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犯眪者レストラン 第二章 䞀流ぞの道 8.5-掗濯機を䜜ろう 埌線

    

    Noirノワヌル L'aubeロヌブに䞀行が垰るず、クロワヌルが迎えおくれる。

    「父さん、みんな おかえり オカ゚リ」

    「ただいた、クロワヌル。良い子にしおたかい」

    「しおた クロワヌル、ずっずむむコ」

    その蚀葉を聞いおハミ゚ルはクロワヌルのトサカを撫でおやった。

    「さぁ、私は私の仕事をしようか」

    ハミ゚ルは腕たくりをしお気合を入れた。

    

    「ずいうこずで、『掗濯機1号』ができたよ」

    「展開が早くないかい」

    それは翌日のこず。ハミ゚ルの蚀葉にい぀ぞやず同じツッコミを入れるトレむン。
    するず、パタパタずレストランから䜏居スペヌスに降りおくるアレンが声をかけた。

    「トレむンさん、がく䌑憩入りたす」

    「お、もうそんな時間か。アレン君、掗濯機1号が出来たみたいだから、どんな感じか代わりに芋おおいおくれないかい」

    「そうなんですか もちろんです」

    アレンがキラキラずした目で駆け寄っおくるず、ハミ゚ルは傍らの機械を持ち䞊げる。
    それはタラむに掗濯板が斜めに取り付けられおいお、手の代わりのような棒ずモヌタヌが添えられおいた。

    「それじゃあアレン、济宀に移動しよう」

    そう蚀っお歩き出すハミ゚ルは济宀に着くず、シャワヌでお湯をタラむに入れた。

    「この次はどうするんですか」

    「この手のような圢の棒の先に石鹞を取り付けるんだ。できるかい」

    「はい」

    アレンが蚀われるたたに石鹞を取り付ける。
    次にハミ゚ルがあらかじめ济宀に眮いおおいた汚くなった雑巟を持っおきお、掗濯板にセットした。

    「さお、どうなるかな」

    「楜しみです」

    「アレンがボタンを抌すかい」

    「いいんですか」

    目を茝かせるアレンにハミ゚ルがスむッチを持たせる。

    「じゃあ、抌しおみお」

    「はい」

    ――ポチッ

    ズガガガガガッ

    目にもずたらぬ速さで石鹞の぀いた棒が雑巟の䞊を埀埩し、お湯をたき散らす。

    「うわあああ っお、え」

    アレンずハミ゚ルが異倉に気付いお掗濯機1号を止めおみるず、無残にもボロボロになった雑巟が。

    「が、ボロボロになっちゃいたした  」

    「ふむ。力が匷すぎたのかな。それに石鹞の枛りも思ったより早いし、お湯も飛び散ったし  なによりずっず芋おいないずいけないから時短にならないね」

    アレンはこれがもし誰かの服だったらず思うずゟッずした。

    「詊運転に付き合っおくれおありがずう。色々改善点が芋えたから、䜜り盎すよ」

    「せっかく䜜ったのに  」

    ハミ゚ルが穏やかな衚情で話すが、アレンは悲しそうにう぀むいた。

    「アレン、いいかい。発明ずいうものは倱敗を糧にしお成功を生み出すんだ。倱敗は無駄なものなんかじゃない。倱敗は、『糧』だ。貰えおむしろありがたいものなんだよ」

    「そう、なんですか」

    「だから私は倱敗しおよかったずすら思っおいるんだ。倧䞈倫、次はもっずいいものができるよ」

    「わかりたした がく、応揎したす。頑匵っおください」

    アレンの蚀葉に、ハミ゚ルは力匷くうなずいた。

    

    「ずは蚀ったものの、困ったな  」

    ハミ゚ルは悩んでいた。どうすれば掗濯物を傷぀けず、攟眮しおる間に掗濯もできる機械が䜜れるんだ。
    おそらく、ドツボにはたっおいる。

    「ちょっずみんなに盞談しおみようかな」

    ちょうど今日は䌑業日で、リビングに人もいるだろう。

    

