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【連茉小説】悩み のち 晎れsideナりスケ(ラむトブルヌ・バヌド第郚&FINAL《》)

    🌟前回たでのおはなしです↓🌟

    🌟そしお今回のキャラ玹介はコチラ

      土居ナりスケ(21)  根はいいダツだが自他共に認めるクズ男子。女の子が倧奜きで、10代埌半から20代前半の女子、そしお65歳以䞊の女性には優しい(おばあちゃんっ子)。それなのに最近は幌銎染みのケむむチ(♂)ず䞀緒にいる方が心地いいず思う日々 。

     癜井ケむむチ(21)  ナりスケの幌銎染み男子。高校時代の成瞟は垞にトップだったが、家庭の事情で進孊を諊めおいた。珟圚はアルバむトをしながら、倧孊受隓に向けお勉匷䞭。そんな圌が小の時のからナりスケに恋愛感情を抱いおいるこずは、もちろんヒミツ。

    🌟そんな人の盞関図はコチラ↓

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      《土居ナりスケ》


     あれは小の時だった。

     (可愛い あの子誰だ)

     䜓操服を着たショヌトカットの子ず廊䞋ですれ違った瞬間、ナりスケ少幎の心臓に電流が刺さり、䜕故か頬だけが熱くなった。

     初めお芋る子だ。しかしここはマンモス小孊校。幎生だけでもクラスある䞊に、ただ入孊しお間もない孊期なのだから、芋慣れない同玚生がいおも䞍思議ではない。

     (䜕組なんだろう)

     そう思いながら、ナりスケ少幎はチラッず銖を動かし、その子の埌ろ姿を芋送った。

     (たた  䌚いたいな)

     そんな圌の願いは割りず早く叶うこずになる。

     ちなみに再䌚()堎所はトむレ  そう『男子』トむレ内だ。

     (えっ えっ えっ えヌヌヌっ)

     思わず目を䞞くしたナりスケ少幎。そんな顔をしおいれば、盞手ず目が合わないワケないだろう。向こうは向こうで銖を傟げおいたが、すぐに芖線を解陀するず、その子はそのたたトむレを埌にした。

    「     」

     呆気にずられたナりスケ少幎だったが、この時に芋た䜓操服のれッケンで、名前を知るこずだけは出来た。

     そしお自分が数日間ずきめいおいた盞手は男子だった  ずいうこずも同時に。 

     (お、俺のずきめきを返しおくれ‌)

     『しらい けいいち』ずいう名前を思い出しながら、ナりスケ少幎は心で泣いた。


    ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

     「     」

     おそらく圓時の自分は、子どもながらに『ダバい』ず刀断し、あの時の蚘憶を封印したに違いない。

     土居ナりスケは䜕ずもいえない気持ちでコヌヒヌが入ったカップに口を぀けた。思わずタバコを吞いたくなっおしたったが、ここは店党䜓が犁煙なので、ポケットに入れようずした手を慌おお元の䜍眮に戻す。

     自分ずケむむチの友情の始たりは、小でクラスが同じになったこずがきっかけだった。『ケむむチが自由垳に描いおいた絵があたりにも䞊手すぎたので、思わず声を掛けおしたった件』に関しおは間違いはない。  が、改めお振り返るず『もしかしたら《頭の片隅に残っおいた蚘憶の欠片》が、自分にそのような行動をさせたのかもしれない』なんお疑っおしたう。

     (今曎 䜕なんだよ)

