
AIが80点を出す時代に、残るもの — 体験のないところに、物語は生まれない
AIで、誰でも80点が出せるようになった。
なのに、前より疲れている気がする。
その理由と、それでも残るものを、今日の自分の言葉で。
今日、AIとこれからのクリエイティブをテーマにしたセミナーに参加してきた。
話を聞きながら、何度も深くうなずいてしまう——そんな時間だった。忘れないうちに、自分の言葉で残しておきたい。
脳が、ボトルネックになる
いちばん刺さったのは、ここだった。
作業が速くなっても、人間が楽になったわけではない。むしろ、判断し続ける密度が上がっている。
一日中アウトプットを絞り出し、裏では複数のAIを同時に動かして方向づけをし続ける。そうしていると、いちばん最初に枯れるのは「自分の判断力」だった。
おもしろいのは、その疲れた頭を最後に助けてくれたのも、またAIだったこと。
むずかしい話を噛み砕いてもらう。ぐちゃぐちゃの考えを、表に整理してもらう。そんな小さな工夫の積み重ねで、私自身、なんとか走りきってる毎日です。
便利になったぶん、休む時間と「考える時間」は、意識して確保しないと消えていく。そう実感した。
AIが80点を出す時代に、残るもの
AIは、誰でも80点を出せるようにしてくれた。
だからこれからの差は、「その80点から、頭ひとつ抜け出せるか」にある。
そのために必要だと感じたことが、ふたつあった。
ひとつは、良いものも良くないものも大量に見て、言葉にすること。
なぜこれが良いのか。なぜこれは惜しいのか。それを、自分の言葉に落とし込む。
AIへの指示(プロンプト)の精度は、結局、自分の言語化の力にそのまま比例する。うまく言葉にできない人は、AIにもうまくお願いできない。
もうひとつは、本物を、自分の体で体験すること。
これは、私なりの言葉でいうと——「おいしいものを食べたことがない人は、そのおいしさを人に伝えられない」ということ。
体験のないところに、感動は生まれない。自分が心を動かされたことのないものを、人の心まで届けることはできない。
結局、いいものになるかは、自分次第
道具がどれだけ便利になっても、最後に「これでいく」と決めるのは自分だ。
自分の判断。自分の軸。
自分軸を持っている人が、これから先は強い。今日、自分の中でいちばん強くなった確信だ。
そしてもうひとつ。AIが平均点を出してくれるなら、人間は、あえて偏っていい。
自分の好き嫌いや、少し偏った見方こそが、「その人らしさ」になる。みんなに好かれる80点よりも、誰かの心にまっすぐ届く一点を選べること。それも、自分軸の一部だと思う。
それは、Design with Story だった
聞きながら、私はずっと自分の屋号のことを考えていた。
kyouichi design works がかかげている、Design with Story。デザインに「物語」を込める、という意味だ。
その物語は、どこから来るのか。
体験から、だ。
自分が見て、触れて、心を動かされて、言葉にしたもの。その積み重ねだけが、物語になる。
AIが平均点を出してくれる時代だからこそ、人に残された価値は、ここにあると思う。
自分が体験して、判断して、言葉にする。その"自分軸"こそが、誰にも真似できない物語になる。
私は、AIに使われる側ではなく、「どこへ向かうか」の芯を示し続ける側でいたい。そして、お客様ひとりひとりの物語を、デザインへ翻訳していきたい。
今日いちばんのあなたに、今日いちばんのデザインを。
— kyouichi design works / kris
さいごに
これからも、体験して、言葉にして、物語から設計していく。 そのやり方だけは、AIがどれだけ進んでも、変えずにいたいと思っている。 あなたの「いちばん伝えたい想い」を、いちばん伝わる形に翻訳するお手伝いをしています。
▶ 公式LINEで相談する(@kyouichi_design) このとき決めたことを、そのあとどう形にしたかは、続きに書きました。
スランプの抜け出し方は、ひとつだけだった。
マガジンフォローのお願い
「Design with Story(コラム)」は、設計判断と思考のプロセスを記録するマガジンです。 これからも案件ごと・学習ごとの設計の話を書いていきます。 よかったらフォローしてもらえると嬉しいです。