
堀田昌寛先生の「ボルン則を導いた」という主張の致命的な誤りについて
この記事は,以下のnote記事(『中平記事』とよびます)の続編です。
堀田先生がこれまでの主張を変えられるという新たな進展がありましたので,この記事でまとめておきます。以降では,上のnote記事と同じ用語を用います。
『前提』を満たす非量子論は存在する
前回までのあらすじ
堀田先生は,彼のはてなブログで提示されている前提(以降,『前提』)から量子論の数学的構造がただ一つに定まることを演繹的に導けると主張されてきました。とくに,「任意の準位系においてを満たす」と主張されてきました。なお,この主張は,『中平記事』における「『前提』を満たす非量子論は存在しない」という主張と同じです。
これに対する反例として,『前提』を満たす非量子論の一つを『中平記事』で示しました。
堀田先生の主張が間違っていることを彼は認めたようす
堀田先生は彼の主張が間違っていたことを認められたようです。そのことは,次のnote記事(以降,『堀田先生記事』とよびます)
に書かれた次の文から読み取れます。
引用:彼がΘと呼んでいるその「非量子論」では、一般確率論の意味で識別可能な状態が3つではあるが、それは3準位系の量子力学とは異なる理論として扱われ、かつ私の条件を全て満たしています。
新たな問題
堀田先生の主張が変わる
しかし,ここで堀田先生はこれまでの主張を変えてきます。
まず,彼は次のように考えられているようです。
このことは,次の文言から読み取れます。
引用1(理論は量子論):
私の立場では、Θ理論には私の教科書の第3章の量子状態トモグラフィ法で定義される「量子3準位系」と相互作用をする「隠れた量子2準位系」があるだけです。その意味では、Θ理論も「非量子論」なんかではなく、極普通の量子論だと言えます。
引用2(のような非量子系は量子系):
中平氏のΘ理論にも隠れた2準位の自由度がありますが、棒磁石モデルのミクロな自由度と同じ状況と私は捉えます。3準位系の量子状態トモグラフィで定義される密度行列ρ(Θ)によって、Θ理論は3準系の量子力学の公理系を確かに満たす「3準位量子系」になっているのです。
次に,彼は「『前提』を満たすならば,たとえ(『中平記事』の意味での)非量子論であっても量子論の標準的な公理系を満たすことを演繹的に導ける」といった主張をされています。このため,「『前提』を満たす非量子論が存在する」ことは,「致命的な誤り」ではないとのことです。
中平の見解:無理がある
この主張に対する私の見解を述べます。
まず,非量子論を量子論とよぶことや,非量子系を量子系とよぶことは,さすがに無理があるでしょう。通常の量子論では,「任意の量子準位系がを満たす」ことは当然の性質(または前提や公理)とみなされています。もし量子論の書籍において「『中平記事』で述べた系も量子系とよぶ」といったことが書かれていたら,その書籍は信頼性を大きく損ねることになるかと思います。
補足:この記事では,とくに断りがない限り,量子系や非量子論といった用語を(堀田先生のよび方ではなく)『中平記事』で定めた意味で用います。堀田先生のよび方のほうが好きな方は,読み替えてください。
高度な話題:いわゆる超選択則を考慮する場合には,を満たさない量子準位系を考えることがあります。しかし,一連の議論では超選択則は考慮しておらず,堀田先生の主張は超選択則とは別の話のはずです。
次に,非量子論であっても標準的な量子論の公理系を満たすという主張にも強い違和感を感じます。彼は,「『前提』を満たすならば,非量子論であってもボルン則を満たす」ことを主張していることになります。しかし,彼のいう「ボルン則」は非量子論に対しても成り立つ規則であることから,標準的な意味でのボルン則とは別のものといえます(標準的な意味でのボルン則は,量子論のみに対して定められているはずです)。また,「非量子論に対するボルン則」とよべるもののうち多くの専門家のコンセンサスがとれたものは,私の知る限りではありません。それにも関わらず,堀田先生は,彼のいう「ボルン則」の定義を示していません。つまり,「ボルン則」の定義を示していないけれど,それを演繹的に導けると主張されているのですが,これは相当無理があると思います。
