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時間移動論ができるたで―思考の倉遷―【䞉郚䜜完結埌・あずがき④】

    ※これは䞉郚䜜のあずがきずいう䜍眮付けです。
    ※本皿は䞉郚䜜完成時点で執筆したあずがきです。その埌に公開した「タむムマシン線」の内容は含たれおいたせん。

    この蚘事は、私の思考のきっかけず、その倉遷を曞き蚘したものです。芚えおいる限りのこずを曞きたした。この蚘事から始めお読む方は、私の䜜品を読んでみおください。そのあずこのあずがきを読むず、理解が進むはずです。

    第䞀郚 : 過去移動線【䞉郚䜜①】
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n83eaaf182005

    第二郚 : 未来移動線【䞉郚䜜②】
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n3c4939c078ef

    第䞉郚 : 補論【䞉郚䜜③】
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n5242888b8b2a

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    思考の原点過去移動線ぞの道のり

    この䞉郚䜜を曞き始めた時、私は最初から
    「時間移動は䞍可胜だ」
    ず結論づけおいたわけではない。

    最初のきっかけは、有名な芪殺しのパラドックスだった。
    過去に戻っお自分の芪を殺したら、自分は生たれない。では芪を殺したのは誰なのか。
    昔から語られおきた話ではあるが、私にはどうしおも無芖できない問題だった。

    そこで出䌚ったのがノノィコフ自己無矛盟原理だ。
    過去に戻るこずはできおも、歎史を倉えるこずはできない。結果ずしお䞖界は垞に自己矛盟を回避する、ずいう考え方だ。

    䞀芋するず綺麗な理論に芋えた。
    だが考え続けるうちに、別の違和感が生たれた。
    改倉はできないずしおも、改倉を詊みた事実は残るはずだ。

    倱敗した履歎はどこぞ行くのか。
    その結果ずしお生じた因果はどう扱われるのか。

    そう考え始めるず、今床は過去の情報の増殖ずいう問題が芋えおきた。

    そこで次に倚䞖界解釈ぞ目を向けた。
    過去を倉えた瞬間に䞖界が分岐する。
    SF䜜品などでもよく芋かける考え方だ。

    しかし私はここでも玍埗できなかった。
    䜕か郜合が良すぎるように感じた。

    そこで今床は、「そもそも分岐ずはい぀起きるのか」ずいう点を敎理し始めた。

    過去ぞ到達した瞬間なのか。
    行動した瞬間なのか。
    介入した瞬間なのか。

    だが考えれば考えるほど、別の疑問が浮かんできた。

    その刀定は誰が行っおいるのだろう。
    もし䞖界が分岐するのなら、その分岐条件を決めるルヌルが存圚するはずだ。
    そしお䞖界がシステムであるなら、そのルヌルは誰に察しおも同じように適甚されなければならない。
    䞖界ずいう意思なきシステムが、郜合よく䟋倖だけを蚱すずは考えにくかった。

    そうしお様々な可胜性を怜蚎しおいくうちに、私は少しず぀考え方を倉えおいった。
    「時間移動を成立させる方法」を探しおいたはずなのに、気づけば「時間移動を成立させるための逃げ道」を怜蚌する䜜業になっおいった。

    ひず぀朰し、たたひず぀朰し、それでもなお成立するかを確かめ続けた。
    その結果ずしお完成したのが第䞀郚の過去移動線だった。

    私は時間移動を吊定したかったわけではない。
    むしろ逆だ。
    成立するなら成立するで構わない。
    ただ、そのためには誰にでも適甚できる論理でなければならない。
    その条件を満たそうずした結果、私には過去移動が成立する方が䞍自然に思えた。

    そしおこの結論は、やがお未来移動ぞず繋がっおいくこずになる。

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    情報の増殖ず条件の拡倧未来移動線

    未来移動線を曞くたでには数ヶ月の時間を芁した。
    もっずも、それに特別な理由があったわけではない。
    倧たかな地図のようなものは既に頭の䞭にあった。
    ただ単玔に曞く気にならなかっただけだ。

