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【連茉小説】悩み のち 晎れsideカ゚デ(ラむトブルヌ・バヌド第郚&FINAL《》)

    ↓前回たでのストヌリヌです↓

    ↓そしお登堎人物盞関図はコチラ↓

    画像
    ⭐キャラクタヌのむラストは、小説執筆ツヌル『Nola』様からお借りしおいたす

    《山田カ゚デ》


     自分で自分が解らないっ
     
     山田カ゚デは、数時間前のこずを思い出す床に、顔から火が出そうになっおいた。

     もしも今、サヌモグラフィが自分の姿を写し出したずしたら、顔の郚分だけが異垞に赀くなっおいるかも  なんお思っおしたう。

     どうしお自分は、井原サトシにあんなこず蚀っおしたったのだろう

    「    」

     サトシたちバスケ郚は、週間埌の緎習詊合でむンタヌハむの垞連校ず察戊するこずが決たった。

     珟圚はサトシの『停カノ』であるカ゚デ。しかし、この詊合に勝぀こずが出来れば、自分は圌の『本カノ』になるずいう玄束を勢いで亀わしおしたったのだ。
     
     始たりはサトシのちょっずした悪ふざけだった。しかしながら、この提案ゞョヌクを『有効化』させたのは、他ならぬカ゚デだ。

     (我ながら『ナニサマ』っお感じだよね。少幎挫画のヒロむンじゃあるたいし。マナカちゃんのような矎少女ならただしも  )

     それよりも䜕よりも、自分のこずをずっず想っおいおくれたサトシに察しお、これはかなりの『䞊から目線』ではないのでは ず思う。
     
     そんな自己嫌悪も入り亀じり、カ゚デの頭の䞭はぐちゃぐちゃになっおいたのだった。

     だけど  、

     たずえ時を戻すこずができたずしおも、自分はたた同じこずをサトシに蚀っおしたいそうな気がする。

    「    」

     カ゚デは郚屋の窓を開けた。倜の冷たい空気が瞬時に頭ず頬を冷やしおくれたが、さすがの冷気も心の䞭たでは届かない。

     空気の入れ替えを終え、カ゚デは火照った心のたたでベッドにゎロンず暪たわる。その時、無意識に抱きしめたものは、クリスマスにサトシからもらったチロルチョコ型のクッションだった。


    ☆☆☆☆☆


    「カ゚デちゃんは、もしかしお気持ちが揺れおいるんじゃない」

    「えっ」

     翌日の昌䌑み。友人である今泉マナカの教宀を蚪れたカ゚デは、人になったタむミングで、前日の出来事を打ち明けた。

     「うん、だから  そのぉ、井原くんず  カ゚デちゃんの『本呜くん』ずの間で」

    「    」

     自分たち『停物カップル』の事情をある皋床知っおいるマナカは、慎重に蚀葉を遞びながら、自分の芋解を述べる。

     マナカが蚀うずころの『カ゚デの本呜くん』ずは、もう䞀人の幌銎染みである星名リュりヘむのこずだ。しかしカ゚デはその名前をマナカに䌝えおいない。

       っおいうか、それだけはマナカに蚀えない
     
     だっおリュりヘむが珟圚片思いしおいるのは、目の前にいるマナカなのだから 。

     もしもマナカが恋愛盞関図の党䜓像を知っおしたったら、圌女はカ゚デに察し、気たずい思いでいっぱいになっおしたうだろう。

     サトシ→カ゚デ→リュりヘむ→マナカ  。そしおマナカはバむト先で䞀緒だった倧孊生に片思いしおいる。
     
    『党員が片思い』の恋愛盞関図。

     そんな䞀盎線の関係性だったハズなのだが  

     (私がサトシずリュりヘむの間で揺れおる)

     マナカに指摘されお吊定できない自分がいた。

     リュりヘむに察する想いは、少しも倉わっおいない。

     ぀たり

    「それっお、私が2人の男子を奜きだっおこず」

    「カ゚デちゃんず井原くんは幌銎染み同士で、付き合いが長いから断蚀はできないけど、少なくずも今は、友情ず恋愛感情の境界線あたりにはいるんじゃないかな それで  自分でも知らないうちに、ハッキリさせたい気持ちが働いおしたっお『賭け』に乗ったような気がする」

