
【S2|生命とデザイン】生物は、意味になる前に響いている #6(最終回)
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第6回|わからないまま、響きを受け取る
どれだけ観察しても、
どれだけ記録しても、
どれだけ説明を重ねても、
私たちは、蜂にはなれない。
クジラにもなれない。
鳥にもなれない。
彼らの内側に、
完全に入ることはできない。
わからないまま、
身体に届いてしまうものがある。
生物は、何かを語っているのだろうか。
それとも、
ただ、そのように在るだけなのだろうか。
私たちはすぐに、意味を足してしまう。
求愛。
警告。
情報。
機能。
進化。
それらは必要な言葉だ。
でも、ときどき少しだけ、その手前に戻ってみる。
すると、鳥の声は、ただ響く。
蜂の動きは、ただ揺れる。
クジラの声は、ただ深く届く。
そこに意味がないのではない。
意味になる前の厚みが、まだ残っているのだと思う。
私の身体は、
たぶん、まだ何かを先に受け取っている。
あなたの身体は、
何を先に知っているだろうか。
完
D4G Worksについて
私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
詳しくはこちら → D4G Works公式サイト
※わからないまま、身体に届いているものがあります。
説明できる前に、反応していること。
意味になる前に、響いているもの。
言葉にするより先に、身体が受け取っている手がかり。
それは、まだ答えではないかもしれません。
けれど、そこからしか始まらない問いがあります。
D4G Worksでは、そうした言葉になる前の反応や違和感を、構造として捉え直し、かたちにしていく伴走を行っています。
▼ 身体は、会議を待たない。
▼ 空気は測れない。でも、測っている。
▼ 「なんか好き」は、けっこう詳しい。
