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田原総一朗の人生 「朝ナマだけはやらせて」

    「死んでしまえと言えばいい」発言で、田原氏はいちおう謝罪、BS朝日「クロスファイア」打ち切り、社内担当者処分となって、

    「お、珍しくマスコミが責任をとった」

    と思ったら、明日26日のBS朝日「朝まで生テレビ」は、田原の司会で予定どおり放送するという。


    【悲報】テレ朝さん、田原総一朗による高市総理への暴言でBS朝日『激論!クロスファイア』が番組終了したにも関わらず、次の日曜日の『朝まで生テレビ!』で田原総一朗氏を起用

    つまりテレ朝も田原総一朗の暴言を何とも思ってないってことだな。
    もうテレ朝とBS朝日は停波で。

    【悲報】テレ朝さん、田原総一朗による高市総理への暴言でBS朝日『激論!クロスファイア』が番組終了したにも関わらず、次の日曜日の『朝まで生テレビ!』で田原総一朗氏を起用

    つまりテレ朝も田原総一朗の暴言を何とも思ってないってことだな。
    もうテレ朝とBS朝日は停波で。 https://t.co/090xjvaKer

    — あーぁ (@sxzBST) October 24, 2025


    要するに、「朝ナマ」さえ続けられればいいよ、と田原から言われ、テレ朝と手打ちがあったのだろう。

    ちなみに、社内処分の「譴責」も、懲戒処分の中でいちばん軽く、出世にはほとんど影響しません。

    珍しくマスコミが責任をとった、なんて感心して損をした。


    田原氏は、マスコミ界の大先輩で、それなりの敬意はあるつもりだが、さすがに長生きしすぎた。

    誰かがYouTubeで言っていたが、もうテレ朝にも、田原より年長者はおらず、猫に鈴をつけられる者がいなくなっている。


    一時はマスコミ界の帝王だった。

    昭和天皇の死去を真っ先に知った数人のうちの一人、と言われ、現役だった我々は、畏怖したものだった。


    「あの総理大臣は知ってる。こういうやつだった」

    「あの総理に、僕はこう言ってやったのよ」

    といった自慢話ばかりのお爺ちゃん。

    まあ、もう同世代は生き残っていないから、言いたい放題だ。


    電話1本で権力者につながっている、総理にも会おうと思えばすぐ会える、みたいな話をよくするから、周囲も扱いに困る。

    たぶん、「権力者」のほうも持て余している。


    客観情勢がまったくわからないバカではないと思うのだが、91歳の老人の心理はわからない。

    もしテレビに出られなくなったら、「ただの90代の老人」になってしまう。

    それが、死よりも怖いのかもしれない。


    歴代総理が彼のプライドにつき合ってきたのも、彼がマスコミで権力を持ち、世論に影響力を持っていたからだ。

    「ただの老人」になれば、権力者は、おい先短い彼のことなど歯牙にもかけなくなる。


    だから、「朝ナマ」にしがみつく。それが彼の「命綱」だ。

    (と考えると、同じ老人として、ちょっと切なくなる・・)


    *


    べつに専門知識や大した見識があるわけではない。何か真実を追求しているジャーナリストでもない。元を正せばただのテレビ屋だ。

    もともと、この人の「業界生き残り術」はすごいと思っていた。

    言いたいことを言ってるようで、ギリギリのところでマスコミ業界寄りにとどまる。真にやばいことは言わない。


    私がよく覚えているのは、東日本大震災の時、テレビで、東電はけしからん、みたいなことは言うんだけど、いくら話を向けられても、「原子力発電はけしからん」とは言わない。

    左翼のようだけど、そういうところ、ちゃんとスポンサーとの関係で、守るべき一線は守る。そこは踏み越えない。

    さすがだなあ、と感心した。そういう賢さで、マスコミ界を生き延びてきた。


    以前、書いたことあるけど、田原はべつに中立でも公平でもなく、左翼寄りの人です。

    テレビ東京にいた時から、革自連(革新自由連合)の同伴者だった。

    青島幸男と百田尚樹が似てる、という記事で、その頃のことを取り上げた。


    いまから約50年前、1975(昭和50)年に、いまはなき新宿コマ劇場で開かれたイベントで、聴衆を沸かせた青島幸男の演説だ。

    JJC(日本ジャーナリストクラブ)発足を記念したイベントだった。イベントのディレクターは、当時、東京12チャンネル(現テレビ東京)の社員だった田原総一朗。司会は中山千夏。客席は超満員の盛況で、戸井十月や椎名誠などが会場警備に当たった。(矢崎泰久『変節の人』より)