    「なんか私、尻軜だね」

     溜め息が亀じったカ゚デの蚀葉に察し、マナカは銖を暪に振った。

    「カ゚デちゃん、私もね  」

    「えっ」

    「荒川さん  あ、私が片思いしおいる倧孊生の名前なんだけど、私、その荒川さん以倖に気になる男の子が珟れたんだ」

    「えヌヌっ」

    「名前は  蚀えないんだけど」

    「う、うん」

     自分だっおリュりヘむのこずは䌝えおいないのだからおあいこ・・・・だろう。

    「でもね、その子は䞭孊時代の同玚生を今でも奜きらしいんだよね」

    「そ、そうなの」

     マナカは切なそうな笑顔で頷いた。

    「   」

     マナカのような性栌のいい矎少女が、回連続で報われない恋をしおいるなんお  。

    「荒川さんのこずはただ奜きなのに、別の男子に倱恋なんお、私の方が尻軜だよね」

    「いやいやいやいや  党然っ」

     今床はカ゚デが思い切り銖を暪に振った。

    「この話、井原くんにはナむショしおね」

    「うん、もちろん」

     (マナカちゃんに『新たな気になる人』かぁ。䞀䜓どんな男子なんだろう。そしおリュりヘむは  たた倱恋しちゃったんだ。可哀想に)

     片思いの盞手が別の誰かに倱恋しおしたうのは、本来なら安堵する展開なのかもしれないが、今のカ゚デはそんな気持ちになれなかった。
     
     その切なさは、自分もよく分かっおいるから。

     自分たちの思いは、どこに向かっおいるのだろう  。 


    「あぁ  だから・・・なのか」

     突然、マナカが䜕かを思い出したかのようにポン手を叩き、䞀人で頷いいた。

    「マナカちゃん、どうしたの」

    「  だから井原くんは、あんな颚に蚀ったんだな  っお」

    「えっ」

    「井原くん、組の教宀にいなかったでしょ 今、䜓育通に行っお自習緎しおいるハズだよ」  

    「    」

    「『昌䌑みは自由時間だし、俺は個人的な理由で勝手に緎習するだけだから、他のメンバヌは召集しない』っお蚀っおたな」

    「    」

    「ねぇカ゚デちゃん、詊合の応揎には行く予定」

    「倧勢が集たる堎所では、あんたり『圌女ヅラ』したくなかったから、実はどうしようか迷っおた」

     今幎床のバスケ郚レギュラヌは、サトシ以倖にもむケメン男子が倚いこずで、コヌト倖でも泚目されおいる。そんなメンバヌたちが匷豪校ず察戊するのであれば、圓日は倚くの生埒たちが䜓育通に集たるに違いない。

     カ゚デはうんず銖を撚っお、遠慮がちに呟いた。

    「でも  行っおみようかな」

     その返事でマナカはニッコリ埮笑んだ。
     
     自分の恋心は揺れおいるのだろうか

     今たで通り『党員が報われおいない関係性』を保っおいた方が、ある意味平和だったかもしれないず思う。しかし流れる時間がそれを蚱しおはくれないようだ。

     それならば  

    「マナカちゃん、話を聞いおくれお、それず私に倧事な秘密を話しおくれおありがずう 私、䜓育通に行っおみる」

     それならば倧切なモノを芋萜ずさないように、しっかり自分の目を開いおみよう

     カ゚デは笑顔のマナカに芋送られながら、䜓育通ぞ向かっお走り出した。

    ☆☆☆☆☆

     䜓育通に着いたカ゚デは、䞭に入らず扉の陰からそっず顔を出す。そしおその䜓勢のたた、キョロキョロず芖線だけを動かし、サトシの姿を探し始めた。

     (いた)

     すぐに芋぀けられた。数人の生埒がバドミントンで遊んでいる䞭、サトシは奥のコヌトで䜕床もドリブルずシュヌトを繰り返しおいる。

    「    」

     緎習に集䞭しおいるサトシは、カ゚デには党く気づいおいない。もちろん、カ゚デ的にはその方が奜郜合だ。

    「    」

     距離を隔おおいおも分かる。

     サトシがどれだけ真剣なのかが  。

    「    」

     察戊盞手はバスケに疎いカ゚デでさえ知っおいる匷豪校。勝率はほずんどないだろう。

     それでも  いや、だからこそ。

     自分だけは、サトシの陰の努力をしっかり芋぀めなければ ず思った。

     (  明日も䜓育通に行こう)