     ヒトはふずした時に蚘憶の蓋が開くこずがある生き物だ。

     ちなみにナりスケの堎合、玄15幎の時を経お『黒歎史』を思い出した原因に぀いおは、倧䜓の目星は぀いおいた。

     圌はカップを゜ヌサヌに戻すず、テヌブル越しに座っおいる癜井ケむむチの顔をじっず芋぀める。

    「䜕 ナりくん」

     怪蚝そうな顔をするケむむチ。

    「  ケむ、いい加枛髪切ったら」

     忙しさず節玄粟神からヘアカットを先延ばしにしおいるケむむチの髪型は、圌を女子ず間違えおしたった小のあの頃にそっくりなのだ。

    「えっ もしかしお僕、䞍朔な印象䞎えおる」

    「いやいや、それはないけど」

     それどころか、結構䌌合うず思っおいる。流石は䞭性的むケメンだ。

    「この間たで1200円だったカット料金が1600円に倀䞊がりしちゃったんだよね。だから぀い  」

     そう蚀っお苊笑いしながら、前髪をかき䞊げるケむむチ。その仕草を芋お、ナりスケは䜕故かドキッずしおしたった。

    「    」

    「ナりくん」 

    「えっ あヌ䜕でもない䜕でもない そそそ、そうだよな。『1000円カット』っお既に死語だしなヌ」

     誀魔化すようにテキトヌなセリフを吐いたナりスケは、心の䞭で呌吞を敎える。

    「だよね。でも店偎だっお倀䞊げをしたくお、しおいるワケじゃないからね。仕方がないずは思っおる」

    「ケむ 、今日の映画代は俺が出すぞ」

    「それは拒吊するよ。僕は節玄できるこずはするけれど、やりたい事は別。自分のお金でキチンず楜しみたい」

     顔に䌌合わず圌は結構頑固者だ。

     珟圚はたるで半同棲のように暮らしおいる人。食事関係はほがケむむチによっお成り立っおいるが、圌は『材料費は自分が党額負担する』ずいうナりスケの申し出を断っおいた。

    「党額はいらない。僕だっお、ここで食事しおいるし、泊たる時には電気ガス氎道を䜿っおいるからね」

     これがケむむチの䞻匵だ。

     そしお話し合いの結果、負担割合は今のずころ『(ナりスケ)(ケむむチ)』で萜ち着いおいる。

     (  固いよな、ケむは)

     ず、぀くづく思う。

     い぀ものナりスケならば、ここで終わっおいたハズだ。しかし今日は匕き䞋がる気持ちになれず、やや匷めの口調で䌚話を繋いだ。

    「いや、今日は俺が払う ケむは䞀応浪人生で孊費を皌いでいる身だし。それにオマ゚がメシ䜜ったり掃陀したりする手間は食費に換算しおいないんだから、こういう時くらい俺に瀌をさせろや」

    「    」

     目を䞞くするケむむチ。そしお肩をすくめるず「ありがずう。じゃあ今日だけナりくんに甘えるよ」ず埮笑んだ。

    「分かりゃいいんだよ」

     以前のケむむチなら「ナりくん、そういう気づかいは『未来の圌女』にでも蚀っおやりなよ」ずいう䜙蚈な䞀蚀がもれなく付いおきただろう。週間前にお互いの意芋が衝突したこずで、頑固者のケむむチは少しだけ倉わったず思う。

     そしお、そんな圌が玠盎に喜んいるのを芋るず、䜕だかくすぐったい気持ちになった。


    「今日の映画楜しみだったんだよね。スクリヌンでドラえもん芳るなんお、久しぶりだからさ」

    「確かに。小の春䌑みから䞭たでは映画通行っおたけど、あずはDVDで枈たせおたからな」

     楜しみだったのはナりスケも同じだ。おかげお埅ち合わせ堎所のカフェには30分も前に到着しおしたった。遅刻垞習犯である自分が だ。
     
     反察に『倖で埅ち合わせする時は10分前到着が鉄則』ずいう生真面目なケむむチが今回は分の遅刻  。慌おお送ったであろうLINEメッセヌゞ欄には『倖囜人に話しかけられお、流れで道案内をするこずになった。ごめん遅れる』ず曞かれおいた。

    「ケむ、そういやオマ゚、ちゃんず目的地に連れお行けたのか ホラ、ここに来る前に道案内したっおいう倖人  」

     思い出したように質問したナりスケず、䜕故か䞀瞬目が泳いだケむむチ。

    「ん あ、たあね」

     そう蚀っおケむむチは䜕かを誀魔化すように暪を向いた。

     (    )

     ナりスケは䜕かを蚀う為に口を開こうずしたが、玄秒差でリヌドしたケむむチが蚀葉を被せおしたった。ただし小声で  。

    「ナりくん  反察偎のテヌブルに凄い矎少女がいる」

    「ぞっ」

    「今泉さんにも負けおないくらいの  」

    「えヌ 蚀い過ぎじゃね 今泉さんクラスの矎少女が、こんなビミョヌな田舎に䜕人もいるわけが  」

     そう蚀いながら、さりげなく暪に芖線を送るナりスケ。しかし少女の姿を確認するやいなや「あっ  いたよ」ず呟き盎した。

     通路䞭倮に眮かれた芳葉怍物越しに芋えた少女は、今泉マナカずはタむプが違うが、はっずするような矎人だ。圌女はアむスティが眮かれおいるテヌブルの䞊で、䞀生懞呜䜕かを曞いおいる。こちらからではよく分からないが、なんずなく絵を描いおいるように芋えた。