さらには理解不能なことに,私が彼のいう「ボルン則」の定義を示すべきだと主張されています。
引用:また『前提』を満たす非量子論が存在する場合のボルン則については、私ではなく、提案者の中平氏側が答えるべきものだと思っています
補足:引用にある「提案者」とは,理論の提案者という意味だと思います。私は,非量子論に対するボルン則を提案したことはありません。
堀田先生の書籍『入門 現代の量子力学』(以下,『堀田先生の書籍』とよびます)のまえがきには,「確率解釈のボルン則や量子重ね合わせ状態の存在などを証明する」と書かれています。堀田先生の主張によると,このまえがきに書かれている「ボルン則」は非量子論に対する「ボルン則」を含むような広い意味での「ボルン則」のようですが,だとしたらその旨を書籍中のどこかで明記しておかないと,大半の読者はほぼ間違いなく誤解をするのではないかと思います。仮に彼の頭の中にある「ボルン則」を『前提』から導出できているとしても,その定義が明記されていない以上,『堀田先生の書籍』の不備といえるでしょう。彼が「ボルン則」とよんでいるものは,標準的なボルン則とは似て非なるものであって,少なくとも私にとってはこれを何の断りもなしに「ボルン則」とよぶことに強い違和感を感じます。
上で述べた「量子論」や「量子系」などの用語も同様で,書籍中のどこかで明記すべきでしょう。『堀田先生の書籍』を読んで,彼の意味での量子論や量子系のことだと読み取った人は,ほぼ皆無ではないかと想像します。
堀田先生の主張の矛盾
何より問題なのは,上で紹介した堀田先生の新たな主張が『堀田先生の書籍』の内容と矛盾していることです。
堀田先生は,「量子状態は物理量の確率分布により一意に定まる」ことを強調されています。たとえば,『堀田先生の書籍』の第3章でも「量子状態はすべての物理量の確率分布の集合が決める」と書かれています。しかし,先述の堀田先生の主張を受け入れると,このことと『堀田先生の書籍』の3.3節の内容が矛盾します。以降では,そのことを説明します。
補足:「状態が測定結果の確率分布の族により定まる」ことは一般確率論などでも広く受け入れられている前提です。このため,「量子状態はすべての物理量の確率分布の集合が決める」といった文言自体は,個人的には素直に受け入れられます。
『中平記事』で示した理論と系を考えます。理論は『前提』を満たしますので,彼の主張によると量子論の標準的な公理系を満たし,とくに系の任意の物理量は3次エルミート行列に対応します。また,その物理量の測定は『堀田先生の書籍』の3.3節で定義されています。
3次エルミート行列に対応する系の物理量の測定を,彼の定義にしたがって具体的に考えてみます。に対応する3次ユニタリ行列が存在して,に対応する可逆物理操作と基準測定の組み合わせにより測定が定義されるとのことです。この測定は,その物理量の値の候補のいずれかを返し,また系の任意の状態に対して測定を行ったときに結果 が得られる確率は
となります。ただし,を(は3次半正定値行列)の形で表しています。このため,このような物理量の測定を行っても,を満たすようなの異なる状態とは物理量の確率分布からは区別できません。このことは,「量子状態は物理量の確率分布により一意に定まる」ことと矛盾しています(彼のよび方によると,系の状態は量子状態です)。
この矛盾について言い換えると,『堀田先生の書籍』で述べられている物理量の測定はwell-definedではないといえるでしょう。ボルン則は物理量の測定に関する規則ですので,この矛盾は致命的です。このように,堀田先生の新たな主張は到底受け入れられるものではありません。
なお,『堀田先生の書籍』では紙面の都合上このように定義しているだけだと思われるかもしれません。しかし堀田先生は,上記の「新たな主張」を行った後で,物理量の測定について詳しく述べた次のnote記事を公開されています。この記事でも,この矛盾は解消されていません。
