
【ほどく時間 #47】問いを持ち続けるという姿勢
以前の僕は、
できるだけ早く答えを出そうとしていた。
どうするのが正しいのか。
どう考えるのがいいのか。
はっきりさせて、
迷わない状態でいたかった。
教師をしていた頃は、
特にそうだった。
問いに対して、
答えを持っていることが
大事だと思っていた。
答えがあるから、
教えられる。
そう思っていた。
でも今は、
少し違う感覚になっている。
すぐに答えを出すことよりも、
問いを持ち続けることのほうが
大事なのかもしれないと思うようになった。
子どもと関わっていると、
すぐに答えが出ないことが多い。
どう関わるのがいいのか。
この言葉でよかったのか。
その場では
はっきりしないことばかりだった。
以前の僕は、
その曖昧さに耐えられなかった。
早く整理して、
納得できる形にしたかった。
でも今は、
少し違う。
そのまま持っておく。
答えが出ないまま、
問いを残しておく。
すると、
あとになって
少し違う見え方が出てくる。
あのときのあれは、
こういうことだったのかもしれない。
そんなふうに、
少しずつ形になっていく。
問いを持ち続けることは、
不安定な状態でもある。
でもその中にいると、
見え方は変わり続ける。
答えを持つことで
止まることもある。
問いを持つことで
動き続けることもある。
問いを持ち続けるという姿勢。
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