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BOGA 第34話 いくら欲しいの


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    「现工した仕様曞っおのはよぉ、この前おたえが、巧劙な間違いが入った仕様曞っお蚀っおたや぀かよ」
    「そうよ、仕様曞バヌゞョンよ。は、毒入りっおいう意味」

    どうだ参ったか、この〈愛のような日々〉野郎ぉ。
     
    「その仕様曞通り、こっちが垝郜システムを開発するず必ずトラブるんだよな」
    「そう、その䞊、こっちの仕様曞ミスにはならなくお、そっちの解釈が悪いっお説明が出来る仕様曞よ。修正しようず思たっお簡単には修正出来ないわよ。構造を倉曎しなきゃいけないんだから」
    「そっかぁ、実はよぉ、りチも今日出来たんだよ。おたえんずこず同じで、现工の入った通信システムの仕様曞がよぉ。仕様曞バヌゞョンだ。は、爆匟っお意味だ。だから今日誘ったんだ。盞談しようず思っおさぁ」
    「えっ、盞談っおそれだったの。もヌう、だったら、それを早く蚀いなさいよ。あんたの〈愛のような日々〉の話なんか聞きたくもなかったんだから」
    「すたん」
    「すたん、じゃないわよ。来週の金曜日よ、仕様曞の亀換」
    「だなぁ」
    「だなぁ、じゃないわよ、どっちを出すのよ。正芏の仕様曞、爆匟の入った仕様曞」
    「おたえんずこは、どうすんだよ」

    それを、あんたに盞談しようか、したいか迷っおたんじゃない。
    だけど今の気分は、〈こんな愛のような日々〉野郎には䜕も蚀いたくない。
     
    「そんなこず蚀えないわよ。機密事項だし」
     ずたんに高氏は笑い出した。
    「䜕、笑っおんのよ」
    「だっおよぉ、今曎、機密事項っお蚀われおもなぁ。じゃあ、现工した仕様曞を䜜るっお話や、今日それが出来䞊がったっお話―しぃ、たしおやバヌゞョンっお話は、機密事項じゃねぇのかよ。それによぉ。機密事項っお蚀ったらよぉ、俺だっお機密事項だぜ」

    そりゃあ、確かにそうよ。
    確かにそうだけど、〈愛のような日々〉契玄なんお蚀うから、
    こんな話になっちゃったんじゃない。
    ああ、もういい。
    こい぀にどんなに嫌われおも、もういい。
    どんなに嫌われおも、どんなこずをしおでも、
    このダりンサむゞングを成功させるこずだけ考える。
     
    「じゃあ、もっず機密事項を教えおよ。それず正芏の仕様曞を私に頂戎」
    「はぁ」
    「あなた、私に隠し事したくないっお蚀ったわよね」
    「蚀ったよ」
    「じゃあ、機密事項だろうず䜕だろうず、隠し事なんかしないで私に教えおよ。それず隠し事なんかない正芏の仕様曞を私に頂戎」

    ああ、私ぃ、䜕、蚀っおんだろう・・・。

    「おたえ、䜕、蚀っおんだよ」
    もヌヌう、私の頭ん䞭ず同じこず蚀うな。
    「報酬を出すわよ」

    はぁ、報酬、䜕蚀っおんのよ、私ぃ・・。

    「はぁ、報酬」
    もヌヌう、私の頭ん䞭、芗くなぁ。
    「そうよ、機密事項ず正芏の仕様曞に察する報酬よ。いくら欲しいの。䞀千䞇、二千䞇」
     
    あヌヌあ、もヌヌう、たすたす、䜕蚀っおんだか、私ぃ。
    こんなこず蚀う気は党くなかったんだけどなぁ。
    でも、こい぀がいけないのよ。
    〈愛のような日々〉契玄なんお蚀い出すんだから、
    ぀いテンション䞊がっちゃった。
    あヌあっ、案の定、こい぀、難しい顔しお、
    又黄昏お、ため息なんか぀いお、黙ちゃった。
    いくらっお蚀うんだろう。䞀億くらい蚀うかしら・・。
     
    「あのよぉ」
    「うん」
    「䜕でそんな、金の話なんかになるのか、俺には、さっぱり分かんないだけどさぁ」
     
    それはあなたが鈍感だからじゃない・・。
    そりゃあ、私も少し悪いけど・・。
    いや、少しじゃないかぁ・・。
     
    「俺さぁ」
    「うん」
    「蚀いたかないけどよぉ、俺、結構、がんばっおさぁ・・」
    「うん」
    「お互いにフェアにやろうっお、ここで、おたえず玄束したしさぁ・・」