余談:『堀田先生記事』では,ある系に対して,の特定の測定(の組)の確率分布のみでは区別できないようなの状態を同一視したときに量子準位系と同一の数学的構造を持つならば,は量子系とみなせるといった発言もされているようです。しかし,このようにの状態を同一視したとすると,状態空間が変わるためもはやとは別の系の話をしていることになります。
このことは,堀田先生と同じ論理を用いた次の例を考えるとわかりやすいかもしれません。量子準位系を考えて,基準測定の確率分布のみでは区別できないようなの状態を同一視することにします。これにより,準位の古典系と同一の数学的構造を持つことになります。しかし,だからといって量子系が古典系になるわけではありません。
『前提』からボルン則が導けるとはいえない
これから示すこと
仮に,上で述べたような私の見解を棚上げするとして,かつ『堀田先生の書籍』で定められている物理量の測定をwell-definedであるようなものに修正したとしても,何の断りもなしに「『前提』からボルン則を導ける」とは決していえないと考えています。
以降では,このことを説明します。具体的には,まず,非量子論も考察の対象に入ることになるため,「ボルン則」を含むいくつかの用語についてその定義を拡張します(堀田先生のご要望にお応えして,ボルン則の定義は私が示します)。次に,以下の命題を示します。
命題:『前提』を満たす理論のうち,ボルン則を満たさないものが存在する。
この命題を示せたならば,『前提』からボルン則を演繹的に導くことは明らかに不可能です。
補足:非量子論が考察の対象に入っている時点で,量子論の場合のみを考える際には起こらないような「おかしなこと」が起こっても不思議ではないと感じる人がいらっしゃることでしょう。その直感はきっと正しくて,以降ではその「おかしなこと」を具体的に示しているだけです。
参考:堀田先生が挙げられている公理系
『堀田先生記事』では,「標準的な公理系」として次の5個が挙げられています。
公理1:量子状態は密度行列ρで表現される。
公理2:物理量はエルミート行列に対応する。
公理3:エルミートの固有値が実験で観測される物理量の値である。
公理4:物理量の値が観測される確率は、ボルン則で与えられる。
公理5:密度行列の時間発展はシュレディンガー方程式で記述される。
堀田先生は,これらの公理が『前提』から演繹されると主張されています。しかし,「公理2」と「公理3」を『前提』のみから演繹的に導くことはさすがに無理があると思いますので,これらの「公理」は物理量が満たすべき条件であるとしましょう。このとき,「公理4」を演繹的に導けるか否かを議論します(「公理1」と「公理5」については議論しません)。
いくつかの仮定および用語の定義
量子論ではおなじみのいくつかの用語を,『前提』を満たす任意の理論に適用できるように定義し直します。以降では3準位系に限定して話をしますが,ほかの多準位系でも同様です。
補足:堀田先生から各用語の定義が示されていない都合上,やむを得ずこちらで定義を示しています。しかし,個人的には,これらの定義は私がいま思いつく限りで最も素直な定義の一つだと考えています。私の定義をおおむね受け入れられる人が一定数いらっしゃるのではないかと期待しています。
物理量およびその測定
すでに述べたとおり,『堀田先生の書籍』で述べられている物理量の測定はwell-definedとはいえません。そこで,well-definedとなるように物理量の測定を再定義します。
3準位系と3個の実数を任意に選びます。話を簡単にするため,以降ではは異なる値とします。
の(出力のある)測定が次の二つの条件を満たすとき,値の候補がであるようなある(観測可能な)物理量の測定であるとします。
測定結果としてのいずれかの値を返し,そのときにそれぞれのある定められた状態を出力する。
各について,状態に対して測定を行ったときに,確率で結果を返す。
これらの条件より,の任意の状態に対して測定を行って測定結果を得たとすると,同時に出力された状態に対して再び測定を行ったときに必ず1度目の測定と同じ結果が得られることになります。このような性質は反復可能性とよばれ,量子論における理想測定などでおなじみのものでしょう。このため,上のような定義はおおむね素直である(=とくに違和感はない)と感じられるのではないでしょうか。
