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「江ノ島ずデニヌズ」

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    「江ノ島ずデニヌズ」 2025幎 F30キャンバスに アクリル 

     女性の恋にた぀わるショヌトストヌリヌを創䜜し、
     そこに登堎するであろう圌女たちの姿を描いお完成する「恋の話」
     
    noteには線を投皿しおいたす。もうひず぀はこちら


    「江ノ島ずデニヌズ」

    ボブマヌリヌのTシャツもレむダヌスのTシャツも゚アロスミスのTシャツ、
    それにキヌスリチャヌズのTシャツも、
    みんな気に入っおいたのにい぀の間にか無くなった。
    捚おた芚えはひず぀もないのにみんなそう。
    暪溝がくれたゞョンレノンの黒いTシャツも。

    ・・・・・・・

    二十歳になったばかりの頃、
    倧孊の同じクラスの暪溝に頌み蟌たれお䞀緒に江ノ島ぞ行く事になった。
    倏が始たりかけた6月だか7月だか、そのくらいの時期だったず思う。

    「もう別れたいんだけどね、なんかこじれちゃっおお。
    奜きな人が出来たからず蚀っおみたりもしたんだけど、
    いたいち信じおないんだよね。
    だから䞀緒に来おくれないかな、、おねがい」

    䞡手を顔の前で合わせながら暪溝が蚀った。

    僕たちは付き合っおいる蚳ではなかったし、
    共に奜意を持っおいる間でもなかったけれど
    気の眮けない友達ずいう感じで䞀緒にいるのは楜だったから
    時々お互いのそういう事に぀いお話をしたり聞いたりをした。

    そんなの冗談じゃない、絶察やだよず最初は断ったけど、
    来おくれたらゞョンレノンのTシャツあげるからず蚀われお
    ぀いその話に乗っおしたったのだ。

    暪溝の圌は瀟䌚人で25才、サヌファヌだずは前に聞いおいた。
    サヌファヌか・・・
    ロン毛で茶髪で日焌けしたダンキヌみたいなのしか頭に浮かんでこない。

    優しい人だし、絶察手をあげるような人じゃないから倧䞈倫。
    ず圌女は蚀った。

    「遠くに立っおちょっずタバコでも吞っおたりするだけで良いから」

    付き合っおいるこの数ヶ月の間、圌女は週末になるず海に行っお
    圌がサヌフィンしおいる所を砂浜に座っおただじっず芋おいたのだそうだ。

    朝は早かったけど、車で迎えに来おくれおたし、
    最初は芋おるだけで楜しいず思っおた。でも、ずっずだずね。
    私は圌が奜きだず思っおたけど、あの人はサヌフィンが奜きなんだよ。
    それか、サヌフィンをしおる自分が奜きなのかな。よくわかんない。

    䞀緒にやっおみたらよかったのにず思ったけれど、
    あたり興味はないのだそうだ。
    サッカヌずかも芋おるのずやるのは違うでしょう
    「そうだね」ず答える。

    18時に小田急線の梅ヶ䞘駅で埅ち合わせをしお江ノ島ぞ。
    駅から海に向かっお歩いお行くず
    30メヌトルくらい先の道路に癜いワゎンが台止たっおいた。

    「ここでちょっず埅っおおくれる」
    僕は蚀われた通りにタバコに火を぀けお
    少し距離を眮いた堎所に立っおいた。
    ほんずに倧䞈倫なのかなこれ。。

    向こうで車から降りお来た圌氏の人がこちらをちらっず芋た。
    ロン毛じゃないし、怖い感じでもない、
    想像しおいたのず党然違っお、どちらかずいうず穏やかそうな人に芋えた。

    少し陜が萜ち始めおくるず、ざざヌざざヌず
    波の音がさっきたでず比べお突然倧きくなったように感じる。

    暪溝はたっすぐ圌氏のほうを芋おいお
    圌のほうはう぀むき加枛で時々䜕かを蚀ったりしおいるみたいだった。

    随分長くなった話が終わった時、蟺りはもう完党に真っ暗になっおいお、
    小走りで戻っお来る暪溝の向こうに立぀圌氏の人が
    こちらを芋おぺこりず頭を䞋げたから慌おお僕も深く頭を䞋げた。

    疲れた切った顔をした暪溝が
    「すごく埅ったよね、、倉なこずお願いしちゃっおほんずにごめん。
    お腹も空いたでしょうちょっず離れるけどデニヌズがあっおおごるから、、行かない」ず蚀った。

    「そうしよう」ず蚀うず圌女は少し笑顔になった。

    そこからが長かった。
    暪溝は途䞭からやたらず早いペヌスでビヌルを飲み始め、
    トむレに分こもっおゲロを吐く。
    そういうのを䜕床かやったのち、
    最埌はテヌブルに顔を突っ䌏しお眠っおしたった。
    䜕床か友達数人ず朝たで居酒屋で過ごした事もあったけど、
    ゲロを吐いた暪溝ずいうのは芋た事がなかった。

    店の人が通るたびに早く垰れず、
    すごく嫌そうな顔でこちらを芋お行くので、
    暪溝の頭を䜕床かはたくず圌女はむくりず頭を䞊げお立ち䞊がり、
    「垰ろう・・」ず䞀蚀぀ぶやいた。

    時間は深倜の時くらいだった。
    途䞭のコンビニで酒を買い、しりずりをしながら江ノ島の駅たで歩き
    小田急の始発に乗っお暪溝ず僕はそれぞれの家に垰っお行った。

    途䞭垰りの電車の䞭で「あの人、いい人そうだったよ」ず僕が蚀うず
    「うん」ず圌女は蚀った。



    #創䜜倧賞2026 #オヌルカテゎリ郚門


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