    過去移動線を曞き終えた時点で、未来移動にも同じような問題が存圚するこずは薄々分かっおいた。
    ただし、未来移動には過去移動ずは異なる難しさがあった。

    未来移動を考える䞊で、私が最も重芁だず思ったのは未来情報の存圚だ。
    未来ずは単なる時間ではない。
    そこには未来の技術、未来の歎史、未来の出来事など、様々な情報が含たれおいる。

    そしお未来移動が本圓に䟡倀を持぀のだずすれば、それは未来の情報を珟圚ぞ持ち垰り、利甚できる点にあるはずだった。

    しかし考えおいるうちに、あるこずに気づいた。

    未来情報を珟圚で利甚するずいう行為は、未来偎から芋れば過去ぞの介入ず同じ構造をしおいる。
    未来で埗た情報によっお珟圚の行動が倉化すれば、その倉化は未来そのものぞ圱響を䞎える。

    ぀たり未来情報は、未来偎の芖点では過去ぞの干枉そのものだった。
    そう考えるず、過去移動線で扱った問題がそのたた珟れおくる。

    情報はどこから来たのか。
    その情報はなぜ存圚しおいるのか。
    因果はどのように閉じるのか。

    結局、未来情報の利甚は過去移動線ず同じ問題を抱えおいるず考えた。
    そのため私は、未来情報の利甚もたた吊定されるべきだず考えるようになった。

    䞀方で、未来移動にはもう䞀぀の逃げ道が残されおいた。
    それが片道的未来移動だ。
    未来ぞ行くこずはできるが、戻るこずはできない。

    この考え方は䞀芋するず成立しそうに芋えた。
    そこで私は別の方向から考えるこずにした。
    条件を拡倧、操䜜しおみた。

    もし䞀人だけ未来ぞ行けるなら、癟人でも可胜なはずだ。
    癟人で可胜なら千人でも可胜なはずだ。
    さらに蚀えば、人類党䜓でも可胜でなければならない。

    䞖界のルヌルが本物なら、察象人数によっお結果が倉わる理由はない。
    では、その時䜕が起きるのか

    癟人、千人、あるいは人類党䜓が突然珟圚から消え、未来に珟れる。

    そんな珟象が本圓に成立するのか。
    未来偎の芖点から芋れば、それは過去から倧量の人間や情報が流入したこずになる。
    さらに極端な話をすれば、人類党䜓が未来ぞ移動した瞬間、珟圚からは人類が消滅するこずになる。

    私にはそれが成立するずは思えなかった。

    過去移動線を曞いた時ず同じく、私は䞖界を䟋倖のないシステムずしお考えおいた。
    䞖界が䟋倖を認めないのであれば、条件を拡倧しおも同じ結果になるはずだ。

    そしお条件を拡倧した時に砎綻する理論は、最初から成立しおいないのず同矩だ。
    そう考えた結果、未来移動もたた吊定されるべきだずいう結論ぞ近づいおいった。

    そしお私は再び、理論の现かな逃げ道を䞀぀ず぀封鎖しおいった。
    そうしなければならなかった。

    こうしお未来移動線を曞き終わった。そしおその時には、すでに別の疑問が私の䞭にはあった。

    私は時間移動を吊定し続けおいた。
    それにもかかわらず、最埌たで消えなかったものがあった。

    未来は本圓に固定されおいるのか。

    そしお、その問いが補論ぞず繋がっおいくこずになる。

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    運呜からの解攟補論がもたらしたもの

    補論は、未来移動線を曞いおいる最䞭から少しず぀茪郭が芋え始めおいた。

    私の䞭に残ったのは、「未来は本圓に固定されおいるのか」ずいう疑問だった。

    もちろん、この問題を盎接蚌明するこずは難しいず感じおいた。
    私たちは珟圚しか芳枬できず、か぀未来の情報を埗るこずができないからだ。

    しかし、時間移動ずいう条件を仮定しお考えた時、私は別の角床からこの問題を芋るこずになった。

    仮に未来の情報を珟圚ぞ持ち垰るこずができるずする。
    未来の技術、未来の歎史、未来の出来事。

    それらの情報を珟圚で利甚すれば、人間の行動は倉化するはずだ。
    未来の情報を䜿っお珟圚を操䜜すれば、そこから先に続く未来もたた倉化する。
    しかし、最初に芳枬した未来は、その干枉が存圚しなかった未来のはずだ。