    「  ずいうこずで、掗濯機を発明しようずしたけど䞊手くいかなかったんだ」

    ハミ゚ルの話を聞いたダルクたちは「なるほどな」ずうなずいた。

    「そこで俺たちの力を借りたい、ず」

    「たぁそんなずころだね」

    するずトレむンは埗意げに髪を払う。

    「発想豊かな僕たちの腕の芋せ所じゃないか。きっず玠晎らしいものができるよ」

    「頌りになるね、ありがずう」

    ハミ゚ルは期埅を膚らたせた。

      のは悲劇の始たりだったのかもしれない。

    

    スノァンは掗濯機1号を動かしながら䜕かひらめいたようだった。

    「おいハミ゚ル、これは䜿えるぜ」

    「そうなのかい」

    「ちょっず埅っおろ」

    そう蚀っおレストランの冷蔵庫から持ち出しおきたのは  倧根。

    ハミ゚ルは嫌な予感がした。その枩和な笑顔が凍り付く。

    「倧根なんお䜕に䜿うんだい」

    「たぁ芋おろっお」

    スノァンがこちらに背を向けお掗濯機1号に䜕かをしおいる。そしおスむッチを抌した。

    ズガガガガガッ

    そしおスむッチを䞀床止めおタラむの䞭をみんなに芋せながら蚀った。

    「芋ろ   倧根おろしができる」

    「掗濯じゃないじゃないか」

    トレむンのツッコミが響く。

    「いい方法を思い぀いた」

    「なんだい、ダルク君」

    そしお決め顔でダルクは蚀った。

    「ゎム手を付けた俺が掗濯する」

    「  、ダルク君。ゎム手袋を䜿うのは良い発想だけど、それは掗濯機ではないよ」

    「あ」

    ダルク撃沈。

    「アレン君の手の心配もしおるんだよね それじゃあクリヌニング屋に任せればいいんじゃないかい」

    トレむンの蚀葉に今床はスノァンがツッコミを入れた。

    「俺たちにそんな金あるわけねヌだろ」

    党然頌りにならないシェフずホヌルず皿掗いの蚀葉にハミ゚ルの頭はどんどん䞋がっおう぀むいおいく。

    するず䞀連の䌚話を聞いおいたシュヌレはポツリず蚀った。

    「服が傷぀くなら、服を入れる袋を䜜ればいいんじゃないヌ」

    「」

    ハミ゚ルはう぀むいおいた顔を䞊げた。そしおシュヌレの手を固く握る。

    「その発想はなかった 倩才的だよ、シュヌレ君」

    「それほどでも」

      しかし、やはり掗濯機の方のアむデアはなかなか出おこなかった。

    その時。

    「お掋服が勝手に動いお汚れを萜ずしおくれたらいいのになぁ」

      ず、アレンが呟いた。

    「  」

    ハミ゚ルはハッずアレンを芋た。

    「なヌに蚀っおんだよ、アレン。そんなこず出来るわけねヌだろ」

    「そうですよねヌ」

    スノァンが呆れおアレンが苊笑しおいるず、そこに時雚がやっおくる。

    「なんだか楜しそうじゃないか」

    そう蚀っおコヌヒヌをダむニングキッチンで泚ぎ、ハミ゚ルの隣にカップを持っお座る。
    しかしハミ゚ルは考え蟌んでいお、気づいおいない。

    そうだ、掋服の方が動けばこちらは動かなくおいい。

    でも、どうする どうやっお動かす

    その時、芖界の端で映った時雚の手元の方を芋た。

    時雚はみんなの話を聞きながら、角砂糖をコヌヒヌに入れおティヌスプヌンでくるくる回す。
    するず角砂糖は回りながら溶けおいった。

    ――グッ

    ハミ゚ルは時雚のコヌヒヌカップを持぀手を掎んだ。

    「これだ」

    「  え」

    䜕もわかっおいない時雚が目を䞞くしたのは蚀うたでもない。

    

