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山尾しおりの弁護とその限界 倉持麟太郎がボウズになれ

    山尾しおり(菅野志桜里)への「憎悪」は、すさまじいね。

    私は、山尾の憲法論を買っていて、彼女をひいきにしてきた。

    という「身びいき」はあるけれど、ネットでの山尾攻撃を見ていると、そこまで人を憎めるものかと驚く。


    山尾のことを「人殺し」のように言っている。自殺者を正義のように言うのは違和感あるし、そういう人も、別に本気でその死んだ人を悼んでるわけでもなかろうに。

    週刊誌ネタにそこまで影響されるのか。週刊文春に日本の進路を決めさせていいのか。とかも思う。


    36年前、平成の最初の年を思い出す。

    「サンデー毎日」の宇野宗佑愛人報道のせいで、直後の参院選で土井たか子の社会党が大勝利した。隣の中国で天安門事件が起き、ヨーロッパでベルリンの壁が崩壊していた時代に。たかが不倫で、時代に逆行しすぎだろう。

    それからこっち、日本にいいことがない。


    でも、こだわりは、人それぞれだ。

    私はジャニーズ(出身者)が出る映画を見ない。だから、Netflixの「新幹線大爆破」が見られない。(だからと言って、その理由をわざわざ書こうと思わない)


    山尾をぜえええええったいに許せない、という人には、その人の理由があるのだろう。


    *


    私は山尾を個人的に知っているわけではない。彼女の著書を読み、講演を何度か聞いたくらいだ。

    彼女の改憲論は優れており、たぶん現政界で最高水準だろう。

    いま憲法審査会の会長をやっている枝野幸男と、山尾が討論したイベントも見た。枝野は東北大法学部出身の弁護士だ。でも、山尾のほうが上だった。


    山尾は頭がいい。そして、難しいことをわかりやすく伝える能力もある。とくに改憲論については、余人に代え難い。

    たぶん玉木雄一郎も、そう考えている。同じ東大法学部だが、玉木は経済が得意。法学では元検事でもある山尾のほうが上だ。

    本来なら民進党の幹事長になり、将来の首相候補だった。


    ちなみに、竹下登の妻は自殺している。詳しい話はここでは書かないが。

    不倫や自殺って、しょせんプライベートなことだろう。

    こっちは国家の話をしている。

    将(まさ)に社稷(しゃしょく)を如何(いかん)せんとす、ツーね。漢文で習っただろう(今は習わないか)。

    国をどうするか、という問題だ。


    アメリカに基地や制空権を抑えられたまま、自国の正式な軍隊を持てない。

    日本という国家が外国人に毎日ファックされているようなものだ。そのへんの不倫どころの話ではない。国家的大不倫、大屈辱だ。


    その解決のためには、自民党・安倍改憲案のような「自衛隊という私生児を認知する」だけでは不十分なのだ。

    その先のことまで山尾は考えていた。日本の独立を願う愛国者はたくさんいるだろう。でも、憲法論として、山尾ほど考えて主張してきた政治家は他にいなかった。


    以前も書いたが、山尾の憲法論を知らない人が多すぎる。

    今回、いつもは政治的意見で同意することが多い三枝玄太郎氏(元産経)や小林琢馬氏(元TBS)も、山尾の出馬をYouTubeで批判していたが、彼女の改憲論には一切触れていなかった。

