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BOGA 第16話 1994幎BOGA①


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    絵矎は、同窓䌚の案内状を芋お、
    幎前にで気たずく別れおしたったあの懐かしい高氏が、
    久しぶりに生挔奏するこずを知っおいた。

    絵矎は、高氏がでの別れ間際にくれた
    赀いカセットテヌプをに媒䜓倉換しお、
    そのを時々聎いおいた。

    その䞭でも、特に思い出深い曲が、
    〈愛のような日々〉
    だった。
     
    「おたえ、〈愛のような日々〉が奜きだっおいうのは本圓かよ」
    「本圓よ。あなたみたいに嘘なんか぀かないわよ」
    「これやるよ。〈愛のような日々〉が入っおるからよぉ」
    「貰えないわよ。こんな倧事なテヌプ」
    「それコピヌだから」

    その曲を高氏が挔奏する。
    だから絵矎は、どうしおもこの同窓䌚を欠垭したくなかった。
    そこで絵矎は、東條に頌み蟌んで、瀟合同の察策䌚議を日曜日の時にリスケしお貰ったのだ。
     
    こうしお䜕ずか出掛けた同窓䌚は出垭者が癟人以䞊もあり、垭はクラス別で、別のクラスの高氏の垭は離れおいたから、絵矎は高氏ずは䜕の話も出来なかった。
     
    高氏の挔奏もあっお、倧盛況のうちに同窓䌚は䞭締めずなり、
    絵矎はみんなから二次䌚に誘われたが、
    䜕ずなくそれらをはぐらかし、
    䜕ずなくギタヌケヌスを持った高氏に近づき、
    䜕ずなく高氏も自分に近づいおくるような気がしおいるうちに、
    雚はほずんど止んでいたけど、
    䜕ずなく人同時に傘を差しお、
    䜕ずなく人䞊んで、
    傘に隠れるようにしお、
    人は倧勢の䞭を抜け出した。
     
    絵矎は雚䞊がりの五日垂街道を、傘を差したたた、高氏ず䞊んで歩いた。
     
    あヌ、幎前ず同じだわ。
    こうしお高氏ず人で、ギタヌケヌスを間に挟んで歩いたわね。
    違うのはあの時、高氏が傘を持っおいなかったこずだ。
    人しお私の小さな傘䞀本でギタヌケヌスが濡れないようにしお歩いた。
    本圓に小さな傘だった。
    だから今日より高氏の肩はずっず私の近くにあった。
    それから、高氏は、あの店に私を連れお行った。
     
    やがお、五日垂街道から吉祥倧通りを巊に曲がるず倧きなデパヌトが芋えた。
    道は芚えおいないから確かではないが、そのデパヌトを芋お、懐かしいその店が近づいおくるような気がした。
     
    幎も経っおその店があるはずがない。
    絵矎はそう思っおいた。
    でも、その店はあった。
    。
    絵矎は看板を芋お声を䞊げそうになった。
     
    そうか、勿論、高氏は知っおたんだ。
    この店がただあるっお。
    だから少し遠回りしお連れおきおくれたんだ。
     
    絵矎は、窓の倖からの店の䞭を芋た。
    雚䞊がりだからか、半分くらいの垭が空いおいた。
    その䞭で懐かしい窓際垭たで空いおいる。
    絵矎は思わず高氏を芋た。
    高氏は照れたように䞋を向いお蚀った。
    「雚宿りしおくかよ」
    雚は止んでいるのに、絵矎は恥ずかしくなるくらい倧きな声を出した。
    「うん」
     
     は幎経っおも奇跡のようにただそこにあった。
    今は、むタリアン料理の店ずしおそこに存圚しおいたのだ。
     
     倖からドアを開けるず、冷えた空調が人を迎え、
    高氏はさも圓然そうに、窓際の壁際に絵矎を座らせた。
     絵矎はバックを隣の怅子に眮き、
    高氏は絵矎の座ったすぐ暪の壁にギタヌケヌスを立おかけた。
    倧きなピヌスマヌクが刻印されたギタヌケヌス。
    絵矎は懐かしそうにそれを芋お、高氏を芋お少し笑った。
    枋いテヌブルをはさんで人は向き合っお座った。

    絵矎はテヌブルに頬杖を付いお窓の倖を芋た。
    よく芚えおいた。
    幎前、窓の倖では、倩囜から誰かが降りお来そうな、長――いクレヌンが二本、小雚に打たれながら、ゆっくりず動いおいたのだ。

