メインコンテンツへスキップ
見出し画像

『ちびクワくん』を読んで考えた|子どもの「得意」は、いつもの暮らしに隠れている

    💬「得意なことは何?」

    そう聞かれたら、すぐに答えられますか?

    僕は、ちょっと考えてしまいます。

    今回読んだ『ちびクワくん』は、そんな「得意なこと」について考えさせてくれる絵本でした。

    娘にも感想を聞いてみたのですが、

    「秘密」

    だそうです(笑)。

    ということで今回は、理系パパの僕が読んで印象に残ったところを紹介します。


    🪲『ちびクワくん』ってどんな絵本?

    『ちびクワくん』は、やましたこうへいさんが描いた、「チビクワガタ」が主人公の絵本です。

    ちびクワくん
    作:やました こうへい
    出版社:ほるぷ出版
    対象年齢:3・4歳から

    ほるぷ出版から

    ちびクワくんは、あるお手伝いがいやになって家を飛び出します。

    野原では、ほかの虫たちが楽しそうに遊んでいます。

    「仲間に入れてほしい」

    そう思ったちびクワくんですが、そこで聞かれたのが、

    「得意なことは何?」

    という質問。

    ちびクワくんが答えたのは、

    「しんだふり」

    でした。

    ところが、それを聞いた虫たちは、「誰にでもできる」ということで、翌日、再度発表することになりました。

    ちびクワくんは、自分の「得意なこと」について悩み始めます。

    ここからのお話が、僕にはとても印象に残りました。


    🪲「ちびクワくん」は、本当にいる虫だった

    まず、理系パパとして驚いたのがここ。

    僕は最初、

    「小さいクワガタだから、ちびクワくんなんだろうな」

    くらいに思っていました。

    ところが、違いました。

    主人公は、実際にいる「チビクワガタ」。

    しかも作者のやましたこうへいさんは、実際にチビクワガタを飼育し、繁殖させ、観察したうえで、この絵本を描いています。

    絵本の最後にはチビクワガタの解説もあります。

    物語だけではなく、実際の生態を知ることができます。


    🌱「得意なこと」は、いつもの暮らしの中にあった

    ちびクワくんは悩みます。

    そんな中で思い出したのが、普段、家族のためにしていた「掘ること」。

    これが、僕には面白かった。

    「掘ること」は、ちびクワくんにとっては特別なことではありません。

    いつもの暮らしの中で、やっていたこと。
    しかも、それが退屈になり、家から飛び出したという描写が最初に描かれています。

    でも、その力を使って迷路を作ってみる。

    すると、みんなが喜んでくれます。

    「得意なこと」って、何か特別な才能じゃない。

    本人にとっては当たり前。

    いつもやっていること。

    そんなところに、その子の得意なことが隠れているのかもしれません。

    そして、その「得意」を使って誰かを喜ばせる。

    これは、ちびクワくんにとって、自分の力に気づく大きな体験だったんじゃないかなと思います。


    👨‍👦 僕が一番心に残ったのは、お父さん

    ・・と書き進めてきましたが、僕が一番感動したのは、実は「得意なこと」そのものではありません。

    ちびクワくんのお父さんです。

    ちびクワくんが家を飛び出したあと、お父さんは探しに来ます。

    でも、無理やり連れ戻すわけではありません。

    ちびクワくんが悩み、自分で考えていることを、信じて任せます。

    この姿が、僕にはとても印象的でした。

    親って、子どもが悩んでいると、

    「こうしたらいいよ」
    「あなたはこれが得意じゃない?」

    と、つい答えを教えたくなります。

    早く悩みを解決してあげたい。
    失敗しないようにしてあげたい。

    そんな気持ちになる。

    でも、このお父さんは違う。

    子どもが自分で答えを見つけることを信じて、任せている。

    この姿を見て、

    「自分も、こんなふうに子どもを信じて任せられる父ちゃんになれるかな」

    と思いました。


    🔎 読み終わったら、本物のチビクワガタを調べてみたい

    この絵本を読んだあと、チビクワガタについて調べてみるのも楽しそうです。

    「どこに住んでいるんだろう?」
    「何を食べるんだろう?」
    「どれくらい小さいんだろう?」
    「本当に家族で暮らすの?」

    絵本を読んで終わりではなく、

    「これ、本当なのかな?」

    から、実際の生き物を調べてみる。

    僕は、こういうところが絵本の面白さだと思っています。
    一冊の絵本が、現実の世界を見に行くきっかけになる。


    📖 室長コウの一冊レビュー

    🐞 こんな子に
    昆虫や生き物が好きな子に。

    🔎 読後にやってみたいこと
    チビクワガタの生態を調べてみる。

    💬 親子で話してみたいこと
    「○○ちゃんが、いつもやっていることって何だろう?」


    🌱 子どもの「得意」は、いつもの暮らしに隠れている

    ちびクワくんが普段していた「掘ること」。

    本人にとっては、いつものこと。

    でも、それが迷路になり、誰かを喜ばせることにつながった。

    そして、その答えを見つけるまで、お父さんはちびクワくんを信じて任せていました。

    子どもの「得意」は、いつもの暮らしに隠れている。

    そんなことを、ちびクワくんに教えてもらった気がします。

    🔍  🔍  🔍

    画像
    最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

    🐞一緒に読んでほしい記事

    ①本図書室では、昆虫の工作絵本も紹介しています。

    ②クワガタのテーマから他のクリエイターさんの記事をご紹介。
    「家族とお仕事メモ帳」さんのクワガタ脱走劇、とても楽しいお話ですので、ぜひ一緒にお読みください🌟


    素敵な企画されてるのを見つけましたので、参加させていただきます🙇


     
     
     
    📖やさしい図書室 元本嫌いの理系パパ。 子育て、絵本、日常。 身近な出来事を、少し違う角度から「そんな見方があったんだ」 と思える小さな発見を届けます。 読めば、いつもの毎日がちょっと面白くなる。

    あなたへのおすすめ