    「それにしおもキレむな女の子だね。芞胜人っお蚀われおも玠盎に信じちゃうよ」

     ケむむチは感心しおいるかのような目で少女をそっず芋る。

    「本圓だなぁ。  なあ、今曎だけどケむはどんな女の子が奜みなの 付き合い長いのに、オマ゚ずはこういう話をほずんどしなかったもんな。もしかしおあれぐらいの矎人ずか」

    「僕 うん  」

     頬杖を぀きながら考えるケむむチ。そしお「うん、やっぱり分からない」ずいう答えを出すず、ナりスケに向かっおおどけた衚情を芋せた。

     その姿を目の圓たりにしたナりスケは、再び心臓が刺激されおたう  。

     (さっきから䜕なんだよ俺は 動悞か もしかしお具合でも悪いのか)

     その時だった。

    「Ravi de vous revoir」
     
     ナりスケずケむむチの間に、突然、倖囜語が割っお入っおきた。

    「はっ」

     驚いた人は同時に顔を䞊げ、声の䞻を蟿る。そこには背の高いブロンドヘアの倖囜人男性が、自分たちのテヌブルを芋䞋ろすように立っおいた。倖囜人の芋た目だけでは幎霢を刀断するのが難しいが、おそらく40歳前だろう。そしお圌は今、メチャクチャ䞊機嫌だった。

     (  だ、誰)

    「Cest Ie destin」

     この倖囜人氏が䜕を蚀っおいるのかは党く分からない。しかし圌の目的は、自分ではなくケむむチだずいうこずはすぐに分かった

     (あ、もしかしおコむツ、さっき道を聞いおきたっおいう倖囜人か 瀌でも蚀っおんのかな   に、しおも党然聞き取れねヌ。だっおコレっおフランス語だろ)

     そう、倖囜人が話しおいるのは英語ではなくフランス語 。英䌚話ならある皋床の䌚話が可胜だがフランス語は無理だ。倧孊生だった頃、第二倖囜語ずしお履修登録をしたが前期で挫折しおしたった。ずにかくめんどくさい。発音もそうだが、名詞の区別が䞀番ワケがわからなかった。『男性名詞』や『女性名詞』のなんお知るか ず、ナりスケは今でも思っおいる。

     ちなみにケむむチは、自分の目の前でフランス語を普通に䜿いこなしおいた。

    「     」

     ヒトは『凄い』ずいうレベルを目の前で越えられるず、『コむツは頭おかしい』ず錯芚しおしたうこずがある。ナりスケにずっお今のケむむチがたさにそれだ。

     (ん)

     しばらくの間、ナりスケは人のやりずりをただただ芋おいたが、よく芋るず、ケむむチの目が党く笑っおいないこずに気が぀いた。確かに道案内のお瀌にしおは話が長いし、蚀葉の響きだけで感じ取ったニュアンスには違うモノを感じる  。

    「あのさ、オッサン」

     無意識にナりスケの口が動く。真っ昌間のカフェであるこずだけは考慮しお、ボリュヌムは控えたが、その口調はかなり尖っおいた。

     ナりスケは続ける。

    「俺の気のせいかもしれないけど、実はケむコむツ迷惑しおね だずしたら遠慮しお欲しいんだけど」

     オヌル日本語。英語で蚀った方が䌝わる可胜性が高かったかもしれないが、脳内で英語倉換する前に口から勝手に日本語が飛び出しおしたった。

    「」

     案の定、倖囜人氏はナりスケを芋お銖を傟げる。

     (ここは日本だっ぀ヌの)

     偏芋だずは思うが、倖囜人は日本人に比べお珟地の蚀葉で察応しようずいう気持ちが少ないような気がする。さすがにフランス語はレアケヌスだが、英語しか話そうずしないダツは別に珍しくない。ナりスケはファストフヌド店のカりンタヌでそんな倖囜人を䜕人も芋おきた。

     (あヌ しゃらくせぇ)

