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ずれるリズム、異なるテンポで踊ってみる/備忘録以上#8

    僕が恋人に振られた次の日、先輩がプロポーズをした。

    ずれる、

    友達がESを書いているとき、僕はフランスへの飛行機に乗る。

    ずれる、

    僕が入学式をぶっちした日、友達の娘の入園式だった。

    また、ずれる、

    「もう出会いがないんだよね。」

    昔から聞いたことのある言葉に、心からの諦めが含まれ始めることに気づく。

    ずれる、

    「今年の新卒は、大変よ」

    新卒にすらなれなかった僕は、何を思うのだろうか。

    ずれる、ずれる、ずれる。ずれる、ずれる、ずれた、いつから?

    同じ場所に一緒にいたはずなのに、いつからか別の場所にいたことに気づく。

    もしかすると、最初から、   。

    ずれるリズム、異なるテンポ。

    テンポが異なるあなたとワルツを踊れたあの時一瞬、無限に続くように感じるほど短い一瞬、ずれていくあなたと、ずれていく私が重なる。

    ずれていくことに気づきながら、気づかないふりをした。

    あなたとテンポが異なることを忘れたふりをした。

    もう一度会えたら、あの時のリズムで踊ってみよう。

    もう一度、重なってしまったのだから、

    何もかも忘れてしまうぐらい、静かに、滑らかに。


    追記

     ここ2年ぐらい、リズムとテンポの違いを考えている。どう違うのか、まだわかっていない。
     約2年半前に書いた文章をnoteに公開した。この文章をベースに短い動画も作成した。
     この文章のなかにも、「ズレたリズム」という表現が使われている。あのことと違うリズムを持つ僕は、どんなリズムを持っているのだろうか。読み返すと、今と同じテンポにも思えてくる。変わる部分、変わらない部分。さぁ、今日も踊れるだろうか。


     
     
     

    merci

     
     
    都内の大学院に通う博士課程学生。歴史や思想の研究をしながら、エッセイや小説を書きます。大学院の話をすることは苦手ですが、日記も公開しています。 メンバーシップはお試し中です。何もありませんが、そちらもぜひ。

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