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Photo bychintaka

【物語】雪童子の倢

     䞖に金で䜕(なに)ができるかず、䞇(よろず)の所業(しょぎょう)を求めお嘆くものあり。しかし䞖の悩みの倧半は金から出(いず)るものなれば、金は持たざるより持぀がいいなり。
    爟は拝金ず吟を芋さげしや
    しからば聞け。
    金が豊富にある故に、ずある物語が生たれ出る。それに眪なし。

    今宵玡ぐ物語。
    金なきものには思い぀かぬ。
    雪の劂き怪しき皚児の由来を隙るずしよう。

    この物語に殊曎こずさら矎しい少幎ありけり。
    予はこれを雪童子ず名付ける。

    さお今は昔、倧阪のずある商人に道楜息子あり。名をば、䞖之介ずなむいいける。䞖之介、男も女も楜しむ日々なれど、いたさら飜きがきた。
    「哀しきかな。開きたる園の先は春ばかり。冬を蚪ねおもありはしない。吟は冬を蚪ねおみたき心持ち」
    ふず圌の耳に、怪しき噂が耳を惑わす。
    「雪女ずたぐわい子をなしたる者、歊蔵の地にありき」
    この時、䞖之介曰く、「倩は吟を導く。雪女ずいう怪あれば、雪童子ずいう怪があるべきぞ。
    凡倫ずたぐわい子をなしたる女ずは違うなり。吟、これを埗む」
    あさたしや。ただ芋ぬ圌を皚児ずしお、ただ只その身を味わう肉欲のみ、愛を金で買うずいう。
    その先の冬の園にお詣りするのが、圌の祈願。
    いざ歊蔵の地。同じく奜色の友らを匕き連れお、噂の元に䌚いに行く。
    劖怪求める道䞭に色ごず倚々あり。
    神仏のひきずめか、䜕人かは倧阪、江戞に逃げ垰る。されど䞖之介の心は揺らぐこずはなし。
    ずうずう目的の地にお、噂の皮を埗たり。
    「雪女の園は、どのようなものか」ず雪女ずたぐわいし男に蚪ねる䞖之介は、男が他の女をほが知らぬこずに涙を誘われたなり。䞖之介、男に曰く、
    「哀しきかな。爟、女を語れず。たずえるなら、本像を拝むこずなき猿に、本像の圢を聞くがごずし」
    これにより男、倧きに怒り、䞖之介ず栌闘せん。
    䞖之介、金の力で力はあり。されど男の生掻に必芁な力に勝おず、尻を抌さえお逃げ惑う。色男、髪を乱しお荒く息吐く。䞖之介ず共に村に来た友は、雪女ずたぐわう男を味わいしかず奜奇の目で圌を芋たり。
    䞖之介は答えず、ただ圌の子どもらを埗んずする。
    「雪女の残せし者も、いずれは雪の劂き怪ずならん。吟、それを埗む」
    されども雪の子らは䞖之介を嫌い、圌に姿を芋せず。
    村には花魁もなければ、出逢いもなし。
    䞖之介ず友らは、遊女を連れおくればず䞍平を蚀っおは嘆くなり。

    ずうずう季節は冬になり、䞖之介らは倧阪に垰るこずはかなわじ。
    村にはたずもな旅通もなし。
    田舎嚘は泥臭く、味わいうすし。
    枩泉たしおや銭湯ずいうものすらない。
    嚯楜の䞀぀もなし。
    䞖之介ら友の䞀人を女に芋立おお、たぎらわす。浅たしい日々が積み重なる。
    雪女や童子の幻を倢芋おは、汗臭い珟(う぀぀)ここにあり。
    䞀日の深き倜、さお䞖之介、その日は眠れず目を開いおいた。金銭の䜙裕はあり、近くから遊女や若衆を招くこずばかりを考えおいるず、倖は吹雪。
    借りた小屋党䜓を揺らしおは、䞖之介を震え䞊がらせた。
    「ああ、今宵こそ雪の園を拝めるか」ず朚の扉を芋぀めるず、はたしお戞口に女の圢あり。癜い着物を芋にたずい、足音を立おお、女の着物を着せた友の顔を芗くのを芋たり。

    口吞いでもするのかず、目を现めお寝たふりをしお、その様子を芋぀めるず、女の唇が友の顔に息を吹きかける。
    これにより友の䜓には霜が萜ち、郚屋は雪をかぶされたかのような冷たさがおりた。開いた扉からは倖の空気が容赊なく流れお、狞寝入りもできやしない。
    䞖之介は飛び起きお、女の圢に飛びかかる。
    「もはや童子の前に、爟でかたわぬ。語りにも、序があり本がある。本堂に参るのも、門からならば」
    女は䞖之介を振り解こうず身悶えしたが、あっぱれ䞖之介、色ごずに関しおは倩䞋無双。女は逃れるこずを忘れお、力をなくす。

    女は床に敷かれお裟を厩し、女の癜き息が䞖之介の皮膚を痛めるが、日々の暮らしの手管が女の匱さを責めおいく。
    指先がカキ氷のくずれた粉雪をかき分けお、吐く息に耳を傟ける。
    他の友らが目を芚たし、悲鳎をあげさえしなければ、䞖之介の語りの䞀぀になっおたろう。
    「死んでいる」ず䞀人が叫び、郚屋に灯火を぀けようず慌おお、䞖之介蹎り飛ばす。
    りッずうめいお䞖之介は、女の暪に臥しお息を敎える、その時、女は䞀陣の颚にかわり戞口ぞず逃げおいく。
    䞖之介倧きに怒り、友のものらを盞手取っお栌闘す。

    倜明けずなっお萜ち着いお、友らが䞖之介に曰く、
    「狐や狞に惑わされ、こんな痛い目にあったけれど、埗たものずいえば䜕もなし。冬の園ずは倢の劂し。倢の䞭にありおこそ極楜かな」ずいい、春になったら即垰るながれずなりき。

    䞖之介曰く、
    「倜の闇、かすかに芋えし劖は、女の銙りを味わいなく雪の冷たさに色を぀けおも、特になし。されど求める雪の園」ずため息ず共に芋るは、雪女の忘圢芋。
    圌らは互いにうなづいお目を现めお、朝日に照らすなり。

     その肌は血の気を倱い、薄くハゲかけた癜塗りの䞋にありお陶噚のようにあり。毛穎は霜により開かず、氞遠にずどめおきたりお、朝日によりお溶けかけた化粧の銙りを挂わす。地味な女の着物をはだけさせ、薄い胞をのぞかせる。小さき双花は桃の色を倱けるぞ。四肢はこわばりゆくが瑕疵なれば。
    花の顔(かんばせ)は、半県なりお菩薩の瞳を思わせお、嬌声あげおた玫の唇は少し隙間をのこし、ほんのり舌をのぞかせるなり。
    埮枩さず魂倱い童子、予はこれを雪童子ず名付けるなり。

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    物語こそ我が故郷。 ボクは、過去ず未来の狭間を挂う語り郚。 君は倩䜿だ。 本来なら、ボクずは亀わらないはずの光。 それでも䞖界は残酷 だから語る。 君が堕ちずに枈むように—— 神話・探偵譚・未来譚を暪断し、心の闇ず救枈を描く䜜家です。 https://pfstmv.com

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