    高氏も頬杖を付いお窓の倖を芋おいる。
    小さなテヌブルの䞊で頬杖を぀く人の肘ず肘があたり、人は顔を芋合わせた。
    テヌブルが小さい分、芋合わせた顔ず顔の距離は思いがけず近かった。
    こんなにも近くで高氏の顔を芋たのは、そう、やっぱり、幎ぶりなんだ。
     
    「あの・・」
    暪から声が聞こえた。
    人は驚いお暪を芋た。
    「あの・・・、ご泚文は」
    気が぀くずりェむトレスが暪に立っおいた。
    人は小さなテヌブルに頬杖を぀いたたた、黙っお顔ず顔を向き合わせおいた。
    人は恥ずかしいずころを芋られたカップルのように、あわおお頬杖をやめお怅子に座りなおした。
     
    人はワむンリストを芋お、赀ワむンのボトルを泚文し、簡単な぀たみを頌んだ。
    小さなテヌブルの䞊にはりェむトレスが眮いおいった氎の入ったカップが二぀眮かれ、人は頬杖を぀けなくなった。
     
    昔懐かしいぎこちない沈黙の埌、高氏がようやく絵矎に話しかけおきた。
    「あのよぉ・・・」
    「えっ」
    「すげぇな」

    絵矎はぎくっずした。
    高氏がさっきの同窓䌚で誰かに聞いお、絵矎の玠性を知ったのかず思ったのだ。
    絵矎はアヌノルドの副瀟長などずいう立堎を高氏に知られたくなかった。
    今でも地味にフォヌクをやっおいる高氏は、そんな女は嫌いだろうず、䜕ずなく勝手に思いこんでいたからだ。
     
    「な、䜕が、すげぇのよ」
    「だっおよぉ、ニュヌペヌクで幎も生掻しおたんだろ」
    䜕――んだ、そんなこずかぁ。
     
    「別に、すごくないわよ。単に生掻しおただけだもん」
    「でもよぉ。ニュヌペヌクで生掻しおみようっお思っお、それを実行するずころがすげぇじゃねぇかよ」
    「自分で思ったっおいうより、ある人に圱響されたのよ」

    そこぞ、り゚むトレスが赀ワむンのボトルずワむングラスを持っおきた。
    詊飲の埌、人は也杯しおワむンを飲んだ。
    高氏は、ワむングラスをテヌブルに眮いお、話題を元に戻した。
     
    「ある人に圱響されたっお、どんな人だよ」
    「ニュヌペヌクで働いおた日本の友達」
    「ふヌん、先茩かよ。倧孊かなんかの」
    「誰だず思う」
     
    絵矎は、同窓䌚でさんざん飲んで各皮の酒が回っおいた。
    だから、急に意地悪な気分になっお高氏に聞いおみたのだ。
    予想通り高氏はきょずんずしおいる。
     
    「えっ、俺の知っおる奎かよ」
    「うん」
    「そうか、俺達の同玚生か。でも俺達っお、高校にあんたり共通の友達いねぇからなぁ」
    「高校の同玚生じゃないわよ」
    「えっ、同玚生じゃない・・、同玚生じゃないのに共通に知っおる奎ぅ、そんな奎いねぇだろう」
     
    絵矎は空になったワむングラスをテヌブルに眮いた。
    䜕だか、胞がドキドキしおいた。
     
    「圭子さんよ」
    「はぁ・・・」
     
     案の定、高氏は狐に぀たたれたような顔をしおいる。
    「だから、ファンキヌにいた圭子さんよ」
     高氏は、口を少し開いたたた、完党に固たっおいた。
    ほらぁ、口開きっぱなしだよ。よだれ萜ちるよ。
     
     仕方なく絵矎は、幎前に、のこの垭で、高氏ず別れおからの自分の人生を、ほんの少しだけ話し出した。
     
    高氏は、口を半開きにしお、それをただ呆然ずしお聞いおいた。

    次ぞ
    目次ぞ
     

     
     
    1998幎、18幎圚籍したNECを42歳で退職しお起業、起業埌はCCC、力の源、東芝DL、長厎バスなどの取締圹、瀟倖取締圹、顧問などを務め、今幎、起業しお28期目の䌚瀟を息子に譲りたした。今埌は、曞き溜めた小説をちびりちびりずnoteに投皿しお若返りを図ろうず目論んでいたす。

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