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Photo bykazushinakamura

中国造船業の思い出⑦なぜ日本の重工系造船所は縮小し続けるのか?~平成と令和のLNG運搬船市況から~

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2025年6月、今治造船がJMUを買収するという衝撃的なニュースが飛び込んできた。
日本国内で業界1位の企業が業界2位の企業を買収すると言う適当なコタツ記事を書いては鉄オタにボコボコにされる炎上芸のMeғkmalや鉄道〇蔵なみのガバガバ解説のニュース記事もあったが、実はそう単純な話ではない。

今治造船は建造隻数こそ日本最大の造船所ではあるものの、非上場の同族企業なのだ。実はいまでも日本中小型造船工業会の会員である。それに対しJMUは、かつて戦艦大和を建造した呉事業所をはじめ住友、IHI、日立、JFEと日本の産業をけん引してきた重工をルーツに持つ造船所が集合した会社であり、いわば地方の中堅企業が大企業を傘下に収めると言う下克上とも取れるような力関係となるのだ。

一方で、他の重工系造船所に目を向けても状況は芳しくない。三井はエンジンを残して新造船は同様に地方中堅企業である常石造船の軍門に下り、三菱はLNG運搬船を建造していた香焼工場をおなじく大島造船に譲渡。川重も神戸工場の商船撤退に坂出工場のドック休止と規模を大きく縮小している。
他方で世界に目を向けると、中国の造船所がCSSCグループの1強、韓国が現代重工と三星重工という巨大な重工系企業がリードする中韓勢と大きく様相が異なる。

本記事では、なぜ日本の重工系造船所は縮小していくのかを例によって作業着で現場をウロウロしている謎のオッサンの目線で解説していく。
ただし、重工と造船を語るときりがないのであくまでも平成から令和の国産LNG運搬船の滅亡のみ切り取って取り上げる事とする。

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