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『嘘を喰う少女』1話約5000文字21話10万文字完了

『嘘を喰う少女』

試行錯誤中のLaLaLaです。

今回の小説は実験的な取り組みとして、「事前に決めたルール通りにAIがどこまで正確に執筆できるか」「1話あたり5,000文字を一度の出力で書き切れるか」という限界に挑んでみました。

具体的には、ChatGPTに同ルールの指示書を読み込ませ、審査委員長の視点から客観的に検証・評価を実施。そのフィードバックをさらにAIへ読み込ませることで、どの程度まで原稿を修正・ブラッシュアップできるかをテストしています。

現時点での私の評価は「50点」。ここからいかに100点へ近づけていけるかが勝負です。

検証の中で浮き彫りになったのは、AI特有の執筆癖でした。

まとめ癖・説明癖: 状況を淡々と解説してしまう
過度な親切さ: 読者が考える前に安易に答えを書いてしまう
冗長化: 文字数を増やそうとすると説明文や重複表現が激増する
対話の軽薄さ: セリフがLINEの短いメッセージのようになってしまう

これから公募に向けて本格的な推敲作業すいこうさぎょうに入りますが、10万字規模の長編をAIに書かせること以上に、それを自ら読み込み、精査し、修正していく作業には莫大な労力がかかります。

いわゆる「AI構文」から、人の温度感や深みをもった「LaLaLa(人間)構文」へと昇華させる――この変換プロセスを完璧にやり遂げなければ、公募の舞台で勝ち残ることはできません。ここからの試行錯誤を全力で楽しんでいきたいと思います。


01 日払いの少女

真白は自動ドアの前で足を止め、貼り紙の求人票を指でなぞる。「未経験歓迎・日払い可」の文字は、どの街のどの店でも同じ顔をしている。リュックの中身は着替えが二枚、充電器、あとは四つに折った千円札が数枚。それだけあれば、次の街まで歩ける。

面接らしい面接はなかった。店長は履歴書も見ずに「明日から入れる?」と聞き、真白がうなずくと、安堵したように息を吐く。深夜シフトを埋められる人間なら誰でもよかったのだろう。

真白には、他人には見えないものが見える。嘘をつく人間の言葉には、必ずどこかにわずかな遅れが生まれる。用意していた台詞を、頭の中でもう一度なぞってから口に出す、その一拍分の遅れだ。声の速さが変わることもあれば、語尾だけが不自然に伸びることもある。意味までは分からない。ただ、そこに継ぎ目があることだけは、いつも分かる。

◇

初日の夜、レジに立つ真白の耳に、店長の声が小さな笑いを含んで届く。

「無理しなくていいからね。困ったことがあったら、いつでも言って」

言葉そのものに嘘はない。ただ語尾がほんの少し伸びている。誰かに向けて何度も用意してきた台詞を、初対面の人間に使うときの伸び方だ。真白はそれを気に留めない。世の中の親切の大半は、こういう小さな作り物でできている。命に関わるほどの嘘は、そうそうない。

深夜二時、客は一人。若い男が缶コーヒーとタバコをレジに置き、「お釣り、いらないです」と笑う。財布の中はほとんど空に見える。それでも真白は釣りを渡す。男は小さく舌打ちして受け取り、自動ドアの向こうに消えていく。見栄と呼ぶには小さすぎる嘘で、誰も傷つかない。真白の中で、それはただの雑音として消えていく。

金に興味はない。今日食べて、今日眠れるだけあればいい。多すぎる金は、置き場所に困るだけの荷物になる。

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