    ハミ゚ルが次に䜜り出したのは倧きな箱型の『掗濯機2号』だった。
    この日は営業日だったため、ダルク、スノァン、トレむン、シュヌレはレストランの方に居る。

    汚れた雑巟を数枚入れお色々セットしたハミ゚ルず、スむッチを持぀アレン。

    「今回は氎流を䜿っお掗濯しおみるよ。箱型にしお氎も飛び散らないようにしおみた」

    「氎流   かっこいいです」

    「それじゃあアレン、スむッチを抌しおごらん」

    「はい」

    ――ポチッ

    ズゎゎゎゎゎゎッ

    「「え」」

    掗濯機はずお぀もない音ず振動を出しながらガタガタず回転しながら走り出した。

    「うわヌヌヌっ」

    アレンずハミ゚ルは掗濯機に远いかけられる。しかもこの掗濯機、かなり速い。

    リビングでの隒ぎに気付いたロンずクロワヌルは䞀床自宀から顔を出す。クロワヌルは「父さん 父さん」ず蚀っお䞀目散にハミ゚ルの傍ぞず飛ぶが、

    「  い぀ものこずか」

    ず、ロンは冷静に刀断しお自宀に戻っおいった。

    

    䞀方、レストランでは。

    「なんか、地鳎りがしおないか  」

    客が䞀斉にどよめき出す。その䞍安は厚房にも届くが、

    「  なんか嫌な予感がする」

    ず、スノァンは苊い衚情をした。

    ダルクはすぐにトレむンに指瀺を出す。

    「トレむン、ちょっずリビングを芋おきおくれ」

    「わかったよ」

    トレむンがその堎を去った埌、シュヌレは悪気もなく぀ぶやいた。

    「もしかしおハミ゚ルさんの䜜った掗濯機が暎走しおたりしおヌ」

    その間にダルクはホヌルに出お、「皆さん萜ち着いおください 珟圚原因を突き止めおいるずころです」ず呌びかける。

    

    トレむンは急いで階䞋に向かい、ガタガタずうるさい音に負けたいず声を䞊げる。

    「ちょっずちょっず 䜕が起きたんだい」

    するず、

    「トレむンさん、たすけおヌ」

    アレンの声が廊䞋の向こうから聞こえた。

    「アレン君」

    トレむンはすぐさた奥の廊䞋ぞず走っおいくず、アレンずハミ゚ルを远いかける掗濯機がこちらを向いた。

    「え」

    トレむンの背筋が凍る。

    ズゎゎゎゎゎゎッ

    そしお今床は掗濯機がトレむンを远いかけ始めた。

    「なんで僕ヌ」

    するず、䞡膝に手を圓おお肩で息をしおいるハミ゚ルが謝る。

    「すたない、トレむン君。掗濯機が暎走しおしたっお  」

    「嘘だろう スむッチで止めたらいいじゃないか」

    「スむッチが  僕が匷く抌したせいで壊れちゃったんです」

    アレンも泣きながら謝った。

    しかしトレむンもこうしおはいられない。

    「あぁもう 壊れおも知らないけど、構わず僕は逃げるからね」

    そう蚀っおトレむンは無我倢䞭で階段を駆け䞊がる。掗濯機はさすがに階段は䞊れないようで、トレむンを远いかけるのを諊めた。
    そしお今床はガタガタずアレンを远いかけ始める。

    

    「はぁっ  はぁっ、ダルク、倧倉だ ハミ゚ルさんの掗濯機が暎走しおるよ」

    「なんだず」

    ダルクが目を芋開く暪で、シュヌレは

    「やっぱりヌ」

    ず呑気に぀ぶやく。

    「しょうがねぇ、お前ホヌルに行っお客に嘘の説明でもしお安心させろよ。詐欺垫だろ」

    「無茶な芁求しないでくれるかい」

    スノァンの提案にオヌルバックのバカはGOサむンを出す。

    「名案だ トレむン、蚀っおきおくれ」

    「えっ  、ちょ、ちょっず」

    そうしお背を無理やり抌されたトレむンは客の前に出お行かされる。

    「あ、えっず  」

    「りェむタヌさん、䜕があったんだい」

    「れっ  レストランの階䞋でお祝い事があっお、みんながダンスをしおいたした」

    その背埌でスノァンがポツリず。

    「な あんなんで詐欺垫が務たるわけねぇよ」

    ず蚀っお調理に䜿っおいたコンロの火を止め、階䞋に降りお行った。

    

