいろいろ話続け
朝10時頃急に生理が来てないことに気が付いた。
本当に急に💦
私「今日何日?!」
ハ「3月7日ですね。」
私「生理予定から1週間過ぎてるかも。。。」
ハ「えぇぇぇ!!?今?!今気が付いたんですか!?(;゚Д゚)」
私「うん。。。いやでも私若干不順やし大丈夫よ。」
ハ「元旦那の子ほぼ3発で3人すぐ妊娠したくせに。。。」
(痛いところついてきやがる💦)
ハ「ってか吉田避妊しないんですか?!」
私「いや、ちゃんとした場所ではするけど。。。
でも最初生やったりもする。」
ハ「ちゃんとしてない場所ってどこですか?!(゚Д゚;)」
私「。。。駐車場とか。。。」
ハ「凛さんそういうの好きなんですか??(゚Д゚;)」
私「私は青姦嫌いや。」
ハ「じゃあなんで駐車場?!(゚Д゚;)」
私「前に店終わりに。。。」
ハ「アフター青姦ですか??」
。。。(-_-;)
思い出したくないことを思い出しゾワッとした。
お昼も12時近くなり帰ることにした。
その日も2人とも夜から出勤だ。
家に帰り、軽い気持ちで
離婚時に荷物に紛れていた
妊娠検査薬を思い出して使ってみた。
トイレで結果を待つ。。。
線が2本
陽性だ。。。
ギャー――――――――――――――――
😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱
悲鳴を上げ、飛び跳ねながら
トイレから飛び出した
まだ寝ていたカエデが何事かと起き出した
カ「り~ん酔ってんの??💧」
私「違う!!ヤバい!!!!!」
カ「ん?酔ってるやん。。。」
私「酔ってへん!!!それどころじゃないねん!」
カ「何が??どうしたん??」
私「終わったかも。。。
私人生終わったかも。。。」
カ「えっ?!元旦那またなんかしてきたん?!」
私「違う。そっちじゃない。。。」
カ「えっ?!吉田?!」
私「妊娠した」
。。。
その一言で時が止まった。。。
カ「えっ?!なんでわかったん?」
私「妊娠検査薬のあまりが
荷物に紛れてたから使ったら陽性やった。。。
それから、たぶん吉田既婚者な気がする。」
カ「はっ!?!(゚Д゚;)既婚者?!なんで?!」
私「ハルとも話してたんやけど、
さらに今そんな気がすごくしてきた。」
カ「えっ?!でも既婚者であんなにしょっちゅう
飲み屋行ったり泊まったり無理じゃない?!」
私「新地にはそれくらい遊んでる既婚者ゴロゴロおった。。。」
カ「えっ?!でもまだどっちも確定じゃないやろ?!」
私「妊娠はほぼ確定やね。。。」
。。。
それから重い空気の中寝ることもできず
これからどうしたらいいのかわからず呆然としていた。
カ「吉田さんに言わないと!」
私「うん。。。イヤやなぁ~」
カ「なんで??
まだ既婚者って決まったわけじゃないやん!」
私「まだ付き合って2,3か月よ?
喜ばれても、嫌がられてもなんかイヤ。
それにこのタイプの勘外したことないんよね。」
たまに出てくる
【お告げが降りてくる】の感覚だった
何より今元旦那と親権や面会権で話し合い中
そんな中でこの状況があまりにも受け入れられなかった。
なかなか吉田に連絡できず、
夕方になってしまった。
いつもなら昼から電話してくるのに
その日はまだ1度もなかった。
夕方めずらしく私からメールを入れた。
【話したいことがあるから時間ある時に連絡頂戴】
すぐに電話がかかってきた。
吉「どうしたん?!!💦何があったん?!💦」
私「。。。ん。。。」
吉「えっ?!なに?!💦別れようとか?!」
私「ちょっと違う」
吉「じゃぁまた元旦那出てきたん??」
私「今回は関係ない」
吉「えぇぇぇなにぃ~~~?!!
今から行くわ!今日も出勤やろ?」
私「うん。。。」
出勤前に早めに会って話すことになった。
吉田の営業車に乗り込む
すごく思い空気の中
車をお店の方に走らせる
吉「で、何があったん??」
私「。。。」
吉「ちょっと~~~聞こえてますかぁ~??」
私「。。。うん。」
吉「話してくれなわからんやん。」
私は何から話そうか迷っていた。
既婚者であることを先に詰めるか
妊娠したことを先に伝えるか。。。
迷いに迷って、意を決して
私「あなた既婚者ですよね??」
と吉田に尋ねた。
吉「え?!何言うてんの?!
違うって付き合う前に話したやん」
私「。。。」
吉「えっ?!既婚者やと思ってんの?!笑
誰かになんか言われたん??」
私「違う。」
吉「じゃぁなんで急にそんなこと言い出すん??」
私「私の勘がそう言うてるから。」
吉「。。。勘かぁ~。
でも違うと思うよ😅」
私「。。。」
吉「だいたいこんな自由な既婚者おらんやろ😅笑」
私「新地の既婚者だいたいそんなもん。」
吉「。。。あぁ。。。そんなもんか。。。」
私「。。。で?」
吉「。。。ん~。。。厳密に言えばおるかな。。。」
私「はぁ??💢」
(厳密にってなんじゃ?!💢)
吉「ちゃうねん!