    保守派と言われている人たちは、真面目に改憲を考えているのか、と、こういう時に思うのである。


    *


    とはいえ、山尾もよくない。

    改憲論ではいいが、その他の政策はそれほどではない。

    彼女は、右でも左でもない、中道だと主張するが、どっちかというと左だと思う。改憲論者だから、左翼から憎まれているとしても。

    私も、彼女が安倍元首相の国葬に反対した時、激怒した。

    だから、ネトウヨ含めて保守派から嫌われるのはわかる。


    そして、政策もそうだが、キャラクターが、「リベラル」なのだ。

    優等生的で、人間味に乏しい。

    そして、日本人らしくないのである。


    問題の不倫だって、不倫そのものより、一切説明せず、謝罪せず、質問を受け付けず、という態度に怒っている人が多いはずだ。

    「超然的」態度を貫くのは勝手だが、それで日本の選挙で勝てると思うのは甘すぎる。


    しかも、今回の場合は、国民民主党を道連れにしそうな勢いだ。

    せっかくの政治改革のチャンスを潰そうとしている。考えを改めていただきたい。


    *


    そして、この問題で、ずっと前から気になっているのは、不倫相手とされる弁護士、倉持麟太郎の立場だ。

    まず倉持麟太郎は、一般人なのかどうなのか。

    ただの弁護士なら一般人だが、彼には著書もあり、小林よしのりの塾の「師範」など、それなりのタレント活動をしている。

    そのくせ、このスキャンダルでは、一般人づら(?)して、オモテに出てこない。


    倉持は、これまた私が買っている法哲学者・井上達夫(東大名誉教授)に私淑している人だ(井上が慶應に出講していた時の学生)。

    だから、倉持は、いわば思想的には同志だと思っている。

    山尾の改憲論は、井上達夫も一定評価していたから(全面賛成ではないが)、山尾も広い意味で井上哲学を引き継いでいる。


    だが、哲学や思想は、ここでは関係ない。

    不倫の事実が週刊誌の報じるとおりなら、どっちが悪いかといえば、山尾よりも倉持だと私は思う。

    告発者は倉持の妻であり、自殺したのもその人だ。

    自殺の原因は、倉持が親権を取ったことに関連するという記事を読んだ。


    いずれにせよ、こういう場合は、男の責任のほうが重い。と九州男児の私は思う。

    たとえ年下であろうと。

    姐さんのために、男がケジメをつけるべきである。


    しかも、山尾は、国家的な人材だが、倉持は、司法改革で今世にあふれている弁護士の一人だ。いなくなっても(私は)構わない。


    そもそも、不倫が事実でないなら、山尾と倉持は関係ないはずだが、一貫して同じように隠密行動をしていることがおかしい。週刊誌報道を裏書きするような怪しい行動しかしていない。

    そのうえ、私の印象では、国家に必要な山尾の後ろに、(私にとっては)どうでもいい倉持が逃げ込んでいる印象だ。


    不倫が事実であろうがなかろうが、倉持がオモテに出てきて、

    「申し訳ない、私が悪かった。私が悪いんで、山尾さんのことは許してください」

    と頭を下げ、

    「ほら、このとおり・・」

    と、指を、ヤクザなら落とすところだが、ヤクザじゃないから、髪でも剃ってほしい。


    そうすれば、日本人なら、許すよ。

    人間、誰でも、過ちはある、つーて。


    まったく泥を被ろうとしないのがおかしい。

    山尾を大切に思うなら、それくらいしてこそ男だ。

    週刊誌報道の時は、倉持の子供が小さいから、子供のことを思って彼らは表に出てこない、みたいな弁護論があったけど、もうそんなこと言ってる場合ではない。

    それに、子供も大きくなっただろう。


    稲川会の第二社歌と言われる「神奈川水滸伝」を知らないのか。


    光り輝く表の顔を、裏で支えるバカがいる〜♪


    ツーてね。山尾を優等生のまま光り輝かせたいなら、お前がバカになるしかない。

    国家の一大事だ。

    今からでも「修羅の群れ」を見て、男の道を学んでほしい。


    と思うけど、倉持というのも慶応出の坊ちゃんらしく、ヤクザ映画とかちゃんと見てないんだろうな。


    玉木雄一郎も、不倫の時、私はお遍路に行け、と言ったのに、行かなかった。だから首相になれない。

    菅直人もリベラルで不倫したけど、お遍路に行ったから、みんな許した。首相にもなった。

    そんなもんだよ、日本人は。

    倉持はボウズになれ。


    <参考>


    神奈川水滸伝(北島三郎)映画「修羅の群れ」主題歌


     
     
     
    会社を定年退職し、神奈川県は柿生の里に隠棲する。新聞社、出版社に勤め、記者や編集者をやっていた。独身、孤独を愛する。老人であることを自覚し、記憶力もあやしくなりつつあるので、ここに書き残したいことを書き残しておく。世間から引退したので、社交は望みません。

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