補足:『堀田先生の書籍』の3.3節で定義されている物理量の測定は,反復可能性を満たしていないという問題もあります。ただし,これはおそらく単なるミスではないかと思われます。
また,物理量は,上で述べた「公理2」と「公理3」を満たすものとします。これらの「公理」を次の仮定として明記しておきます。
仮定:任意の3準位系の各物理量は3次エルミート行列で表され,の固有値の組はその物理量の値の候補に等しい。
以降では,3次エルミート行列を
(ただし,は実数であり,は互いに直交する正規ベクトル)の形でスペクトル分解することがしばしばあります。
補足:3準位系が量子系である場合を考えます。このとき,値の候補がであるようなある物理量の測定は,量子論の基礎知識があれば3個の互いに直交する純粋状態により一意に定まることがわかります(各は純粋状態ですのでの形で表せます)。また,の任意の状態に対して測定を行ったときに結果が得られる確率はで与えられることもわかります。この物理量は,式(1)の3次エルミート行列で表されます。
ボルン則
ボルン則を,各3準位系について次の二つの条件を満たすこととして定義します。
からへのある写像が存在する。
の物理量を任意に選び,3次エルミート行列で表す。また,を(つまり式(1))の形でスペクトル分解する(なお,上の仮定を満たす,つまりの固有値の組は物理量の値の候補に等しいとする)。このとき,の各状態に対して物理量の任意の測定を行ったときに値を返す確率は,に等しい。
とくにが量子系の場合には,とを同一視できます。写像を恒等写像とすれば,上の確率に対する条件はと表せて,この式は量子論の書籍などでよく見かけるボルン則の式と同じです。この意味で,上のボルン則の定義は『前提』を満たす任意の理論に適用できるように一般化したものといえます。
この定義に現れる写像は,ボルン則を非量子論に対して適用する際に必要なものです。系が非量子系である場合にはですので,量子系の場合とは異なりの状態と3次密度行列を同一視することはできません。このため,の各状態を3次密度行列に写すような写像を明示的に考える必要があります。
以上の説明から,上のボルン則の定義はおおむね素直であると感じられるのではないでしょうか。
高度な話題:写像には凸結合を保存するといった制約を課すべきかもしれません。このような制約を課しても以降の議論はそのまま成り立ちます。
ボルン則を満たさないことの証明
先ほど述べた命題を再掲します。
命題:『前提』を満たす理論のうち,ボルン則を満たさないものが存在する。
以降では,この命題を次の3ステップで証明します。
ステップ1:非量子3準位系を導入し,『中平記事』で述べた理論が系を含むと仮定する。
ステップ2:系の物理量の測定の例を考える。
ステップ3:ステップ2で考えた測定を用いて理論がボルン則を満たさないことを示す。
ステップ1:非量子系X'の導入
証明を簡単にするために,『中平記事』で述べた非量子系を少しだけ変更したような系を考え,その系をとおきます。具体的には,の状態空間はと同じ,つまり
とします。また,の(出力のない)任意の測定が
\sum_{m=1}^M \pi_{1,m} = \sum_{m=1}^M \pi_{2,m} = I_3, \\ 6\pi_{1,m} \ge \pi_{2,m} ~~\text{or}~~ \mathrm{rank}~\pi_{2,m} = 3 ~~(\forall m = 1,2,\dots,M), \\ 6\pi_{2,m} \ge \pi_{1,m} ~~\text{or}~~ \mathrm{rank}~\pi_{1,m} = 3 ~~(\forall m = 1,2,\dots,M)
を満たす個の3次半正定値行列(は任意の自然数)を用いて
の形で表されるものとします。系の測定の定義に似ていますが,が満たすべき条件が少しだけ異なります。
補足:より正確に述べると,系と同様に次のような仮定もしています。この形で表せる任意のはの測定であるとします。また,この測定は,個の測定結果のいずれかを返し,の各状態に対して測定結果を返す確率がで与えられるものとします。なお,この条件より,の測定全体はの測定全体の真部分集合になります。
