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【S6|外伝】沁みるデザイン、重ねるデザイン

    「もう一日、沁みさせればよかったかな」

    奥さんの作ってくれた、
    おでんを食べながら思った。

    明日食べたほうがいいよ、と言われていたのに、
    ガマンができなかったのだ。

    さっき、情熱大陸で、
    フレンチシェフの安發伸太郎さんのフランスでの活躍を観た。

    伝統と革新の境界で静かに奮闘する姿を見た気がした。

    ん?まてよ。

    私の中で、何かが結実した。

    そうか、日本料理は、時間とともに内部へ広がる。
    対して、西洋料理は、層として積み上がる。

    デザインも同じだ。

    浸透するデザインと、
    積み重なるデザインがある。

    これは、水の成り立ちにも共通する。

    雨が山から急に沁みて、砂や石や苔に染み渡り、
    すぐに次の場所へ流れる、日本の水。

    雨が長い時間をかけて地層に染み込み、
    層を積み重ね、ゆっくり海へ流れる、西洋の水。

    そして、

    枯山水。
    和紙の光。

    大聖堂。
    遠近法の絵画。

    デザインの違いは、文化の中に現れている。

    料理から、水、文化にまで、明確に現れている。

    気がつけば、私は、

    シミシミの2日目のおでんを食べている。

    完


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    D4G Worksについて
    私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
    詳しくはこちら → D4G Works公式サイト

    ※おでんを食べながら、水や文化やデザインの構造が見えてくることがあります。

    まだ言葉になる前の違和感や直感の中には、あとから大きなテーマになるものが含まれているのかもしれません。

    D4G Worksでは、そうした感覚の奥にある構造を、一緒に捉え直す伴走を行っています。
    → 言葉になる前のものを、構造として捉え直す


    ▼ 層になった匂いという記憶

    ▼ 背後には、地層のように重なり合った時間がある

    ▼ 沁みる・重ねる ≒ 型・形


     
     
    デザイナー / D4G Works代表 猫も、AIも、介護も、牛丼も。だいたい何の話からでも、デザインを見つけます。 だいたい、違和感から考え始めます。

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