     䞍本意だが英語で蚀い換えよう ずナりスケが思った時  

    「Monsieur  」

     ケむむチが口を開いた。『Monsieurムッシュヌ』 倚分、英語で蚀うずころの『Mr.』だ。これだけは䜕ずか聞き取るこずが出来た。

    「Monsieur

C’est mon petit ami」

     もちろん、他は䜕を蚀っおいるのか分からない。

     そんなケむむチからの䞀蚀に察し、倖囜人氏は「Ohest-ce possible ?」ず蚀いなかがら、苊笑い亀りで再びナりスケを芋た。そしお䜕故かりィンクをされおしたう。

     (ぞっ)

     そしお「Au revoir」ずいう蚀葉を残しお倖囜人氏は奥の垭ぞず去っお行った。

    「      」


    ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

     
     せっかく䞀件萜着()したずいうのに、人の間には䜕故か気たずい空気が残っおしたった。曎にケむむチはナりスケず目を合うこずを避けおいるようにも芋える  。

    「ケむ  オマ゚、フランス語話せたんだな」

     そんな圌を敢えおガン芋しながら、ナりスケは呟くように蚀葉を吐く。

    「日垞䌚話に毛が生えた皋床のレベルだよ」

    「毛 どんな剛毛だよ それからさ  ケむ」

     ナりスケは目力を匷めた。

    「䜕」

    「『道案内をしおいた』なんおり゜だろ オマ゚、あのおフランス・・・・・野郎にナンパされたな」

     ケむむチの衚情が、無蚀で『む゚ス』ず蚀っおいた。

    「ナりくん  珍しく鋭いね」

    「䜕でり゜぀いた」

    「カッコ悪くお蚀えるワケないでしょ 『男にナンパされた』なんお。  たあ、よく考えおみれば、話しかけられた時点でフランス語を分からないフリをすれば良かったんだよね。それは反省点」

    「     」

     実はおフランス・・・・・野郎の気持ちが分からないでもない  なんお蚀ったら、自分はケむむチにぶっ飛ばされるだろうか 

     きっずケむむチの容姿はダツにずっおど・ストラむクだったのだろう。曎に゜むツが自分の囜の蚀葉を話せる  なんお知ったら、積極的なダツはグむグむ抌すに決たっおる。

     (    ん)

     もしかしおケむむチは、過去にも同性に蚀い寄られたこずがあるのでは 

     急にそんな疑問が生じた。

     䜕だかむラっずしおきたが、それを口に出すのはさすがに躊躇っおしたう。

     その代わり、圌は別の蚀葉を口にした。

    「  蚀えよ」

    「えっ」

    「ケむ  もしも、これからあんな感じのダツが珟れたら党郚俺に蚀え。さすがにフランス語は分からねヌけど、日本語なら、俺が代わりに蚀っおやる。なんなら俺を利甚したっおいい」

    「    はっ」

     ケむむチの目が䞞くなった。

    「ん  」

     そしおナりスケも我に返る。

     (いやいやいやいや  よく考えおみたら、ケむが男に蚀い寄られたからっお、男の俺が察抗するようなこず蚀わなくたっおいいんじゃね ケむがフツヌに『女の子が奜きでヌす』『圌女いたヌす』っお蚀えばいいじゃんっ バカなの俺)

     その時、ナりスケの『蚘憶の蓋』が再び開いた。

     (    あっ)

     別に封印しおいたワケではない。ただただ単玔に忘れおいただけの蚘憶。

     倧孊生だった時に、ちょっずだけ付き合っおいた女の子がいた。その子は同時期にサヌクルの男子からちょっかいを出されおいたらしく、圌氏である自分に盞談をしおきたこずがあった。

     正盎、面倒だった。ガキじゃないんだから、嫌ならば自分の口できっぱりず断ればいいだけだろうず 。

    「ふん倧倉だね」

     そんな気持ちから出おきおしたった蚀葉がコレだった。䞀応劎った぀もりだったが、このあず速攻でフラれたっけ  。

     「ナりスケは、私が欲しい蚀葉を党然蚀っおくれないっ」ず。

     あの時は圌女がそこたで怒る理由が党く解らなかった。むしろこっちがむラ぀いたくらいだ。

     珟圚いたなら解る。あの子が欲しかったのは、たった今、自分がケむむチに蚀ったセリフだ。

     (  悪いこずしたよな)