このとき,『中平記事』と同じ方法により,が非量子3準位系であることを容易に確認できます。『中平記事』では,系上の可逆物理操作や基準測定などを定めましたが,系についてもまったく同様にこれらを定めます。また,『中平記事』で述べた理論はこの系を含むと仮定します。この仮定を追加しても,理論が『前提』を満たすことを容易に確認できます。
ステップ2:系X'の物理量の測定の例
系の物理量を任意に選んで,が3次エルミート行列で表されるとします。を(つまり式(1))の形でスペクトル分解します。また,の(出力のない)測定のうち,
を満たすようなものを任意に選びます。このとき,次の二つの条件により定まるような系の(出力のある)測定をと書くことにします。
測定結果としてのいずれかの値を返し,そのときにそれぞれの状態を出力する。
各について,の任意の状態に対して測定を行ったときに値を返す確率はに等しい。
各に対して,は物理量の測定であることがすぐにわかります。
以降では,とくに(出力のない)測定として
と
を考えて,またこれらに対応する(出力のある)測定とを考えます。測定は各に対してを満たし,測定についても同様です。このため,測定とはともに物理量の測定です。
ステップ3:ボルン則に対する反例
の状態を任意に選びます。このとき,測定を行ったときに値を返す確率は
です。同様に,測定を行ったときに値を返す確率は
です。ここから,一般に
であることがすぐにわかります。実際,たとえばの場合には,およびです。
ここで理論がボルン則を満たすと仮定して,矛盾を導きます。ボルン則の定義より,からへのある写像が存在します。また,は物理量の測定ですので,です。同様に,は物理量の測定ですので,です。このため,
です。しかし,これは式(2)と矛盾します。したがって,理論はボルン則を満たしません。
まとめ
この記事の概要を以下にまとめます。
堀田先生は,私の以前からの主張「『前提』を満たす非量子論が存在する」が正しいことをようやく認められたようす。
彼は,「『前提』を満たす任意の理論は量子論であり,その理論の任意の系は量子系である」ことと,「『前提』を満たすならば,それが非量子論であってもボルン則を満たすことを演繹的に導ける」ことなどを,新たに主張された。
しかし,彼の新たな主張を受け入れると,『堀田先生の書籍』では通常の量子論とは異なる用語を用いていることになる。しかし,書籍ではこれらの用語の定義が正確に述べられていないため,少なくとも書籍に不備があるといえる。
また,彼の主張は『堀田先生の書籍』の内容と矛盾する。
さらに,何の断りもなしに「『前提』からボルン則を導ける」とは決していえない。この記事の後半では,素直と思われるようなボルン則の定義を与え,『前提』を満たすがボルン則を満たさないような理論が存在することを示した。
補足1:一連のやり取りについて,堀田先生は,私にとってはかなり強引と思われるような主張をして議論を進めようとする,という行為を複数回行ってきました。今回も,(たとえばボルン則に対して)同様の行為をされることが容易に推察されます。少なくとも,今の主張では『堀田先生の書籍』の内容と矛盾していますので,なおさらでしょう。読者の皆さまは,議題は何で,堀田先生がそもそも何を主張されているのかを整理した上で,彼の主張がリーズナブルなものか否かを判断されるとよいかと思います。
補足2:私自身は,「『前提』を満たす非量子論は存在しない」という彼の主張が看過できない誤りであることを指摘することを目的に,量子論の数学的構造の導出に関する専門家の一人として一連の記事を書いてきました。この目的は達成されたので,私の役目は終えたものと考えています。彼はまた(量子論の知見がある人にとって明らかにおかしいと感じるような)主張を繰り返されるかもしれませんが,これ以上は私が対応する義理はないと考えています。彼の主張に対して何らかのコメントをするかもしれませんが,期待しないでください。
補足:これまでの経緯
これまでの経緯を次のnote記事にまとめましたので,適宜ご参照ください。