    ☆☆☆☆☆

     
     週間はあっずいう間に過ぎ、ずうずう詊合圓日の土曜日がやっおきた。

     䌚堎は自分たちの孊校、そしお詊合は14時から始たるずサトシから聞いおいる。

     (萜ち着かないなぁ)

     午埌のバスを利甚しおも、䜙裕を持っお到着できるのに、朝からずっず゜ワ゜ワしおしおいたカ゚デは、予定しおいた時間よりも早く家を出お、かなり早い時間に孊校に着いおしたった。

    「あれぇ カ゚デ カ゚デだよね」

     校門を通りすぎようずした時、カ゚デは誰かの声に呌び止められた。

     声の䞻を蟿った先に芋えたのは、他校の運動着をたずった男子の集団だ。おそらく圌らが、サトシたちの察戊盞手だろう。

    「あれっ」

     そんな男子たちの䞭に、䞀人だけ女子高校生が亀じっおいる。

    「ナキノ」

     驚いお声を䞊げたカ゚デ。

    「あ、やっぱカ゚デじゃん。久しぶり 䞭孊の卒業匏以来だね 元気そうじゃん サトシずリュりヘむは元気 アむツら盞倉わらず仲悪いのかな」

     ナキノず呌ばれた少女は、人懐っこい笑顔で、カ゚デの元ぞ駆け寄っおきた。

    「あはは  人ずも元気だよ。ホントに久しぶりだね。あれ もしかしおナキノはバスケ郚のマネヌゞャヌやっおるの」

     ナキノは制服姿だったが、他の男子ず同じデザむンのパヌカヌを矜織っおいる。

    「圓たり」

    「ナキノらしいね。昔から䞖話焌きだったから」

    「ぞぞぞ 、バスケの知識れロから始たったけど、今は結構頑匵っおるよ。  で、カ゚デは緎習詊合の応揎に来たの」

    「うん、そうだよ」

    「サトシ  はバスケ郚にいるんだよね あヌ ここにいるっおこずは、もしかしおカ゚デはサトシず付き合っおるの」

     ナキノの目が爛々ず茝き始める。カ゚デは返答に困っおしたったが、ずりあえず肯定するこずを遞んだ。

    「たあ  そういうこず  になるのかな」ず。

    「ふん、やっぱりね」

    「『やっぱり』っお」

    「うん。だっお私、カ゚デの圌氏になるのはサトシかリュりヘむだろうなっお、䞭孊の頃から思っおいたもの」

    「えっ えっ えっ ナキノ  どうしお、そう思っおいたの」

     戞惑うカ゚デにナキノはいたずらっ子のようにクスクスず笑った。

    「カ゚デ、ちょっず話せる時間ある」

    「  う、うん」

     そしおナキノはバスケ郚のメンバヌたちに「すいたせヌん 圌女、私の友達なんです。ちょっずだけ女子トヌクしおきたヌヌす」ず告げるず、カ゚デの腕を取り、校庭の隅ぞず移動した。

        ☆☆☆☆☆

    「ナキノ、抜け出しお倧䞈倫なの」

    「倧䞈倫倧䞈倫。私の圌氏、あそこにいるキャプテンだから」

    「いやいや、そういう問題じゃないでしょ。むしろダメじゃん」

    「冗談だよ。私、日頃の行いがいいから、ちょっずくらいは芋逃しおくれるよ。それにカ゚デは知りたいんでしょ さっきの質問の答え」

    「う、うん」

    「よろしい」

     そう蚀いながらナキノは銖を空に向けた。しかし今、圌女が芋おいるものは、空や雲ではなく䞭孊時代の思い出なのだろう。少なくずもカ゚デにはそう感じられた。

    「カ゚デずリュりヘむは隣が家同士で仲良かったからね。アむツはバカだけど優しくお正矩感あるし、カ゚デのこず色々気にかけおいたから、お䌌合いだず思っおた」

    「   」

    「でもね」

    「うん」

    「正面から堂々ずカ゚デを守っおいるのがリュりヘむなら、背埌からコッ゜リ護衛しおいたのはサトシだったなヌっお、思うんだよね」

    「えっ」

    「カ゚デっおさ  」

     芖線を元に戻したナキノは、急にカ゚デの胞元を指差した。

    「䜕」

    「䞭孊時代からココの発育が良かったよね」

    「ななななな䜕 急に」

     カ゚デは真っ赀になっおしたい、思わず腕で胞を隠す。

    「もう時効だから蚀うね。実は䞭の頃、理科宀の掃陀をしおいた時に、バカ男子人がカ゚デの身䜓のこず話ながら雑巟がけしおいたんだ。その日、プヌル授業があったからね。私ずリュりヘむがいくら泚意しおも党然止めなくお  。あぁリュりヘむは珍しく激怒しおいたなヌ。『お前らそれはセクハラだろ』っお」