     だけど時は元に戻らない。

     ならば自分が元カノにできるこずは、『今、あの子ず付き合っおいるカレシが、そんな蚀葉を掛けおくれるようなダツでありたすように』ず願うこずだけだ。

     そしお『そんな蚀葉』を蚀われたケむむチは、初めこそ驚いおいたものの、やがおププッず吹き出し、今は爆笑するのを必死で堪えおいる状態だった。

    「ケむ、そんなに笑わなくおもいいだろ ただの蚀い間違いだよ」

     口を尖らせながら抗議するが、ケむむチの笑いはなかなか止たらない。「ゎメンゎメン 」ず蚀いながら、圌は肩を小刻みに揺らしおいる。

    「党くよぉ 」

     ナりスケは恥ずかしくなり、プむッず暪を向いおしたう。するず反察偎のテヌブルにいる矎少女ず目が合っおしたった。

     (   えっ)

     圓然ながら驚くナりスケ。それは向こうも同じだったようだ。しかし圌女はすぐに笑顔を䜜り、ちょこんず銖を斜めに傟げる。

     (か、可愛い)

     そしお矎少女は、ナりスケから自然に芖線を倖した。

     (いやぁ、マゞで目の保逊だったわ)

     ちょっず前の自分なら、さっきのおフランス・・・・・野郎のようにハむテンションで声を掛けおいただろう。だけど今は芋おいるだけで充分だった。理由はよく分からない。自分で蚀うのもナンだけど、少しは倧人になれたのだろうか

     ナりスケが矎少女に錻の䞋を䌞ばしおいる間に、ケむむチはようやく萜ち着いおきた。笑い過ぎたせいで涙が出たのか、少々瞳がうるんではいるが  。

    「だからっ ケむはい぀たで笑っおんの」

    「だからゎメンっお    でもナりくん、ありがずう」

     ケむむチの口調が、急に改たる。

    「ぞっ    お、おう」 

    「これからはナりくんの存圚を、ありがたく利甚させおもらうよ」

     ケむむチはいたずらっ子のように埮笑む。

    「はっ」

    「      っおいうか、もう利甚した」

     ケむむチのこの声セリフは、かなりの早口で小声だった為、ナりスケには聞き取るこずができなかった。

    「えっ ケむ、今䜕お蚀った」

    「んっ 䜕でもなヌい」

    「」

     ケむむチがさっきの倖囜人氏に蚀った蚀葉『CesÂŽt mon petit ami』を日本語に蚳したら『圌は私の恋人です』ずいう意味になるこずをナりスケは知らない。

    「さおず  ナりくん、そろそろ映画の時間だよ」

    「あ、そうだな」

     人は立ち䞊がり、䌝祚を持っおテヌブルをあずにした。ナりスケは䜕気なく矎少女の方を芋る。圌女は盞倉わらず熱心に䜕かを曞いおいるようだった。

     (やっぱり勉匷かな 䜕だか分からないけど、頑匵れよ)


       《井原ナルミ》


     (ふぅ  あぶないあぶない。あのチャラい方のお兄さんず目が合っちゃったけど、気づかれおなかったよね)

     『矎少女』こず井原ナルミは、ナりスケたちをそっず芋送ったあず、ホッずしながらアむスティヌを飲み干した。

     ネットで連茉しおいた挫画BL『近すぎお遠い君ぞ』は倧奜評のうちに終了。これは匟のサトシず幌銎染みの星名リュりヘむをモデルにしおいたのだが、高評䟡で気を良くしたナルミは、次のBL挫画を始める為に、別の『玠材』を探しおいるずころだった。

     そのタむミングで、ナルミはあの人を芋぀けた。たたたた立ち寄ったカフェで、こんな出䌚い()があるなんお  ず、圌女は勝手に運呜を感じおいる。

     「うん、あのお兄さんたち最高。 さおず、どっちを『攻め』にしようかな うん  あのメガネのお兄さんの方が、案倖適圹かもね」

     独り蚀をいうナルミ。圌女のスケッチブックには、ナりスケずケむむチの姿を暡写したむラストがたくさん描かれおいた。

    「よし 今回はちょっずだけ過激にしようっず♥」

     井原ナルミ、又の名をアマチュア挫画家『るなP』。そんな圌女が描く『新・近すぎお遠い君(仮タむトル)』は月に連茉開始予定だ。そしおナルミの逌食になったナりスケずケむむチは、その恐ろしい事実を氞遠に知るこずはない。

     《》に続きたす。

     そしお『新』盞関図はコチラ(笑)↓

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