
となりのトップランカー #47 | 努めて、夜の華に
夜の華である『かな』という存在を、
私の一部であると認めること。
それを受け入れたときから、
このお仕事に対する向き合い方が
変わったように思います。
お店のホームページを見れば、
私の他にも可愛いキャストはたくさんいます。
他のお店を見渡せば、
それこそ数えきれないほどです。
そんな環境の中で、
お客様が私にこだわってくださることは
決して当たり前でも、簡単なことでもありません。
それでも、私の約7割が本指名のお客様です。
私が上位をキープし続けられている裏には、
私なりの理由と努力があります。
『かな』は私にとっても大切な存在です。
『かな』の働きのおかげで、私は生活ができています。
それをしっかりと理解すると、
『かな』を大切に労わることが私のためにもなり、
『かな』が美しく元気でいることは
お客様のためにもなると気が付きました。
それを突き詰め続けた結果が、
トップランカーだと思っています。
今回は、そのために私が気を付けている
3つのポイントをご紹介いたします。
①努めて、美しく
お客様がどういう女性を求めて
お店にいらっしゃるのか。
お会いする前のお客様のことは
想像するしかありませんが、
やはり「綺麗な女性を抱きたい」という思いは
少なからずあるはずです。
私は整形をする気はないので
造作は変わりませんが、
ある程度の「綺麗」はメイクや所作で
作ることができます。
自己評価として、私の見た目は
中の上くらいだと思っていますが、
きちんとおしゃれをして身なりを整えれば、
大体の方からは綺麗、可愛いと
言っていただけます。
かと言って、自分の容姿に自信があるわけでは
全くありませんでした。
見た目を気にしてきちんとお手入れをして、
やっと「世の中に出てもいいレベル」だと
思っていたほどです。
このお仕事を始めて良かったことの一つは、
この見た目への自信のなさが
改善されたことです。
お客様に褒めていただけることで自信がつき、
さらに努力を重ねることで、
今では確固たるものになりました。
年齢が出やすい肌や髪は、
念入りにお手入れをします。
男性の方にはあまり興味のない話
かもしれませんが、私の使う化粧品は
ほとんどが1,000円以下です。
なかには百円均一のものも多くあります。
夜の華としてしっかり稼いでいるとはいえ、
借金を背負った身です。
エステに行ったり高級美容用品に
お金をかけるわけにはいきません。
肌に艶が出るように、
下地だけは少々良いものを使っていますが、
もったいないので頬の高い部分のみ。
一番目に止まる頬の部分を綺麗に見せて、
他は手頃な下地でまかないます。
ファンデーションは使わず、
下地とコンシーラーのみ。
プレイ中の汗やシャワーでどうせヨレてしまうので、
結局メイクは薄い方がいいです。
顔だけでなく、お客様に最も触れていただく
身体も大切です。
肌の水分量を保つためのスキンケアには
特に力を入れています。
お仕事の中で何度もシャワーを浴びると、
どうしても乾燥してしまいます。
お客様にいただいた時間の中で
お手入れすることはできませんので、
その分、自宅では念入りに
手をかけるようにしています。
もともと体毛は薄い方ですが、
医療脱毛はしていませんので自力でお手入れをして、
肌がスベスベになるようにとにかく保湿。
その結果、おかげさまで
水を弾くお肌をキープしています。
体型でいうと、BMIは20くらいがベストです。
これ以上落とすと免疫が下がって
風邪をひきやすくなるため、
女性らしい丸みは残しつつ、
たるみのない体を目指しています。
産前産後はかなり気をつけていたお陰で、
妊娠線はほとんどできませんでした。
体を見て、子どもがいることに
気づかれたことは一度もありません。
私としては当たり前のつもりで
日々のルーティンをこなしているので
努力しているという認識はないのですが、
「かなり努力してるでしょ?」
そう言ってもらえると、
やはり嬉しいものです。
綺麗は、タダで手に入るものではありませんから。
②努めて、明るく
メイクやスキンケアで綺麗を形作ったとしても、
無愛想では元も子もありません。
女は愛嬌。
これに尽きると思います。
どうにも肌の調子が悪くて、
なんだか今日の私イマイチ……。
鏡を見てそう思うこともありますが、
そんな時こそ【愛嬌】を多めに。
人間の脳は単純にできているので、
無理にでも笑顔を作ると元気になってきます。
最初こそ頑張って笑顔を作って接客しますが、
そのうちにお客様と本気で笑い合うようになり、
やがて自然な笑顔になります。
そういうとき、
私は「お客様に救われたな」と思います。
お客様の笑顔で元気をもらうこともたくさんあり、
そうすると私も、もっと楽しんでもらいたくなる。
まさに持ちつ持たれつの、
理想のコミュニケーションです。
そんなお客様とこれまでたくさん
出会えていることには、本当に感謝しかありません。
③努めて、居心地良く
お互いをよく知らない男女が
個室に2人きりという状況で、
いかにリラックスして過ごしていただくか。
見た目を整えたり、
トークで気を綻ばせたり、
方法は色々ありますが、
私が大前提として気をつけているのは
【匂い】です。
私はタバコを吸いませんし、
香水もつけません。
お客様は既婚者の方が多いです。
服に香水が移り、
奥様に勘付かれたりすれば一大事。
女性は匂いに敏感です。
なので、ボディーソープも
ホテルに備え付けのものは使わず、
無香料のものを持参しています。
自分の匂いというのはわかりにくいものですが、
香りの強いものを付けていないので、
おそらく強い匂いはしないはずです。
抱きしめられて、首筋の匂いを嗅がれたときに
「いい匂いがする」と言われる。
私の理想は、その程度です。
私の匂いは、私を抱きしめた方だけが
確かめられればそれで十分なのです。
あと、これは聞いた話なのですが、
「自分に自信を持っている女性は、
お花のような甘い香りがする」
そうですよ。
理想の華であるために
60分でも120分でも、
お客様がご自身を癒すために高いお金を払って
与えられた、限られた時間です。
その時間に求められた、
【理想の華】であるために、
日々努力を積み重ねています。
私は私らしくあることしかできませんし、
私を曲げることもできません。
『かな』は柔和に見えて、とても頑固です。
それでも、私が「こうありたい」と願って
努力を重ね表現した『かな』という存在が、
多くのお客様に「また会いたい」と
思っていただけている。
それは私にとって、とても誇らしいことです。
自分を磨くことに、終わりはありません。
この終わりのない旅を、
これからも楽しみながら
歩み続けていきたいと思っています。
2026年8月23日
KANA
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