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建設業はなぜ「見積りは黒字なのに、完成時に赤字になる」のか

    みなさま、おはようございます。アイアジアの東城です。
    【1,410字】


    ナフサ不足が、塗料・シンナー・シーラー・納期を通じて利益を削っています。

    遠い中東の緊張が、軽油、資材、納期を通じて、地方の建設現場の利益を削っています。

    建設業では、仕事がないから苦しい、という単純な話ではなくなっています。受注はある、見積りでは黒字。現場も懸命に動く。それなのに、完成時には利益が残らない。下請け企業泣き、赤字が当たり前。この危険が、いま一段と高まっています。

    理由は、人手不足だけではありません。原油高、資材高、ナフサ不足、塗料やシンナーの供給不安、現在とこれからの猛暑による作業効率の低下、人件費の上昇、工期遅延が重なっているからです。

    特に深刻なのが、ナフサ不足です。ナフサは、塗料、シンナー、薄め液、接着剤、防水材、樹脂製品、ビニール、プラスチック製品など、多くの建設資材につながる石油化学原料ですね。

    もちろん建設現場は、鉄、木材、コンクリートだけで成り立っているわけではありません。外壁塗装、屋上防水、内装、シーリング、接着、床材、設備まわりの部材など、仕上げや補修の多くが石油化学製品に支えられてきました。

    ここが危機で、現在はとても厳し過ぎる現場、経営となります。塗料がない。シンナーがない。薄め液がない。接着剤が入らない。防水材の納期が読めない。

    代替品を使おうとしても、仕様、品質、保証、発注者承認の問題が出る。こうなると、材料費が上がるだけでは済みません。工程そのものが崩れていきます。

    塗装、防水、内装仕上げは、工事の後半に位置することが多い工程です。ここで材料が止まると、引き渡し、検査、入居、営業開始、設備稼働まで遅れます。足場期間が延び、職人の再手配が必要になり、現場管理費も増えていきます。

    見積りを出した時点では、塗料もシンナーも通常どおり入る前提だったかもしれません。しかし、工事中に資材の供給が不安定になれば、当初の利益は簡単に消えていきます。

    これからの建設業では、見積りを一度作って終わりにする経営は危険です。軽油はどう動くのか。ナフサ由来の材料は確保できるのか。

    塗料、シンナー、薄め液、防水材、接着剤、シーリング材の納期は確実なのか。メーカーや販売店から価格改定、出荷制限、納期未定の連絡が来て当たり前になっている。

    見積り上の黒字は守れない危機的な状況です。毎日の地元の各ホームセンターの売り場では、欠品が並ぶ棚を、一缶でも来ていないなか、小走りに見に来る現場の方々の姿と嘆きあう声が続いています。

    建設業は、仕事があるだけでは守れません。
    大切なのは、受注額ではなく、工事ごとの利益が本当に残るかです。原油、ナフサ、塗料、シンナー、防水材、接着剤、運搬費、人件費、猛暑、安全対策、工期遅延まで含めて、変動原価を読み込む必要があります。

    受注した時点では黒字でも、完成時に赤字になる時代です。だからこそ、契約時には価格変動条項を確認する。主要資材は早めに在庫と納期を確認する。代替品を使う場合の承認手順を決めておく。工程表には材料遅延リスクを入れる。現場ごとに「材料が止まった場合の損失」を見積もる。

    見積りの中に、いま起きている世界の変化を織り込めるか。中東情勢、ナフサ不足、資材高、人手不足、猛暑を、現場の利益管理に落とし込めるか。

    ここが、これからの建設会社の生き残りを分けると思います。日本は、緊急の国を挙げて、産業を守る大事な局面です。


    本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございます!

    今日も一日、良い一日になりますように!


    建設産業の現状

    Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 【PDFファイル】

    https://www.mlit.go.jp/common/001174197.pdf

    https://www.s-housing.jp/archives/408640


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    🟢 北海道・関東圏アイアジアの東城です。現場産業で人が残る経営情報をテーマに、粗利、現金、報酬、教育、外国人雇用、生活支援について書いています。 ⚪️在留資格取次行政書士・税理士 🔴日本の社会を良くしていきたい情熱 🟠東南アジアを身近に感じる内容

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