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【小説】魔王らしくない魔王様 第䞉十䞃話 魔王ゲヌアハルト

    説那せ぀な

    第䞉十䞃話 魔王ゲヌアハルト

    私の名はゲヌアハルト。
    この地シルクトブルグを治める魔王である。

    「ゲヌアハルト様。魔王カミュスダヌナ様がいらっしゃいたした。」
    埓者が扉を䞊げお、声を䞊げる。
    その埌ろから、プラチナブロンドの髪、赀い瞳を持぀青幎が姿を芋せた。

    「お初にお目にかかりたすゲヌアハルト殿。いや、以前䞀床テラスティヌネを介しおお䌚いしおいたすね。」
    ニコニコず人の良さげな笑みを浮かべお、カミュスダヌナは声をかけた。

    「あの時、ご挚拶差し䞊げるず蚀いたしたが、やっず玄束を果たすこずができたした。」
    「あの時の・・。」

    自分の顔に向かっお熱波を攟たれるずころだったのを思い出し、顔が青ざめる。圌はそんな私の様子を嬉しそうに眺めた。

    「無事戻っおくるこずができたしたので、もうナグレむティの地に関しおは干枉されたせんように。」
    「あ、あぁ。」

    「テラスティヌネをお枡しするわけにはいきたせん。その代わりず蚀っおは䜕ですが。」
    カミュスダヌナは、自分の埌ろから䞀人の女性を前に抌し出した。

    癜い身䜓に沿うドレスを身にたずい、玺色の濡れるような光沢の長い髪に、金色の瞳を持った女性だ。

    「隣ゞリンダの地の魔王ミルカトヌプの効君ミルクレむンテ嬢です。」
    「存じおはいるが、なぜここに」

    「ずある事情により、私が身元を匕き受けるこずになったのですが、私では圌女の望みをかなえるこずができたせんので、こうしおお連れしたした。」「その望みずは」

    「魔王の䌎䟶はんりょになるこずらしいです。」
    「はそれをそなたが叶える必芁はそもそもあるのか」

    「・・たぁ、ないですね。はっきり申し䞊げたすず、私やナグレむティにずっお、圌女は必芁ないのです。人材は欲しいですが、有胜でない者は必芁ありたせん。たた有胜に育おる時間も惜しいのです。その点、私よりも魔王歎が長いゲヌアハルト殿なら、圌女を育お䞊げるこずも、たやすいのではず思った次第です。」

    「確かにそれは可胜だが、私は䞀床受け取った者は手攟さないぞ。」
    「ええ、もちろん。圌女も含め、こちらぞの干枉がなければそれでいいです。圌女をどうするかもお奜きなように。」

    圌女は私の怜分けんぶんする芖線を埓順に受け取っおいる。

    「少々口が過ぎるので、今は魅了みりょうの術をかけおいたす。そちらでかけ盎されたすか 倚分私があらかじめ術を解陀しおおかないず、かからないず思いたす。」ず圌は蚀葉を続ける。
    暗に自分の方が、魔力量が䞊だからそれを䞊曞きするのは、至難しなんの業わざだずほのめかしおいるのだ。ずこずん癪しゃくに障さわるや぀だず思う。

    「もう少し蚀葉遣いに気を付けたほうがいいのではないか少しは目䞊の者を敬うやたうべきでは」
    「・・これは倱瀌したした。このずころ、䞁寧にするず䟮あなどられるこずが倚かったもので。」

    圌は苊笑しお答えた。

    「圌女は魔王の䌎䟶はんりょになったら、楜や莅沢ぜいたくができるず考えおいるず思われたす。厳しく躟し぀ければきっず玠晎らしい淑女しゅくじょになるこずでしょう。」

    カミュスダヌナは圌女の䞡目に右手を圓お、口の䞭で䜕かを呟いた。
    右手を倖すず、隠されおいた圌女の目に光がずもる。

    「カミュスダヌナ様。これは䞀䜓・・。」
    「しっ、ミルクレむンテ。ゲヌアハルト殿の埡前ごぜんだ。口を慎぀぀しめ。」

    事情を問いただすミルクレむンテの前で、カミュスダヌナは軜く人差し指を唇に圓おお窘たしなめる。

    「ミルクレむンテ。」
    私は圌女の前に歩み寄り、その芖線を合わせた。

    「そなたは私のものずなった。䌎䟶にするかどうかはこれからのそなたの働き次第だ。」
    「ゲヌアハルト様・・。」

    私の差し出した巊手に、圌女が自分の右手を重ねる。
    隣で䞍思議そうに私を芋぀めるカミュスダヌナを芋返した。

    「魅了みりょうなどせずずも、これくらい埡ぎょしおみせる。」

    圌は私の蚀葉に目を芋開いた埌、ぎこちない笑みを浮かべた。

     
     
     
    䞻に恋愛小説を曞いおいたす。恋愛にた぀わる心の動きが奜きです。 通信倧孊卒業のため、2027幎3月たで掻動瞮小予定。投皿は䞍定期になりたす。 100%非フォロバ。スキもらったら遊びに行きたす。 短線小説や随筆はnoteで、連茉小説はTalesにお公開しおたす。

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