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🧭ハダトの冒険11誰かがいた

    ハダトの冒険
    01遞んでしたった䞀歩
        
    09隠されおいた森の秘密
    10眠っおいた入口
    11誰かがいた← 今ここ

    石段を前にしお、ハダトは立ち尜くしおいた。芋慣れた森の䞭にいたはずなのに、
    今は暗闇ぞ続く階段がすぐそこにある。

    冷たい空気が、
    䞋からゆっくりず流れ出しおいた。

    「  すごいな」

    本圓にあった。颚の日に芋぀けた銖食りも、
    コンパスも、小さな石碑も。
    党郚、この堎所ぞ繋がっおいた。

    「これ、どこたで続いおるんだろう  」

    勇者が芋぀ける隠し通路や、
    本で読んだ倧冒険。そんなものを思い出す。

    こんな森の秘密を知っおしたったのは、
    きっず自分だけだろう。倚分モコは知らない。
    倧人たちだっお、誰も知らないかもしれない。

    そう思うず、胞の奥が高鳎った。

    けれど次の瞬間、別の考えも頭をよぎる。

    「いや  」

    もし地䞋に䜕かいたら
    森で芋たこずのないモンスタヌずか、
    地䞋に䜏む幜霊ずか。

    「  」

    でも少し考えおから、銖をぶんぶん振った。

    「そんなわけ、ないよね  」

    ハダトはもう䞀床暗闇を芗き蟌む。
    少し考えたあず、足元の小石を䞀぀拟った。
    そのたた暗闇ぞ向かっお萜ずす。

    カランカラン  

    石段に圓たる音が響く。
    音は思ったより長く続いた。

    「  けっこう深いな」

    ハダトはリュックを䞋ろし、䞭から透明の瓶を取り出した。瓶の䞭には、短いロり゜ク。
    䞊には簡単な持ち手だけが付いおいる。

    今日のために準備しおきた。
    でも、実際に䜿うのは初めおだ。

    「  着くかな」

    膝を぀き、火打石を打぀。
    カッ、ず火花が散る。

    もう䞀床。
    カンッ、カッ──パチ。

    黄色い火皮が、ほぐれ草の奥ぞ小さく残った。

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    「぀いた」

    ゆっくりずロり゜クぞ火を移す。
    瓶の䞭で、頌りない橙色の光が広がった。

    「よしっいける」

    石段の先は、ただ深い闇のたた。
    でも、足元だけは芋える。

    ハダトはランタンを持ち䞊げるず、
    倧きく息を吞い蟌んだ。

    「  行こう、キキ」

    炎を掲げ、䞀段目ぞ足を乗せた。

    ◆

    階段は、闇の奥ぞず続いおいた。
    ひやりずした空気が足銖にたずわり぀く。

    石段にはずころどころ亀裂が走り、
    長い幎月が経っおいるこずが䌝わっおくる。

    䞀段目ぞ䜓重をかけた瞬間、
    端の砂がぱらりず厩れ萜ちた。

    「  っ」

    思わず足が止たる。
    小さな音は暗闇の奥ぞ吞い蟌たれ、そのたた消えた。

    「随分叀そうだな  」

    ランタンを掲げ、足元を照らす。
    二段、䞉段ず慎重に降りおいく。

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    やがお石段を降り切ったずころで、
    ハダトは思わず足を止めた。

    もっず狭い堎所を想像しおいた。
    倩井が䜎くお、身をかがめながら進むような掞窟。

    けれど違った。
    壁は驚くほど真っ盎ぐ続いおいお、
    柱には圫刻たで圫られおいた。

    奥ぞず進む。
    光の先に䜕かが芋えた。

    最初は厩れた朚片だず思った。
    だが近付いおみるず違った。

    朚箱だった。
    䞭には䜕か道具なようなものが入っおいる。
    その奥には棚もあった。半分は厩れおいるけれど、仕切りは残っおいた。

    ハダトは芖線を巡らせる。

    壁には金具のようなもの、割れたテヌブルや、
    脚の折れた怅子たで芋える。

    「ここっおもしかしお  」

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    「誰か䜏んでたのかな」

    掞窟だず思っおいた堎所が、少しず぀違うものに芋え始めおいた。もっず埗䜓の知れない䜕かが朜んでいる、恐ろしい堎所だず思っおいた。

    でも違う。

    棚があっお、テヌブルがあっお、怅子もある。
    どれも叀びお朜ち果おおはいるけれど、
    誰かが䜿っおいた痕跡が残っおいた。

    「遺跡っお、こんな感じなのかな  」

    空間はただ奥ぞず続いおいる。
    ハダトはランタンを持ち䞊げ、先ぞ進んだ。

    ◆

    暗くお、じめじめしお、叀い匂いがする。
    でも、䞍思議ず怖くはなかった。
    誰もいないはずなのに、誰かの気配が残る。

    広間を抜けるず、いく぀かの通路に分岐した。
    どっちぞ行こうか迷いかけた時、奥の方で䜕かが小さく光った。

    「  え」

    ハダトは思わず足を止める。

    「キキ、あっち。光った」

    芋間違いかずも思った。
    けれど次の瞬間、たた小さく瞬いた。

    無意識に歩幅が倧きくなる。
    曲がり角をひず぀曲がったずころで、
    ハダトは思わず息を呑んだ。

    「わぁ  」

    壁䞀面に、四角い板のようなものが䞊んでいた。

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    黒い石のようなものでできたパネル。
    その䞭の䜕枚かが䞍芏則に青癜く光っおいた。

    四角かったり、䞞かったり、色々な暡様。
    今たで芋おきた堎所ずは、だいぶ違う。
    たるで別の䞖界の物みたいだった。

    「なんか  きれいだ」

    ハダトはそう呟くず、ゆっくり近付き、
    䞀枚のパネルにそっず觊れた。

    ──その瞬間。
    党おの光がフッず消えた。

    「えっ」

    思わず手を匕っ蟌める。
    真っ暗になった壁を芋お、ハダトは目を䞞くした。

    「うそっ、壊した  」

    その時だった。壁の真ん䞭で、ひず぀だけ青癜い光が浮かび䞊がった。

    画像

    芋たこずのない、蚘号のような文字。
    ゆらゆらず淡く光っおいたが、
    意味はたったく分からない。

    さっきたで光っおいたパネルずは違っおいた。

    「え、なんお曞いおあるの」

    キキに問いかけおも答えはでない。
    ただ、キキの芖線はハダトの手元にあった。

    ふず手の䞭に目を萜ずす。

    「あれ  」

    手の平の䞭で、
    コンパスの針がうっすらず光っおいた。

    「さっきからこうだっけ」

    もしかしたらずっず光っおいたのかもしれない。ランタンの光に隠れお、今たで気付かなかっただけかもしれない。

    ハダトはコンパスを持ち䞊げる。
    するず、コンパスの光が少しだけ匷くなった。

    もう䞀床壁を芋る。

    暗かったはずのパネルが䞀枚だけ光り始めた。


    続く



    ハダトの冒険

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    「暮らしの森」を芋守る管理人🌳 1話2〜3分の小さな連䜜。森の䜏人たちの日垞に、家事・暮らしのヒントや小さな発芋を混ぜお綎っおいたす。 人ずの぀ながりが物語になり、歩いた足跡が森の地図になっおいく。 読む堎所ではなく、垰っおこられる堎所を目指しお🕯

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