
引っかかった言葉―― 排除の響き
あの言葉は、ただの一言では終わらなかった。
その場では気づかなかった。けれど、あとから確かに残っていた。
あの人の言葉に、引っかかるものがあった。
そのときは説明できなかった。ただ、何かがずれていた。
「あんたって、変な子ね」
「君、ちょっと変だよ」
その言葉は、私を怯えさせた。
普通と違う。
普遍と合わない。
排除の響き。
必死で隠した。
普通の人間を模倣するように振る舞った。
気づいたとき、
私は、見えないほど後ろに配置されていた。
生きるためには、スキルがいる。
けれど。
置いてきたものの名前を、私はまだ知らない
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この作品は「日常の薄皮をなでる」シリーズの一篇です。
他の作品もよろしければ。
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この作品は「言葉」についての連作の一篇です。
言葉にならなかったものや、言葉の外にあるものを、少しずつ辿っています。
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言葉にならなかったものは、時に沈黙として残る。
言えなかったこと――解のなかった場所で