メインコンテンツへスキップ
見出し画像

手すりと桜の切れない絆 外伝②

    H2:外伝は幕を開ける

    手すりと桜の気配は続く

    山の息吹
    動物たちの呼吸
    太陽と月

    みんなに見守られ
    ここに外伝は幕を開ける



    H2:外伝1 変わらぬ朝

    今日も隣に手すりくん

    だいすき

    生まれる前からそこにいて
    毎朝おはようを言う

    いつも一緒

    冷える夜は抱きしめて
    暑い昼には木陰をつくる

    それが木の役割

    風は叫ぶ
    太陽は笑う
    雲は見守り
    山はさえずる

    1日が始まる

    今日も隣には手すりくん


    H2:外伝2 空からの贈り物

    ふっと暗くなる

    あたりは仄暗くなる

    冷たい風が吹き始め

    怪しい気配が漂っている

    手すりくんは焦る

    こわい!
    どうしよう!

    ぼくの木!

    優しく見つめていた
    ふわっと抱きしめられた


    空に閃光が走る
    太鼓の音が轟く

    空が怒っている


    鳥たちは逃げ回り
    動物たちは巣に戻る


    空から降った盛大な贈り物は
    ふたりをびしょ濡れにした


    はっくしゅん


    ふたり揃ってくしゃみをした
    微笑み合うふたり

    地面からは湯気が
    微笑むようにのぼっていた


    H2:外伝3 桃紫につつまれて

    桃紫が広がる
    影がゆっくりと伸びていく

    太陽は眠る準備をし
    月は目を覚ます

    太陽はみんなを見守るように
    優しくあたりをつつむ


    桃紫につつまれて
    ゆったりした気配へと変わっていく


    ぼくの木は
    枝をゆらゆらして
    今にも眠りそう

    ぼくもつられて
    ゆらゆらしそう


    からすは家に帰り
    こうもりは舞い飛んでいる


    桃紫の気配が
    ゆっくり濃くなっていく


    ぼくの木
    また明日ね


    優しい気配に
    そっとつつまれていく



    H2:あとがき

    手すりと桜は
    いつまでも切れない絆で
    つながっている

    手すりはいつもの場所にいる
    桜は枝を伸ばしていく
    山はかがやきを増す

    少しずつ変化をしながら
    ふたりの日常は過ぎていく

    ここまで読んでいただき、
    ありがとうございました。



    マガジン『手すりと桜の切れない絆』

    手すりと桜の切れない絆 本編①へ

    #創作大賞2026
    #オールカテゴリ部門

     
     
    神居 蕾羅 ❅ かむい らいら 作品一覧ございます*.ˬ.)) 感情も説明も置かず、 気配だけを掬った詩を書いています。 更新はあげたくなった時に気の向くままに。 気配詩・創世記・ぽんぽん宇宙 初詩の日 ♞ 2026年6月10日

    あなたへのおすすめ