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長野に移住をしたら団子愛に気づいた

    東京から長野へ移り住んで1年ほどたった頃だった。

    山間部に住んでいた私は、食料品や日用品を買うために、車で往復一時間かけてスーパーへ行っていた。

    買い物のついでに、お団子を買おうと思った。

    その時、ふと思った。


    「この辺りには団子屋さんがない。」

    そう思った瞬間、団子の思い出が次々によみがえってきた。


    元々、団子や餅が好きだった。ケーキやいちごが好きなのと同じように、たくさんある好きな食べ物のひとつだ。

    休日、父と買い物帰りに団子屋へ行った。 ガラスケースに並ぶ団子を見ながら、「今日は何にする?」と選ぶ時間も好きだった。


    部活帰りに通る商店街。友達と団子を買って食べた。 特別な日ではない。 でも、そんな何気ない時間が今では大切な思い出になっている。


    高校の文化祭は2年連続団子を売った。


    鹿児島へ行けば両棒餅(ぢゃんぼ餅)が楽しみだった。


    京都旅行では、みたらし団子発祥のお店へ行った。気づけば、別の年の旅行でも同じお店を訪れていた。


    今住んでいるところは近くに和菓子屋さんがいくつかある。時々団子も買う。


    スーパーや和菓子屋のお団子もおいしい。


    でも、私が本当に食べたかったのは、団子屋さんのお団子だった。


    あの日初めて、自分の団子愛に気づいた。


    好きなものは、いつも好きだと思っていた。


    でも、本当に大切なものは、離れてみて初めて気づくことがある。


    私にとって、それがお団子だった。





    ※写真:筆者 
    京都 加茂みたらし茶屋



    #創作大賞2026

     
     
    食べることと山の景色、絵を描くことが好きです 日々の気づきを少しずつ綴っています 東京出身、長野暮らし

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