家庭内別居やから厳密には結婚してるって
感じじゃないねん!!」
私「家庭内別居??」
吉「そう!同じ家に住んでるだけ。」
私「。。。💢だからおるやん!!」
吉「おるといえばおるんやけど、
夫婦って感じじゃないから。。。」
私「だから!既婚者やん!!!💢」
吉「まぁ世間的に言えばそうかもしらんけど、
家庭内別居やから安心して!」
どう安心すんねん!!!
往生際が悪すぎる💢💢💢💢
吉「他にも何かあるんじゃない??😥」
私「。。。」
吉「それだけ??」
私「妊娠した。。。」
吉「あぁ~やっぱりか。。。」
私「なんでやっぱりなん?」
吉「なんかそんな気がしてん。」
その当時はその日起きたことにパニックで
この発言に違和感を感じながらも流したが、
吉田はこういう修羅場を過去に経験していたんだろう。
動揺しつつもあまりにも落ち着いていたし
次の出来事を知っているようだった。
吉「でもまだ妊娠確定じゃないやろ?」
私「ほぼ確定やと思う」
吉「病院行った???!」
私「まだ。」
吉「じゃぁ病院行こう!!✨
もしかしたら違うかもしれへんし!」
なぜか吉田が病院に行くのを楽しみにしているように見えた。
デートの約束のような。。。
私はいたたまれない気持ちになってきて
走行中の車から飛び出したい衝動に駆られた。
その衝動をグッと堪えていると
一気に涙が吹き出してきた。。。
嗚咽が出るほどの大号泣をしながら店の近くに到着した。
こんな状態で出勤もできない。
店長にLINEでことの経緯を話
その日急遽お休みにしてもらった。
(絶対休ませてくれない店長が初めて休ませてくれた。)
そのまま店の近くの空き地に車を停め
今の吉田のことを聞いた。
・なぜ既婚者であることを隠したのか?
A,なんとなく独身の方がり~んに好かれると思ったから。
・既婚者であることを一生隠す気だったのか?
A,ばれないと思っていた。
いろいろ聞いたが最後に
私「子供は?」
吉「1才ちょろ」
この言葉が聞こえた瞬間
私は木刀で後頭部を思いっきり殴られたような衝撃を受け
一瞬意識が飛んだ気がした。
そしてこの【ちょろ】という表現が
なぜだか無性に腹立たしかった。
吉田の年齢的にも子供は幼稚園か小学生くらいだと思ったが
まさかのまだ1才過ぎたところ。。。
私はさらに号泣しながら
私「1才ちょろ。。。
うちの末っ子より下やん。。。
家庭内別居ちゃうやん!!!」
吉「ちゃうねん!
体外受精でしゃぁ~なしで。。。」
私「なんで体外受精なん?」
吉「俺嫁はんにだけ立たへんねん。。。」
すごく真剣な眼差しで、
すごく必死に
奥さんとは結婚して以降、
何年もSEXレスであると語り続けた。
そして私への愛は本当なんだと熱く語る
あまりにも真剣に、語るので
私は何が本当で何が嘘か段々わからなくなってきた。
今思えば全部嘘なんだけどねぇ~。
歩く性器みたいな男が立たないわけがない。
とにかく1日で起きたあまりの出来事と
情報量に私の頭はパンクした。
この時すでに36時間以上起きてる状態で
さらに何時間も泣き続け
もう脳みそがシャットダウンしかけていた。
一生懸命愛を語り、
言い訳をしている吉田の声もほとんど入ってこず
途中から何を言っているのか
言葉の理解すらできなくなっていた。
本当に魂抜けたんじゃないかと思うくらい
途中から気が遠くなった。。。
吉「り~ん??り~ん??」
私「。。。」
この時私は吉田の顔を黙って見ていた。
なんだかよくわからない生き物が話しかけていて
何を言ってるのかもわからないような気分だった。
吉「り~ん?大丈夫か??」
ハッとして現実に戻ってきた
私「えっ?!何が??」
吉「目イってたで。。。💧」
私「この状況で正気で
おれる方がどうかしてるんじゃない。」
そしてまた涙が出てきた。
お店も休みになったのでとりあえず帰ることになった。
この時すでに会ってから6時間ほど経っていた。
吉「ほんまに今日は。。。ごめんな。。。
騙すつもりはなかったんや。」
私「。。。」
そしていつもの駅前のロータリーで車を降りた。
車を降りた私はショックで真っ直ぐ歩けなかった。
吉田が急いで降りてきて私の腕を掴んだ。
私「帰って。。。」
吉「ふらついてるやんけ!
家まで送るわ!」
私「お願いやから今はほっといて。」
吉「でもこんな状態で無視できひんやん!!」
私「いいから帰って!!
じゃないとここで叫ぶで!!」
吉「それはやめろよ~💧変質者やと思われるやん!」
私「だから帰れ!」
吉「あぁ。。。わかった。。。
じゃぁ気を付けて帰るんやで!」
吉田は車に乗り込み帰って行った。
フラフラ歩きながら
家の方に歩くが全然前に進まない。
そしてまた涙が溢れてきた。
人通りもまばらな夜11時ごろ
私はロータリーにへたり込んで大声で泣いた。
とにかく足に力が入らなかった。
すると通りすがりのおばさんが心配してくれて
声をかけてくれた。
お「大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」
私「大丈夫です。。。家すぐそこなんで。。。」
と言うとマンションの下まで私を支えて送ってくれた。
人生で後にも先にもショックで
歩けなくなったのはこの日だけだ。。。
この人がいなかったら
私はあのまま何時間駅前で泣いてたんだろう。
家に入ってからはベットに倒れこみ
また泣き続けた
泣きつかれて気が付いたらその日は眠っていた。