
頭にもストレッチが必要らしい
先日ネットで、面白そうな本に出会ったんだ。
東北大学名誉教授・田中英道氏の『日本創世史』っていう本。
私たちがこれまで習ってきた歴史とは
まったく違う見方で書かれているらしい。
まあ、正しいかどうかは専門家に任せるとして
新しい視点で歴史を見るのは面白いよね。
発掘調査で新しい発見があるなんて珍しくないし
歴史がひっくり返るようなことだってあるんだからさ。

そんな少しあやしそうな本を読み始めた頃
スーパーで鰹の刺身を見つけたんだ。
これまで市販の鰹のたたきを買っては、何度もがっかり。
鮮度が落ちて、生臭さが出始めたものが多かったからね。
刺身用の半身を買って自分で炙ろうか
それとも切り身を炙るだけにしようかと考えていたところ
6切れで300円を発見。
これなら失敗しても大した痛手じゃないからさ。

早速バーナーでさっと炙ってみると
元が新鮮だったせいか生臭さはまったくなし。
「鰹のたたきはイマイチ」なんて思い込んでいたら
このおいしさには出会えなかったかもしれない。
ちょっと考え方を変えるだけで
おいしいものに巡り会えることもあるんだね。

先日のランチでは、店先でノブドウを見つけたんだ。
まだあのカラフルな実は付いていなかったけど
店主に聞くと間違いなくノブドウ。
それで、ほんの少しだけ分けてもらった。

少し、しなっとしていたから
水をたっぷり入れた細長いカップに挿しておいたんだ。
他のことをしていたら、すっかり忘れちゃってね。
気が付けば3日経過。

見ると、ノブドウはすっかり元気になっていたから
それじゃあ生けてみようかってことになったんだ。
でも、ノブドウだけじゃちょっと寂しいじゃない。
そこで我が雑草園を探すと、小さな黄色い花が咲いていた。

どっちも野性味たっぷりだから
きっと相性はいいはずだと思ったんだよ。
実際に生けてみると、相性は悪くないけど何か優雅じゃない。
直線を強調し過ぎたのかなとも思ったけど
それ以上に植物そのものが持つ戦闘力というか
鋭い存在感が前に出ている気がしたんだ。
まだ花材の個性をちゃんと見切れていないんだろうね。
秋峰さんが時々おっしゃるんだ。
「生ける前に、まずよく見よう。」
思い込みだけじゃ見えてこないものがあるんだね。
まずはよく見ること。
そして、ちょっとだけ考え方を変えてみること。
何をするにもそこから始まるってことなんだろうね。