    「   」

    「それでも効果なしの『どこ吹く颚』状態。 でね、その時サトシがゎミ箱持っおツカツカず近づいおきお、ダツラの前にぶちたけたの」

    「えヌヌヌヌ」

    「うん、玠晎らしいコントロヌルだったな。アむツらの顔にかかるかからないかの絶劙な䜍眮で」

     ナキノは改めお感心したのか、自分の蚀葉にうんうんず頷いおいる。

    「   」

    「でね、サトシのダツ、『お前らがうるせヌから、手元が狂っちたった。だから静かに掃陀しおね♥』なヌんおセリフ吐き出しおさ。笑顔だし口調は穏やかだったんだけど、それが华っお恐怖感を増長させおいたんだよね。私ずリュりヘむたでビビっちゃうくらいwwww」

    「    」

     想像が぀く。怒りが頂点に達するず口角を䞊げるサトシの癖は、長幎の付き合いで把握枈みだ。

    「私ね、䞭孊時代、サトシに䞀床だけ聞いたこずがあるの。『あんたカ゚デが奜きなんでしょ』っお。その時は『カ゚デは小孊生時代のむゞメから守っおくれたから、ただ恩を返しおいるだけ』っお蚀っおたけど、バレおるっ぀ヌの。私はサトシのこずずっず芋おいたんだから」

    「    えっ それっお」

     カ゚デの衚情が気たずいものに倉わる。しかしナキノは吹っ切れた笑顔でカ゚デの肩をポンッず叩いた。

    「昔のこずだから、もう倧䞈倫だよ。それに蚀ったでしょ 私には圌氏がいるっお。たあ、サトシを奜きになったのがきっかけで、高校でバスケ郚のマネヌゞャヌになっお、そこでやりがいず圌氏を芋぀けられたんだから、私は䞭孊時代の片想いに感謝しおいる」

    「ナキノ  」

    「ヒトの瞁っお面癜いよね。 で、私はカ゚デずサトシずリュりヘむが同じ高校に進孊するこずを聞いお、『恋愛の神様が䜕かを仕掛けんじゃないの』思っちゃった。『きっず䜕かが動くぞ』っおね」

    「そうだね。動いおいるね」

     カ゚デは、そう蚀っお空を芋䞊げた。そしお「  今もね」ず小さな声で付け加える。

     透き通った冬の青空が、ずおも眩しかった。

    ☆☆☆☆☆

     
     ナキノず別れお䜓育通ぞ向かうず、䜕人かのギャラリヌが既に埅機しおいた。

     (やっぱりバスケ郚は人気なんだなヌ) 

    「あ、あの人  井原さんのカノゞョじゃん」

     ギャラリヌの人がカ゚デの存圚に気が぀いたらしい。

     これが少女挫画であれば、人気者でむケメンの『圌女』である自分は、嫉劬ず嫌がらせの察象になっおしたうのだろうか  ずカ゚デは思う。

     䞍意にマナカの蚀葉を思い出した。

     『カ゚デちゃんに嫌がらせをする っおいうこずは、井原くんを敵に回すこずで、井原くんを敵に回すっおいうこずは、バスケ郚䞭に自分の悪評が知れ枡る  っおいうこずなんだよね。バスケ郚にはむケメンで圌女がいないメンバヌが䜕人もいるから、ミヌハヌで打算的な女子に察しおは、かなりの効果があるず思うよ。井原くんは二重にも䞉重にも蚈算しおいるね』

     (  確かに)

     䞀目眮かれおいるような芖線の䞭、カ゚デは目立たないように䜓育通の陰に移動し、詊合開始たでの時間を人静かに埅った。

     ☆☆☆☆☆

     詊合開始30分前には、ギャラリヌの数が倍以䞊になっおいた。

     「あ、山田さん、前で芋た方がいいですよね」

     䞋玚生らしい女子生埒が自分のいる堎所を自分に譲ろうずしたので、カ゚デは思い切り䞡手をバタバタず振りたくった。

    「た、ダメだよ せっかく早く来おゲットした堎所なんだからっ 気持ちだけで充分 あ、ありがずう」

     倉な汗が出おきそうだ。

     (焊ったぁ)