    彼の「朝ナマ」というのも、中立ではなく、左翼寄りの議論を、保守を巻き込んでするための場です。

    それについても、以下のように、いくつか記事を書きました。


    田原総一朗は、「辻元清美を立憲民主党の党首にしろ」とか言ってたでしょう。

    ああ、田原は、ああいう「反乱学生の異議申し立て」みたいなのが好きなんだなあ、と思うんですね。

    「朝ナマ」なんてのも、1960年代の学生反乱とかティーチインみたいなのを再現したいんだなあ、と思う。


    田原総一朗は、そのベトナム反戦運動の時代にどっぷり浸かって、そこを原点にしている人です。

    当時、彼がいた東京12チャンネル(現テレビ東京)は、ベ平連寄りの番組をよくやっていた。

    彼の「朝まで生テレビ」というのは、ベ平連がよくやっていた「ティーチイン」の再現です。

    1965年の終戦記念日、つまり終戦から20年目の8月14日から15日にかけて、東京12チャンネルは、「徹夜ティーチイン戦争と平和を考える」という番組をやりました。これは、日本初のティーチインだと言われます。それが「朝生」の原点だろう。


    田原総一朗(1934年生まれ)は、筑紫哲也(1935年生まれ)とほぼ同年ですね。

    そういう世代の「朝日」論調の最後の一人なわけ。

    そういう歴史的遺物として眺める価値はあります。


    田原総一朗といえば、三浦瑠麗騒動の時、あんだけ三浦瑠璃を売り出しておきながら、スキャンダルがあったら知らぬ顔で「三浦切り」した。

    その時も、田原の生き残り術の真髄を見た思いで、記事を書いています。2年前に私はもう引退勧告していた。


    三浦氏をこれまで引き立て、その信用の大部分を保証してきた立場の田原総一朗氏の「この件についてはまったく知らない」は通らない。

    長らく『朝生』に出演してきた三浦氏の騒動について、田原氏はどのように考えているのか。1月25日に秘書を通じて、騒動や今後の『朝生』出演について見解を求めると、 「申し訳ございませんが、この件についてはまったく知らないので取材にはお答えできません」  と、断わりのコメントがあった。(FLASH)

    知らなかったとしたら無能すぎるし、知っていて使ったとしたら不実である。

    どのツラ下げてこの先テレビで「大物ジャーナリスト」を務めるつもりか。

    「朝ナマ」の放送を中止しないテレビ朝日も同罪である。

    「朝ナマ」は終わらせ、田原氏は引退すべきである。


    *


    三浦瑠麗に限らず、田原総一朗は、よく女性論客を起用した。

    そこには、彼のテレビ人的な感覚があるだろうし、戦後民主主義、平等主義の感覚が強かったのも本当だろう。


    でも、最大のお気に入りは、言うまでもなく福島瑞穂や辻元清美で、田原の「60年代反体制」感覚にうまくフィットしてくれる女が好みだ。

    上記の筑紫哲也が、朝日新聞時代、「元気印の女」「新人類」などのキャッチフレーズで売り出したのが、ほかならぬ辻元清美である。大した政治実績もないのに「高市のライバル」ヅラして、「前科者」になろうが、朝日等の贔屓のおかげで、「メディアの寵児」として長持ちしている。


    それで、田原は、辻元や福島、野田聖子、津田大介とともに、2021年から「女性議員をふやす勉強会」なるものをやっている。

    これは、田原の呼びかけによるものだった。


    21年5月12日、超党派の女性議員による「クオータ制実現に向けての勉強会」が発足し、第1回の会合が開かれた。参加を呼び掛けたジャーナリストの田原総一朗氏は、「21年のジェンダーギャップの順位は120位でした。恥ずかしい限りです。なんとしても菅義偉政権の時代にクオータ制の導入を実現し、まずは女性議員の比率を全体の3分の1にしないと世界に対しても恥ずかしい。そして近い将来には、女性議員を半分にしなければ。女性たちに頑張ってほしい」と話す。
    (日経クロスウーマン 2021/5/13)


    超党派の女性議員らによる「クオータ制実施へ向けての勉強会」が19日、国会内で行われ、自民党の野田聖子前男女共同参画担当相や立憲民主党の辻元清美参院議員、社民党の福島瑞穂党首、ジャーナリストの田原総一朗氏、津田大介氏らが出席して意見交換を行った。
    (産経 2023/1/19)


    田原、辻元、福島、津田、野田聖子、といったメンツを見れば、

    「女性議員をふやせ、ジェンダーギャップを是正せよ、と言いつつ、高市早苗が総理になることだけは絶対阻止したい勉強会」

    だったわけでしょう。


    要するに、田原は、そもそも超党派「反高市同盟」のごときものの中心人物だ。

    「死んでしまえ」も、失言というより、出るべくして出ている。


    だから、明日の朝ナマの「高市政権誕生!ド〜なる?!」は、ド〜なるかといえば、高市と、高市を支持する国民への呪詛に満ちた番組になるでしょう。

    そんなものを、まだ流すのか、テレ朝は。懲りずに。

    でも、ちょっと見ものかもしれない、と思ったりする。



    <参考>


     
     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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