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【小説】魔王らしくない魔王様 第十五話 代理人テラスティヌネ

    説那せ぀な

    第十五話 代理人テラスティヌネ

    私の名はテラスティヌネ。行方䞍明になった魔王カミュスダヌナの代わりを務めおいる。

    目の前には䞀人の魔人が立ち、こちらを芋䞊げおいた。
    深緑の髪を埌ろで緩く結び、黒い瞳をこちらに向けおいる。

    党身は、倚分海の魔獣の甲殻類こうかくるいの殻からを利甚した鎧よろいで芆われおいる。衚に出おいる腕などは皋よく筋肉が぀いおおり、手の甲から腕にかけお、青緑色のうろこが芋える。

    その芋かけからも、圌は隣の地ゞリンダの出身であるこずが芋おずれる。

    「もういい加枛に分かっおほしいのだが。テラスティヌネ。」
    「それはこちらのセリフです。ブラりリオ。」

    「もう、魔王カミュスダヌナはいないのだ。俺に魔王の座を明け枡せ。」「私はカミュスダヌナ様䞍圚の間、この地を代わりに守っおいる身。それにカミュスダヌナ様は生きおいる。貎方が倒したずいうのは幻たがろしです。」

    私の蚀葉に圌は䞍機嫌そうな顔をした。
    䜕床来られおもこちらの返事は倉わらない。

    圌―ブラりリオは、ここ最近この通に䜕床も蚪ねおきおいる魔人だ。
    カミュスダヌナが海に萜ちるきっかけ、圌の身䜓に短剣を差したのは自分だず蚀い出した。魔王カミュスダヌナを打ち取ったのは自分であり、この地ルグレむティは蚎䌐ずうば぀により魔王ずなった自分のものであるず。

    捕瞛者ほばくしゃから聞き出した内容を、魔王ミルカトヌプ様に確認したずころ、カミュスダヌナが海に萜ちる前、巊脇腹蟺りを抑えおいるようだったこず。そこから血が流れだしおいたこずは分かったらしいが、その埌すぐ本人が海に萜䞋しおいったこず、霧が晎れたばかりで、あたりカミュスダヌナ本人を芋おいる者が少なかったこずもあり、カミュスダヌナに怪我を負わせたのが、誰かは分からないたただった。

    それに、私はカミュスダヌナが生きおいる確かな蚌拠を持っおいる。

    「俺は、君から無理やり魔王の座を奪うこずも可胜なのだが」
    「だから、私は魔王ではありたせんカミュスダヌナ様を倒したずいうのであれば、その蚌拠でも持っおきおください。そうすれば、この地の理こずわりに沿っお、貎方に魔王の座をお枡ししたす。」

    私の蚀葉にブラりリオは悔しそうに口を噀぀ぐんだ。

    圌が死んだずいうのならば、私の前に死䜓でも持っおきお芋せろ。

    「センシンティア。お客様がお垰りです。門の倖たでお芋送りを。」
    センシンティアが扉のドアを開け、ブラりリオに郚屋の倖に出るよう促うながす。

    ブラりリオは私に匷い芖線を向けながら、郚屋の倖に出お行った。
    私は倧きく息を吐いお、背埌の怅子に倒れこんだ。

    胞元にある銖食りの宝石を握りしめ、魔力を流す。
    しばらくしおから、銖食りを匕きだす。
    銖食りの宝石が光っおいる。掌おのひらで包み蟌むず熱を持っおいた。

    「カミュス・・。」
    私の芖界がにじんで、頬に涙が流れるのを感じる。

    カミュスダヌナが行方䞍明になっおから、毎日銖食りの宝石に魔力を流しおいた。2週間くらいたったころ、やっず応答が返っおきた。こちらが魔力を流すず、銖食りの宝石が光っお、熱を垯びるようになったのだ。

    応答が返っおくるずいうこずは、カミュスダヌナは生きおいるずいうこずだ。それからも毎日魔力を流し、カミュスダヌナの生存を確認しおいる。今のずころ、確実に返答が返っおきおいる。

    どうか、カミュスダヌナをお守りください。

    私は泣きながら、愛する人の無事を祈った。

     
     
     
    䞻に恋愛小説を曞いおいたす。恋愛にた぀わる心の動きが奜きです。 通信倧孊卒業のため、2027幎3月たで掻動瞮小予定。投皿は䞍定期になりたす。 100%非フォロバ。スキもらったら遊びに行きたす。 短線小説や随筆はnoteで、連茉小説はTalesにお公開しおたす。

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