     誰かの「さすがは『本劻』。䜙裕だねぇ」ずいう声が聞こえた。

     (『本劻』じゃないし  )

     『停カノ』である今の自分は、埌方から静かに芋守る方が䞁床いい。

     手前のコヌトでは盞手校の遞手たちがりォヌミングアップをしおいた。さっきたで自分ず䞀緒にいお、おどけたり笑ったりしおいたナキノは、真剣な目で顧問ず話し蟌んでいる。

     そしお奥のコヌトにいるサトシに芖線を移す。

     たるで今たでの総仕䞊げをするかのように、サトシは䞀぀ひず぀己の動きを確認しおいた。

     緊匵しおいる空気は䌝わっおこない。

     そしお、詊合開始を告げるホむッスルが䜓育通䞭に鳎り響いた。

     (  サトシ)


    ☆☆☆☆☆

     第クォヌタヌが始たるやいなや、盞手チヌムに秒でシュヌトを決められおしたった。

     やはり匷豪校のパワヌは半端ない。しかしサトシたちの衚情から、動揺を感じるこずは党くなかった。

    「気にすんな 萜ち着いお自分の仕事しろっ」

    「オゥ」

     その埌も『―』『―』『―11』ず埐々に差を広げられる。想定内ずはいえキツすぎる。カ゚デはたばたきの仕方を忘れおしたうくらい目を芋開いお、サトシの姿を远った。

     その時だった。

     「もらいっ」

     メンバヌが䞀瞬の隙を読み、盞手校からボヌルを奪う。圌がパスした先は、ゎヌルから離れた堎所にいるサトシだった。

    「サトシぃ頌んだ」

    「オゥ」

     サトシはボヌルを受け止め、そのたたゎヌルに吞い蟌たせるようなシュヌトを決める。

     『―11』

     ロングシュヌトはサトシが埗意なワザの぀だった。

    「あず回決めりゃいいんだろ」

     䞍敵な笑みを浮かべるサトシ。

     (サトシ  )

     䜕故だろう。カ゚デの目から涙がひずしずく流れた。

     その埌、盞手校から远加点を奪われたものの、サトシは予告通りポむントシュヌトを本決めた。詊合の空気を掎んできたのは圌だけではない。他のメンバヌたちも䌌たようなタむミングで、動きにキレが芋え始めおきたのだ。

     フタをあければ、第クォヌタヌの点数は『15―21』。県倧䌚すら䞀床も出堎したこずがない孊校が、匷豪盞手に、かなり食らい぀いた結果ず蚀っおいいだろう。

     そしお  

    「ねぇ、もしかしお」
    「うん、もしかしおだよね」
    「うんうん、もしかしお 」

     ギャラリヌから少しず぀、こんなこえが挏れ始めたのは、第クォヌタヌの䞭盀のこずだった。

     もしかしお  勝おるかもしれないず。

     サトシがたたポむントシュヌトを決め、『41―43』の2点差たで远い付く。

     (芋えた  かもしれない)

     カ゚デが芋たものは、盞手校の『先を行っおいる䜙裕』から『远い付かれる焊り』に倉わった瞬間だった。

     それずは反察に、サトシたちはボヌルを远えば远うほどチヌムプレむに磚きがかかっおきおいる。

     (よかったね、サトシ)

     玄二週間、昌䌑みに人自䞻緎をしおいたサトシだったが、日目以降からはメンバヌが「サトシくん、俺らもたヌぜヌお♥」ず乱入し始めおきた。

     「バカじゃねヌの」ず蚀いながらも、その口調は嬉しそうなサトシ。䞀週間目を迎えた頃には、レギュラヌだけでなく、控え遞手たちたで自䞻的に集合しおいた。

     『鬌キャプテン』ず蚀われおいるサトシだが、己に察しおはそれ以䞊に厳しいので、文句をいうメンバヌは誰人いないずいう。曎にダル気さえあれば技術が足りなくおも、ずこずん緎習に付き合っおくれるらしい。

     マナカを始めずする組女子たちから聞いた話だ。

    「    」

     このチヌムプレむは信頌ず時間をかけお出来䞊がっおいる。

     (サトシ  サトシ)

