苦手なものほど、口に出しづらい|66週ライラン#19
本当に好きなものを、好きということが怖い。
趣味、好きな作家、作品……etc.
そして同じくらい、苦手なものを口に出せない。
食べられないもの。
苦手な香り。
敬遠している場所。
語らないほうが、その場は円滑に、スムーズに進むことを知っている。
私が我慢すればいいだけのこと。
そう思っているから、大抵はなんでもない顔をして、流してしまう。
本当は、苦手なのにね。
そして。
この状況が合わさると、さらに苦手度合いが上がるらしい、と最近気がついた。
好きな人に、あるいは親しくしたい人に、苦手なものや嫌いなものを話すのが、本当に苦手だ。というか下手だ。
例を挙げると「食べられないものある?」と聞かれた時に、素直に答えてよいものか、シチュエーションによるが、毎回迷う。
食べものに関しては、どう頑張っても無理なものもあれば、ものすごく努力すれば食べられなくもない、だができれば避けたい、みたいにグラデーションがある。
説明することより、聞かされたほうが対応に困るかもな、と思って黙ってしまうことのほうが多い。
実際、「マジで?」と聞き返されることのほうが多い。
例えば?
例えば、
牡蠣、ウニ、マヨネーズ。
ホルモン、トリュフ、ローストビーフ…etc.
食べ物以外だど、
煙草の香り、エレベーター、お化け屋敷。
ホラー映画、車の運転、引っ越し…etc.
#なんのはなしですか
#カキフライは頑張れば食べられます
言うと、「人生損しているよ」と言われることがあるから、というのもある。それだけで距離を置かれることもある。
ゆえに、コーヒーが好きでも喫煙可の喫茶店は諦めざるを得ないし、クリスマスと焼肉屋と冬の居酒屋は、若干警戒しないといけない。
我ながらなんてめんどくさい、と思う。
好きになれたらどれほど楽か。
みんなが好むものを好きでいられたほうが、どう考えても楽なのだ。
一緒に楽しめるし、盛り上がれる。そのほうがいい。
ただ困ったことに、苦手なものは苦手なのである。
だから、たいてい黙ることにしている。沈黙は大事。
わざわざ言うほどのことじゃない。
それでも、今でも付き合いが続いている人達には、全部じゃないけれど、苦手なものを話しているな、と振り返って思う。
なんだかんだで結局話せなかった人とは、今はもう、会えなくなった気がする。気のせいか。
それがすべてではないけれど、もしかしたら、少しは関係があるのかもしれない。
話したからどう、というほどのことではないけれど。
諦める前に、言ってみてもいいのかもしれない、と思う夏の終わり。
(了)
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66週ライラン裏メニュー📖66個の書くお題より、No.19
軽めに書いてみた回です。先日の音羽しーなさんのジャイアンの話の影響で、たまには出してみてもいいかもしれない、と思って書いた結果ですが、どうなんでしょう……?汚いジャイアンというよりは、出しづらいジャイアンでしょうか。
まあ、ここだけの話ということで。このジャイアン、違う意味でたぶん本当に出しづらいので(苦笑)
昔、知っていて苦手なものを食べさせようとしてきた人とは、思いっきり喧嘩になって、それっきりでしたねぇ……(遠い目)
こんなお題でもないと、書けなかったですねぇ〜。
***
ふぅ。それでは今回はここまで。
みなさんも、無理なさらず。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
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