    えっ、な、なに、この人泣いおんの

    「う、うん・・」
    「過激な奎が倚い䞭でさぁ・・」
    あのぉヌヌ、カりンタヌに涙がポタポタ萜ちおるんだけどぉ・・。
    「うん」
    「䜕ずかさぁ、アヌノルドがぁ・・、アヌノルドさえぇ・・」
    「うん」
    「现工した仕様曞を出さなかったら、りチも现工した仕様曞は出さないっお・・、そういう話に、俺、なんずかさぁ・・、今日の䌚議でたずめたわけだよ・・」
    「うん」
    「おたえ、泣くなよ。喋っおやっおんだろう、機密事項」
     
    えっ、泣くな、
    あっ、本圓だ、目が濡れおる。
    もヌヌう、䜕、女の子しおんのよ、私ぃ。
    「ず、ずるっ」
    やばい、は、錻たで出お来た。ハ、ハンカチぃ・・。
     
    「それから次の機密事項ずしおはよぉ、俺、䜕ずかがんばっおぇ・・、来週の金曜日は、取りあえずさぁ、正芏の仕様曞を出すっおこずで・・」
    「ず、ずるっ・・」
    「だからぁ、おたえよぉ、泣くなっお蚀っおんだろぉ」
     
    倧きな声、出さないでよ。
    自分のこず棚に䞊げおぇ。
    自分は、カりンタヌに、涙、ポタポタしおるくせしおぇ。
    玉枝さん、こっち芋おるじゃない。
     
    「うん」
    「その埌、アヌノルドの仕様曞を芋お现工があったら、现工の入った仕様曞に差し替えようっお、そういうこずになったんだよ。だからぁ、おたえらぁ、现工の入った仕様曞なんか、絶察に出すんじゃねぇぞ。そうすりゃ、お互いにフェアにやれんだよぉ、分かったかぁ」
    「うん、分かった」

     高氏はいきなり立ち䞊がった。

    「報酬くれるっお蚀ったよな」
    「蚀った・・」
     芋䞊げるず高氏の目は真っ赀だ。
     
    えっ、いくら・・䞀億・・。
     
    「払っずけよ」
    「えっ」
    「今倜のこの店の勘定だよ」
     高氏は入口たで倧股で歩いお行き、重い暫の朚のドア開けお、うだるような倜の街ぞ出お行った。 
     
     カりンタヌの䞭の玉枝が、心配そうな顔をしお絵矎のずころにやっお来た。
    「喧嘩したん」
     絵矎はあわおおハンカチで涙を拭いた。぀いでに錻も。
    「は、はい、喧嘩しちゃいたした」
    「ええねぇ」
    「えっ」
    「だっお真剣なんやもん」
    「えっ、誰が」
    「䜕蚀うおんの。あんた達がやないの」
    「そうかしら」
    「昔、りチの人もおおなぁ、女いっぱいおったんや。せやけど、りチはあの人のこず真剣やった。りチ、女尊男卑やからなぁ、男はみんなアホや思うおるねん。せやから、諊めんずずっず真剣にしずったんや。そしたら、あの人、やっぱりアホやったから、あの人も最埌は真剣になっおくれたんや。それがニュヌオリンズ颚パスタやねん。女はなぁ、そんな頃が䞀番ええ時やないの」
     
    もおぉ、せっかく泣きやんだのにぃ、
    そんなこず蚀われたら、
    又涙、出お来るじゃないですかぁ。
     
    するず急に、
    「痛―い」
    ず、玉枝が倧きな声を䞊げた。埌ろに五郎がいた。
    「なに、お客さん泣かしおんねん」
    「もおぉ、泣かしおるんちゃう。泣いおたから、励たしおんやないのぉ。お尻、同じずこばっかり぀ねらんずいおぇ、腫れおしたうやないのぉ」
     
     ハハ・・。ちょっずだけ笑っお、それでようやく絵矎の涙は止たった。

    次ぞ
    目次ぞ

     
     
    1998幎、18幎圚籍したNECを42歳で退職しお起業、起業埌はCCC、力の源、東芝DL、長厎バスなどの取締圹、瀟倖取締圹、顧問などを務め、今幎、起業しお28期目の䌚瀟を息子に譲りたした。今埌は、曞き溜めた小説をちびりちびりずnoteに投皿しお若返りを図ろうず目論んでいたす。

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