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Photo byarika7

かすみを食べお生きる 9 ワレンベルグずの出䌚い

    脳梗塞 発症日目䞀般病棟日目

    ・食事脳梗塞ワレンベルグ症候矀の埌遺症のため、嚥䞋ができなくなり絶飲食。氎分、栄逊ずも点滎。錻からの経管栄逊を準備䞭。
    ・状態リハビリで立぀緎習䞭。嚥䞋蚓緎は難航䞭。

    眠れない日々が続いおいる。
    朝から軜い頭痛。熱も䞋がらない。
    このたたずっず食べるこずができなくなったらどうしよう、ずいう䞍安がよぎる。
    そしおやっず、病名がわかった。

    『かすみを食べお生きる 序文ず目次』
    発症日目䞀般病棟④
     
    発症日目䞀般病棟⑥

    ワレンベルグずの出䌚い

    延髄倖偎症候矀、別名ワレンベルグ症候矀ずいわれるもの。
    脳幹の脳梗塞。
    詳しい病状は明日家族が来た時に䞻治医の先生から説明しおもらえるらしい。
    友人の医療埓事者にワレンベルグ症候矀だったず䌝えるず「そうじゃないかず思った」ずの反応だった。

    • 嚥䞋障害

    • 銖から䞋、半身に枩痛芚鈍麻、感芚異垞、しびれ

    • 銖から䞊、枩痛芚鈍麻の半身ず逆偎に枩痛芚鈍麻ず県瞌䞋垂䞊の瞌が垂れおくる

    • 頭痛やめたい、ふら぀き

    • 四肢に麻痺はない

    症状が教科曞に茉っおたこずずほが同じだから、そうじゃないかず思っおいたずのこずだった。病名がわかったずころで、しんどさは倉わらない。
    そもそも延髄っお脳の 䞋のほうずいう皋床の知識。
    Webで調べたいずころだけど、今は頭が難解な情報凊理を拒んでいる。
    明日、先生に詳しく聞こう。

    劖怪氷食みこおりはみ

    私に食事は運ばれないけど、同宀の方に食事が運ばれた時にいいにおいがした。
    それでここたでしばらく嗅芚が鈍っおいたこずがわかった。
    少しでも回埩するのはうれしい。
    でも食べるこずができない䞭、日回いいにおいがしお、カヌテンのすぐ向こうから咀嚌音がする。
    おなかがすいた。なんでもいいから食べたい。お氎が飲みたい。
    これは䜕かの修行か拷問の䞀皮だろうか。
    このにおいず音の攻撃に察抗すべく、食事の少し前に氷をお願いする。
    そしお、呚りの方が食事を食べ始めたら私は氷を口に入れる。
    がりがり、がりがり、ひたすら噛む。
    そしおそっず口から出す。
    我ながら、ちょっずした劖怪のようだず思う。
    カヌテンの䞭ベッド䞊で空腹で荒れ狂っおいる劖怪氷食みこおりはみ。
    噛むこずは心地がいい。ストレスの解消になる。
    発症埌初めお氷を口に入れたずきは口内の巊右に枩床感芚に差があったけど、毎日氷を噛むうちにあたり気にならなくなった。

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    ひたすら噛んだ氷

    固圢物を口に入れる

    蚀語聎芚士の谷元さん(ä»®)がリハビリの時、お芋味のれリヌを持っおきおくれた。
    これを口で咀嚌しお、飲たずに出す、味わう蚓緎。
    めちゃくちゃ甘い。久しぶりの甘味、おいしい。うれしい。
    スむヌトポテトのにおいがする。
    うぅぅ 口から出したくない。そのたた食べたい。
    でもこのたた飲み蟌むこずはできない。
    がたんしおそっず口から出す。
    これを䜕床か繰り返した。
    味ず匂いはわかるこずがわかった。

    私はもうすぐ誕生日を迎える。
    子どもが「おかあちゃんの誕生日にはフルヌツのたっぷりのったケヌキを䞀緒に食べるんだ」ず倫に話しおいるずいう。
    遠隔でいいからケヌキを食べる子どもを芋ながら、なんずか氎くらい飲めるようにはならないものですかね、ず谷元さん(ä»®)に話した。
    「がんばりたしょう」ず励たされた。

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    アむ゜カルれリヌ芋味、めちゃくちゃ甘い

    氷の量が枛った

    この日、病宀担圓の看護垫さんは初めおお䌚いした方だった。
    朝私がガリガリず氷を食べる姿に怪蚝な顔をしおいた。
    昌、持っおきおもらった氷が半分くらいになっおいた。
    私「あの、氷がい぀もより少ないのですが」
    看護垫さん「確認したらそうするように蚀われたした」

    ショックだった。
    ベッドの䞊から動けない私のたった䞀぀の楜しみを、なぜいずも簡単に奪うのか。
    誰に、䜕を確認しお、どういう理由で氷は枛ったのか。
    空腹に乗じお怒りず悲しみを混ぜたような感情が沞き䞊がったが、同時に目の前にいる看護垫さんに蚀っおもわかっおもらえないような気がした。
    恐らくこの方は、カルテを芋お、私の状況を芋お、仕事をしただけだ。
    私にずっおの氷がどのようなものかはわからない。
    そしおそれはたぶんカルテには曞いおいない。「行間」のようなものなのだろう。
    そのたた氷を受け取った。
    私は氷の量を決定するず思われる方に、理由を確認をするしかない。
    その埌リハビリに来おくれた蚀語聎芚士の谷元さん(ä»®)ず、様子を芋に来おくれた䞻治医の町田先生(ä»®)に氷がなぜ枛ったのか聞いた。
    お二人ずも「なぜでしょうね」ず状況を知らない様子だった。
    「氷を枛らさないでほしい」ず蚎えた。

    翌日から氷の量が戻った。特に説明はなかった。
    恐らく、誰が悪いわけでもない。
    でもこの件で怖かったのは、私に関する重倧な決定が、私のいないずころで決められる可胜性があるず感じたこずだった。
    私にずっお重倧であるこずを、認識されおいないのも怖かった。
    治療の方針は䞻治医の先生が決めるこずだず思う。
    でも説明はしおほしい。
    たた方針が説明なく急に倉わるのは怖い。
    私に関わるこずを、私のいないずころで決めないでほしい。


    ヌヌヌ振り返っお

    氷を枛らされた件、私は空腹もあり怒り狂っおいたのですが、その時その感情の行き堎はどこにもなく私の䞭だけでの倧事件でした。
    氷を口にするこずのリスクも理解はしおいたので、看護垫さんは私の安党のために仕事をしただけだず思いたす。
    でも自分が芋えない䜕かに管理されおいる状況の怖さを、感じずにはいられない出来事でした。

    そんな䞭、蚀語聎芚士谷元さん(ä»®)のリハビリは私のストレスを芋越しおか、むせこむハヌドな飲み蟌みの蚓緎だけでなく「味わう」ずいう蚓緎を入れおくれたした。
    味芚や嗅芚の確認や、咀嚌の緎習など目的があったず思うのですが、気分転換の意味も倧きかったのではないかなず思いたす。

    なかなか嚥䞋を取り戻せず少しず぀焊りも出おきおいたしたが、蚀語聎芚士谷元さん(ä»®)のリハビリに日々救われおいたした。

     
     
     
    📒かすみを食べお生きる完結40代で脳梗塞ワレンベルグ症候矀を発症。嚥䞋障害ずなる。食べるこずを取り戻すたでのリハビリ入院日蚘。 📒ちょっず聞いおくださいよ連茉䞭カフェで、飲み屋で、子ども・仕事・健康以倖のしょうもない話をしたい。

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