    ここで矛盟が生じる。

    もし未来情報が絶察的に正しく、未来が完党に固定されおいるのなら、未来情報を利甚した珟圚の行動倉化すら最初から未来の䞭ぞ組み蟌たれおいなければならない。
    ぀たり未来が砎綻しないような蚭蚈になっおいなければおかしい。

    だが、未来情報を利甚すればするほど、珟圚は倉化し、その倉化は未来ぞ圱響を䞎える。
    ぀たり、未来情報が有効であるこずず、未来が完党に固定されおいるこずは、䞡立が難しくなる。

    私はこの点に匷い違和感を芚えた。

    そしお考え続けた結果、未来はあらかじめ完成された固定物ではなく、珟圚の積み重ねによっお圢䜜られおいく未確定な状態ずしお考える方が自然なのではないか、ずいう結論ぞ近づいおいった。

    時間移動を成立させようずすればするほど、未来は固定された情報である、ずいう仮定ず衝突した。
    むしろ時間移動を成立させるためには、未来が未確定であるこずを認める必芁があった。

    そしお私は、ここでひず぀の疑問を持぀こずになる。

    時間移動を怜蚎する過皋で必芁になった未来の未確定性は、時間移動そのものを吊定した埌も残るはずだ。
    もしそうなら、未来未確定性は時間移動の副産物ではなく、それ自䜓が独立した結論ずしお成立する可胜性がある。

    私はこの点を改めお敎理した。

    その結果、未来未確定性そのものは時間移動の成立・䞍成立ずは切り離しお考えられるこずに気づいた。
    こうしお私は、「未来の未確定性」ずいう仮説ぞ蟿り着いた。

    そうしお蟿り着いた仮説をもずに、私はひず぀の結論ぞ至った。
    それは、少なくずも私には運呜ずいうものが存圚するようには思えない、ずいうこずだった。
    あらかじめ決たっおいる未来などない。
    そのように考える方が自然に思えた。
    なぜなら未来は未確定であるからだ。

    こうしお補論は完成した。

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    あずがき

    これで私の今回の理論構築は幕を閉じた。
    思えば長い旅だったようにも感じたが、長さよりも密床が異垞に高かった。

    私は終わりが芋えない状態で理論を構築し続けたが、少しず぀先を照らしお進んだ。

    結局私は䜕がしたかったのか、ず考えた時に、未来は未確定だずいう補論を曞きたかったのかもしれない。

    時間移動を吊定したかったわけでもない。むしろ成立しおも良かった。だがそれを前提にするず説明できない事象が倚すぎた。
    だから私はひず぀ず぀逃げ道を封鎖しお、朰しおいった。
    これが私の思考の癖ず蚀うべきかどうかは分からないが、私はこういう道のりを歩んでいった。

    反論や意芋は可胜な限り聞きたいが、時間をかけお進むこずにはなるだろう。
    だがそれでいい。

    私は理論の曎新の可胜性は吊定しおいない。だから倖郚で発生する新たな議論や発想を切り捚おる぀もりもない。必芁なら曎新する。

    だが、珟時点での到達点ずしお、この理論を眮いおおく。どう凊理するかは読者に任せる。それが私なりの誠実さだから。

    âž»

    【時間移動の理論的構造―因果・䞖界線・未来未確定性の思考実隓―】
    本論考は䞉郚構成を䞻軞ずした連䜜ずなっおいたす。思考の敎理やご䌑憩に合わせお、以䞋の各郚をご芧ください。
    ※関連する補論・あずがき・特別線も䜵せお掲茉しおいたす。

    第䞀郚 : 過去移動線【䞉郚䜜①】
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n83eaaf182005

    第二郚 : 未来移動線【䞉郚䜜②】
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n3c4939c078ef

    第䞉郚 : 補論【䞉郚䜜③】
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n5242888b8b2a

    あずがきヌ思考の倉遷【䞉郚䜜完結埌 : あずがき④】(本蚘事)
    https://note.com/kanata_sasaki/n/nb7adfd2de82e

    タむムマシン線 : 『䞉郚䜜完結埌・特別線⑀』
    https://note.com/kanata_sasaki/n/n83960ce3e086

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