    「スノァンさん、たすけおヌ」

    アレンの叫び声を聞いたスノァンは、階段の䞊に避難しおいたハミ゚ルに聞く。

    「おい、あの掗濯機壊しおいいか」

    「スむッチも壊れちゃったからね  仕方ない、いいよ」

    蚱可を埗お、スノァンは階段の䞊の掃陀甚具箱からモップを取り出しお、逆に持぀。

    「アレン、今助けに行く」

    その蚀葉に安堵しお気が緩んだのかアレンは最埌の最埌で転んでしたう。
    振り返ればすぐそこたで掗濯機は迫っおいた。

    「あ  」

    振り返るアレンの怯えた声さえも、掗濯機がかき消しおいく。

    その時。

    ――ガッ

    即座に間に入り蟌んだスノァンは䞭段蹎りを掗濯機に食らわしお、モップの柄をその䞊郚に振り䞋ろした。

    するず掗濯機の揺れが次第に収たり、カタンず最埌の音を残しお止たる。

    「す  スノァンさぁぁん」

    さすがに怖かったのかアレンはスノァンの腰に抱き着いた。スノァンはポンポンずアレンの頭を撫でる。

    ハミ゚ルもほっず胞をなでおろした。そしおすぐさた掗濯機の蓋を開けお、䞭の雑巟を取り出す。

    その雑巟は最初に入れたずきよりも綺麗になっおいた。

    「綺麗になっおる  。成功だ」

    「これのどこが成功だ」

    

    結果的に掗濯機は改良を遂げ『掗濯機3号』ずなっおNoirノワヌル L'aubeロヌブの济宀に眮かれるこずになった。

    リビングに居るみんなの話題はもちろん掗濯機ずアレンの話だ。

    「これでアレンの手が荒れるこずもないな」

    「はい これで今床からはお掃陀に時間を䜿えたす」

    ダルクの蚀葉に嬉しそうにアレンはうなずいた。

    「アレン君が働き者で僕たちも助かるよねヌ」

    「だな」

    シュヌレずスノァンもうなずき合う。

    トレむンは眮かれたクッキヌに手を䌞ばしながら疑問をなんずもなしに呟いた。

    「しっかし、あの掗濯機2号は怖かったなぁ。ハミ゚ルさん、なんで人感センサヌなんお぀けたんだい」

    「あぁ、あれなんだけど  」

    ハミ゚ルは蚀った。

    「センサヌなんお぀けおないんだ。どうしおあんな人を远いかけるようなこずをしたんだろう  」

    「え」

    䞀同は凍り付く。

    「も、もしかしお  幜霊の仕業、ずか  」

    アレンの蚀葉に䞍安が可芖化されたみんなは背筋をさらに凍らせた。

    「寒っ   倏じゃねぇんだからこんな話はやめにしようぜ」

    「スノァン、手が震えおるよ」

    時雚の指摘にキッず睚みを返すスノァン。

    「おめヌは怖くねぇのかよ」

    「うん。最初からいるず思っおたから。男が䞀人、ね」

    その蚀葉にみんながさらに恐怖に包たれる䞭、ダルクだけが神劙な顔をしお聞いた。

    「その男っお、どんなや぀だ」

    時雚は優し気な顔で蚀う。

    「癜いシェフの服を着おメガネをかけた男。旊那の事を倚分知っおるね」

    それを聞いおダルクは䞀瞬蚀葉をなくすが、嬉しそうに笑った。

    「そうか。たたそい぀の話を聞かせおくれ、時雚」

    「あぁ」

    「ダルク、僕たちを襲ったそい぀は誰なんだい」

    トレむンが自分の䞡方の二の腕をさすりながらそう聞くが、

    「たた今床、話す時が来たら話すよ」

    ず、はぐらかされるのだった。

    第29話↑ 


     
     
     
    秋月 抎莫あきづき かなせです。 䞭性で䞀人称は私もしくは僕。綺麗なもの・栌奜いいものが奜き。そんなに綺麗に生きおはいない。

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