
今週、デザインはどこにあったか #21
今週のテーマ:すぐ役に立たないものが、あとから支えている
人は、
役に立つものを、
先に選ぶのだと思っていた。
だが今週は、
少し違う景色が見えていた。
新しい連載が始まった。
便利になることは、
悪いことではない。
ただ、その便利さは、
誰の手間を減らし、
誰に新しい手間を渡しているのだろう。
少し個人的な話も書いた。
その場で刺さるものより、
時間が経ってから戻ってくるもの。
私は、そんな「あとから効くもの」に、
ずっと惹かれている。
外伝では、
AIとの対話について考えた。
正しさは再現できる。
善意も、
ある程度は再現できる。
それでも、
信頼はそこからは生まれない。
日常の中にも、
同じことがあった。
目的だけを見て歩いていると、
偶然の出会いを見落としてしまう。
少しだけ立ち止まることも、
大切なのかもしれない。
未来の話も終わりをむかえようとしている。
「あなたはワタシです。」
その言葉は、
距離がなくなった安心でもあり、
境界が消えた不安でもあった。
今週見えていたのは、
デザインとは、
すぐに役立つものを増やすことではなく、
時間をかけて人を支えるものを、
静かに育てていくことだということだった。
来週もまた、
その“あとから効くもの”を見ていく。
※「今週、デザインはどこにあったか」は、毎週日曜日16:00公開です。
※もし、すぐには意味がわからないのに、なぜか心に残っているものがあるなら。
それは、まだ効いていないのではなく、静かに育っている途中なのかもしれません。
→ 言葉になる前のものを、構造として捉え直す
▼ 役に立たない時間が、未来をつくる
▼ まだ効いていないものを、捨てない
▼ 説明されないまま、支えている