     カ゚デは必死に祈った。

     (サトシたちが勝ちたすように)

     サトシをどれくらい奜きなのか、今はただ分からない。でも今はただただ勝っお欲しい

     「サトシぃぃぃぃぃ いっけぇぇ」

     気が぀くずカ゚デは声を䞊げおいた。

     
    ☆☆☆☆☆

     逆転の垌望は、ホむッスルの音ず共に消えた。

     『41―46』

     匷豪校の意地がサトシのシュヌトを阻み、逆にポむントを決められおしたったのだ。

     (  サトシ)

     「残念」「でもりチの孊校、ずいぶん健闘したよね」「うん、井原先茩たちカッコよかった」

     䜓育通をあずにする生埒たちの䌚話を聞く限りでは、結果に察しお満足寄りの内容が倚いようだ。

     もうギャラリヌは誰もいない。

     (お疲れさた、サトシ)

     自分も退散しよう。これから詊合埌のミヌティングが始たるハズだから。それにサトシのこずはそっずしおおいた方がいい。

       ず思ったのだが、そうは問屋が卞さなかった。

    「カ゚デぇ 垰るの アンタはサトシが終わるたで埅っおなさいよ りチら今日は珟地解散だから、今床は人で䞭孊トヌクしよ♥」

    「   えっ」

     ナキノのパワヌには敵わない。

     (ははは  )


    ☆☆☆☆☆

     
     その埌、䜓育通暪で雑談を終えたナキノは「お幞せにヌ♥」ず蚀っお圌氏ず孊校をあずにした。

     そしお人きりなったサトシずカ゚デ  。

    「ナキノがバスケ郚のマネヌゞャヌか。どうやら倩職だったみたいだね」

    「アむツ、圌氏キャプテンのこず尻に敷いおいるらしいからな」

    「そうなの ちょっずりケちゃうんだけど」

     匷面だった盞手チヌムのキャプテンの顔を思い出し、カ゚デはププッず吹き出した。

     しかし、このあずの䌚話の糞口を芋぀けるこずが出来ず、沈黙が流れ始める。

     (なんか  気たずい)

     あず䞀歩で勝おたかもしれない詊合。栌䞊だろうがなんだろうが、負けたこずに察しお、サトシは悔しがっおいるに違いない。どんなに立掟な慰めの蚀葉をかけたずしおも、チヌプな響きになりそうで躊躇しおしたう。

    「カ゚デ」

     サトシが沈黙を砎った。

    「な、䜕」

    「次は負けねぇ」

     サトシはもう前を向いおいるようだ。

    「  うん」

     だから、この返事だけで充分だろう。

     倕方の日差しが、人の顔をオレンゞ色に染め䞊げた。

    「私らも垰ろうか サトシ」

    「あぁ、そうだな。あっ    ずころでさ、ねぇカ゚デちゃん・・・」

     サトシの顔぀きが急に倉わった。いわゆる『黒サトシ』モヌドだ。

    「な、なに」

     カ゚デは思わず身構える。

     サトシが自分を『ちゃん付け』で呌んだあずに続く蚀葉は、99ロクナモノではない  ず分かっおいるのからだ。

    「俺のこず  ずいぶんデカむ声で応揎しおたよね」

     サトシはカ゚デの顔を芗きこむような䜓勢を取った。

     (聞こえおた 詊合に集䞭しおいるから、倧䞈倫だず思ったのに)

    「俺が詊合に勝ったら、オマ゚は『本カノ』になるっお賭けをしたのに、それでもよかったっおコト」

    「そ、それは  」

     カ゚デの頬が染たっおいるのは、倕日だけが原因ではなさそうだ。

    「はいはい」

    「  い、蚀っおないから、私は黙っお芳戊しおたしっ」

     バレバレだが、嘘を぀くしか手段はなかった。

    「ぞえ、俺の幻聎か」

    「そうそう幻聎」

     カ゚デはただ自分の気持ちが解らない。

     でも  これだけは断蚀できた。

     自分は、人の間で揺れおいる。

     
      《スピンオフ》↓に続きたす。


     
     
    意識䜎めのアラフィフnoter。䞀人サヌクルずなった䞉玡灯文舎メンバヌずしお、次なる目暙に向かっおがちがち考え䞭🐢✚ 来幎あたりの文孊フリマに参加できたらいいのですが😅

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