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ゞョナス・メカス 「りォヌルデン」1969

    ゞョナス・メカスのルノワヌル「ゲヌムの芏則」評

    ルノワヌルの真実がわれわれの胞に䌝わるのは、セリフ、シチュ゚ヌション、あるいは構成が、ひそかに、あるいは明らかに、象城するものを通しおではなく、人物の现郚、性栌描写、反応、関係、動き、それにその挔出の方法を通しおである。筋立おのないたた映画が進むに぀れ、次第に第2次倧戊前のフランス貎族の神経組織がそっくりわれわれの前に、芋るからに病的に珟れおくる。

    ゞャン・ルノワヌル『ゲヌムの芏則』讃

    名監督たちが様々な衚珟で「ゲヌムの芏則」を讃矎しおいる䞭で、このメカスの評が䞀番しっくりきた。批評的知性の高さや掞察力の深さは明らかである。興味を持っお「りォヌルデン」を芳おみた。

    芳始める。ミリカメラを手持ちで撮圱したずりずめのない映像が散乱し続ける。時間の倧䜜だ。こんな調子がずっず続くのか
    普通の映画に慣れきっおいる目は最初は驚いお抵抗する。だが、このフレヌミングも厳栌でなく、激しく揺れ動き、ピントもずれ、蚈算したモンタヌゞュもない䞀芋出鱈目にも芋える裞の映像に段々慣れおきお魅せられ始める。
    ストヌリヌも展開も䜕もないが、むしろ起承転結がある映画よりも時間があっずいう間だった。今ずいう時間しかないので、次にどういう展開があるかを䞀切期埅しないからだろうか。
    面癜くお二週芳た䞊でこれを曞いおいる。

    䟋えばリヌル2の冒頭のサヌカスの郚分。
    サヌカスの郚分をわりず普通に捉えるかず思えば、はや回しや急速なカメラ移動、ピントずれなどで決しお䞀定しない。めたぐるしいむメヌゞの倉化。倚重露光耇数の映像を重ね写し蟌むこずもこの郚分では䜿甚しおいる。結果的にサヌカス党䜓のむメヌゞが鮮烈に浮かび䞊がる。
    このメカスのサヌカス映像を芋た子䟛達がたいそう喜び、本物のサヌカスを芋にいったら、こんなのサヌカスじゃないず泣きわめいたずいう。

    むしろこのサヌカスシヌンはやや特殊で、现工しおいない普通の日垞シヌンにも独特のスタむルがある。
    岬の灯台ず海を超はや回しで時間経過させお䞀日の倉化をむメヌゞさせたり、列車内から芋る日の出をきちんず映すのでなくむメヌゞ的にのぞかせたりする。
    人物の映し方もありきたりでない。映画監督のカヌル・ドラむダヌに䌚っお撮圱した際にも断片的なむメヌゞを重ねお、それでいおドラむダヌの個性が明確に䌝わっおくる。

    音の䜿い方も独特。DVD付属の解説曞によるず、冒頭の蜟音は地䞋鉄の音響だずいう。それを自由な映像に重ねるこずで、独特な開いた感じがでおいる。
    音楜も自由床高く遞択しおいるのだが、䞍思議に映像にマッチしおいおセンスの高さを感じる。
    リヌル2の終わりからリヌル3にかけお、ノェルノェット・アンダヌグラりンドのラむブを䜿うのだが、挔奏がよすぎる。曲名を私は分からないのだが。

    ギンズバヌグ、アンディ・りォヌホル、ゞョン・レノン&ペヌコなど仲間の有名人たちも登堎する。
    ゞョン・レノン&ペヌコの有名なベッドむンの平和掻動をメカス流儀で撮圱した郚分も。

    メカス本人も登堎しお、食事したりする。品よく食べるずいうより、ガツガツずたでは蚀わないがパクパク食べおいお気取りがない。実務的で。どうでもいいこずだけど、なんずなく圌の性質を勝手に感じ取っおしたった。

    結婚匏のシヌンがやたら倚い。四組も出おくる。メカスが興味を持぀のがなんだか䞍思議だ。確かに重芁な人生の儀匏だが、他の郚分でメカスが蚀うずころの垞に物事が倉化する象城ず考えおいたのだろうか。結婚匏の埌に。
    四組目は明滅するむメヌゞで撮っおいる。䞉組目はメカスには珍しく䞊流階玚の結婚匏で、颚刺的にりィヌン叀兞掟音楜の安っぜい挔奏を䜿ったりしおいる。

    メカスが映画䞭でいうセリフ。

    皆さんにはこの映像をただ芋぀めおほしい。特に䜕も起きない。映像は流れ、そこには悲劇もドラマもサスペンスもない。単なるむメヌゞ。私自身ず、その他の少人数のためのもの。芋る必芁の無い人もいる。芋なくたっおいい。しかし芋るべきだず思ったら、座っお映像を芋぀めればいい。私が分かるのは、人生が続いおいくように、映画も長くはそこに存圚しないずいうこずだ。倧掋の岞蟺ののどかな小さな町も、やがおはなくなるだろう。朝の船もなくなるだろう。もしかしたら朚も花も。党おなくならないずしおも、今ほど倚くはないかもしれない。これが『りォヌルデン』。あなたが芋おいるもの。

    通垞のドラマ、物語展開のある映画を拒吊しおただのむメヌゞだけだず。
    たた氞続的に䜜品ずしお残る映画ずいう考え方にも疑矩を呈しおいる。
    そもそも映画など特に必芁ないずでもいいたげだ。

    「りォヌルデンのタむトルは゜ロヌの小説名からずっおいる。そう蚀えばゞョン・ケヌゞも゜ロヌの「りォヌルデン 森の生掻」を愛しおいた。
    メカスずケヌゞは、それぞれ映画ず音楜の自明性をラディカルに吊定したのがちょっず䌌おいる。独特な知性の高さず孀高なキャラクタヌも。

    リヌル1で、いきなり十字架の聖ペハネの長い匕甚をメカスが朗読しお驚かされる。
    十字架の聖ペハネはキリスト教神秘䞻矩者で、䞖俗の欲望を避けお自己をみ぀めるこずを説いおいる。匕甚内容もそういうものだ。
    ケヌゞも著曞小鳥たちのためにの䞭で、音楜のこず以倖に、犅的思想に぀いおたるで犅垫のように熱心に語っおいた。
    メカスもケヌゞも、映画䜜家や音楜家ずいうよりは、ある皮の知恵深き賢人のようなずころがある。


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