小説家崩れ、文学フリマについに参戦。
二時半に目が覚めました。そんなわけで文学フリマ大阪のための準備をしています。
自分で本を作るなんて無理だと思っていました。前に調べたことがあったけど「完全データで入稿」とか「レイヤーをどうこう」とか書かれているのを読んで、さっっっっぱり意味が分からなかった。なので、自作の本を印刷できたなんていうのは自分的にはものすごい展開です。
私自身はいくつになっても地に足のついていないような人間です。まさかの小説家として生きていくことができるかもしれないというラインに立てたというのに、やみくもに駄作を書き散らして一冊の本も出せないままに終わってしまいました。キャリア的には、将来を考える中高校生が反面教師にするのにちょうどいい見本のような悲しい有様です。小説家は無理らしいとなって以降は、無能でバカで恥ずかしい人間なんだからと自分の人生に変な期待をするのをやめるよう心掛けて生きていました。
私は昔から、エレベーターのドアが開いたらとりあえず出てしまう、降りる駅で降り忘れる、切符やチケットをなくす、なんていう日常の失敗を諦めることでやり過ごしていました。あるとき何事もちゃんとしている夫が「自分はなくすと思っているから鍵はいつもここに入れている」と言うのを聞いて、「それマジで?」とひっくり返るほど驚いたのです。
すぐ出すからと適当なポケットに鍵を入れてしまうのは私のほう、つまり物をなくさない夫より、しょっちゅう物をなくす私のほうが自分の記憶や判断を信用していたのです。
それ以降、物は決まったところに入れる、をやるようになりました。数駅で降りるのにICカードを鞄の所定の位置に入れるとかもう本当に面倒なんですけど、ナイナイと言ってポケットから鞄から全部ひっくり返して探す羽目に陥ることはなくなりました。
些細な話ではありますが、そんなところから「できないと思ってることが実は思い込みかも」と思い始めて、苦手と思っていたパソコン関係のあれこれにも取り組むようになり、夢にも思わなかった「完全データ」なるものが自分で作れるようになったのでした。
そういえば夫に出来上がった本を渡してなかった。初めて夫に自作の小説を読んでもらったときには、読まれている状況に耐えられなくて睡眠導入剤を飲んで「じゃ、今から寝てくるから……」とパソコンを置いて寝室に行きました。そんな私が自作の本を売るというのもまた、自分的には結構すごい展開です。
