
【ほどく時間 #49】気づきが生まれる場にいたい
誰かと関わるとき、
どこかで「気づいてほしい」と思っていた。
このままだとしんどいのではないか。
こう考えたら、少し楽になるのではないか。
そんなふうに、
伝えようとしていた。
その思い自体は、
今も変わっていない。
でも、
関わり方は少し変わってきた。
伝えようとすればするほど、
届かないことがある。
言葉を重ねるほど、
離れていくこともある。
そのとき気づいた。
気づきは、
外から与えられるものではないのかもしれない。
誰かに言われて
理解したように見えても、
本当に腑に落ちるのは、
自分の中でつながったときだった。
だから今は、
何かを伝えようとするよりも、
その人の中で
つながる時間を
大事にしたいと思うようになった。
言葉を減らすこともある。
あえて答えを出さないこともある。
そのまま置いておくこともある。
その中で、
ふとした瞬間に
「あ、そういうことかもしれない」
そんな表情が出ることがある。
そのとき、
こちらが何かをしたわけではない。
ただ、
その場にいただけだった。
気づかせることはできない。
でも、
気づきが生まれる場にいることはできる。
無理に動かさない。
急がせない。
そのままでいられる時間の中で、
少しずつ何かがつながっていく。
そんな関わり方を、
これからも大事にしていきたいと思った。