【27卒・内定】去年10月1日に内定がなかった人の4割は12月1日までに決まりました【秋採用・未内定・27卒】
10月1日の内定式まで、今日から18日です。まだ内定がない27卒のあなたは、この日付を「締切」のように感じているかもしれません。
採用側にいる私から見ると、10月1日は締切ではありません。むしろ、採用の中身が切り替わる日です。
数字で言います。厚生労働省と文部科学省の調査で、去年卒業した26卒の大学生の就職内定率は、10月1日時点で73.4%でした。それが12月1日には84.6%まで上がっています。10月1日に内定がなかった26.6%のうち、11.2ポイント分、つまり約4割が、その後の2か月で決まったということです。
この記事では、10月1日より前と後で採用の現場で何が変わるのかを、対比で書きます。あなたが動くべき期限は、10月1日ではなく12月1日です。
数字で見る「10月1日」と「12月1日」
先に、元の数字を出典つきで並べておきます。いずれも大学(学部)の就職内定率で、就職希望者のうち内定を得ている人の割合です。
10月1日現在:73.4%(前年同期比0.5ポイント上昇)
12月1日現在:84.6%(前年同期比0.3ポイント上昇)
2月1日現在:92.0%(前年同期比0.6ポイント低下)
10月1日から12月1日の2か月で11.2ポイント。12月1日から2月1日の2か月で7.4ポイント。同じ2か月でも、秋のほうが決まる人が多いのが分かります。
10月1日時点で内定がなかった26.6%を100人とすると、12月1日までに約42人、2月1日までにさらに約28人、合わせて約70人が決まった計算です。調査は時点ごとの抽出なので厳密な追跡ではありませんが、流れとしてはこう読めます。
前年同期との差はどの時点も1ポイント未満です。つまり、27卒のあなたの秋も、ほぼ同じ形で進むと考えてかまいません。去年の先輩たちが10月から12月に何をして決めたのかは、そのまま今年の参考になります。
そして、ここが一番大事なところです。秋の2か月で決まる42人と、冬に回る28人の間には、採用側から見るとはっきりした違いがあります。
10月1日より前の採用は「予定」、後の採用は「補充」
ここから採用の裏側の話です。
10月1日より前の採用は、春に立てた「採用予定数」に向かって進みます。面接官は現場の社員も含めて多く、選考のステップも春と同じ形のまま走っています。
10月1日を過ぎると、採用の中身が変わります。内定式に来なかった人、式の前後で辞退を申し出た人の数が、この時期にようやく確定するからです。採用担当は、そこで空いた席の数を数え直し、「補充」として募集をかけ直します。
補充の採用には、3つの特徴があります。
席の数がはっきりしている:「若干名」ではなく「あと何人」が社内で決まっている。だから、決まるときは早く決まります
面接官が少ない:現場の社員を春のように何人も集められないので、人事と役員だけで判断する企業が増えます。選考の回数も詰まります
募集要項を大きく更新しない:補充は既存の募集ページのまま受付を再開したり、大学のキャリアセンターやエージェント経由で声をかけたりすることが多い。ナビサイトの新着だけ見ていると、見落とします
10月1日の前は「予定数に向かう採用」、後は「空いた席を埋める採用」。あなたが10月以降に戦うのは後者です。
秋に決まる人は「入社の意思」を先に言い、冬に回る人は「会社の魅力」を先に聞く
補充の採用の面接で、採用側が知りたいのは1つだけです。「この人は、空いた席に来てくれるのか」。
秋のうちに決まる人は、面接でこの問いに先に答えています。「内定をいただいたら入社します」「他社の選考は◯日に結果が出るので、それまでにお返事します」。はっきり言うことで、採用側は席を1つ埋められると判断できます。
冬に回る人は、ここを曖昧にしがちです。「御社の魅力をもう少し知りたい」「他も見てから決めたい」。春の選考なら普通の姿勢ですが、補充の採用では、採用側は「辞退されるかもしれない席」に内定を出す余裕がありません。その結果、同じくらいの評価の学生が2人いたら、入社の意思がはっきりしているほうに内定が出ます。
秋の面接でも、会社のことを聞くのは大切です。ただ、聞く順番を変えてください。まず自分の意思を伝え、そのうえで「入社までに準備しておくことはありますか」と聞く。質問の中身は同じでも、補充の採用ではこの順番のほうが通ります。
書類で言えば、志望動機の最後の1文をこう変えるだけです。春の書類が「御社で幅広い経験を積み、成長していきたいと考えています」で終わっているなら、秋は「内定をいただけた場合は入社し、4月までに(その職種で必要になる知識や資格)の準備を進めます」で終えてください。1文の違いですが、補充の席を預かる採用担当は、この1文を探しながら読んでいます。
秋に決まる人は10月の第2週に動き、冬に回る人は内定式のニュースを見て止まる
もう1つの違いは、動く時期です。
内定式が終わった10月の第1週は、採用担当が辞退者の数を集計している週です。補充の募集が動き出すのは、その翌週あたりから。秋に決まる人は、この時期に合わせて、9月中に応募先の候補と書類を揃えています。
冬に回る人は、10月1日の内定式のニュースを見て、気持ちが止まります。「周りはもう決まっている」と感じて1〜2週間動けなくなり、補充の募集が一番多く出る時期を逃します。そして、11月に入ってから慌てて動き始めます。
今日から逆算すると、やることは3つです。
9月中(残り18日):秋採用・通年採用の企業から応募先の候補を20社程度に絞り、書類を「補充の採用向け」に直しておく。志望動機の最後に、入社の意思をはっきり書く
10月第2週:候補の企業の募集ページと、大学のキャリアセンターの求人を見直す。受付が再開していないかを確認する
11月末まで:12月1日を自分の締切にして、面接の予定を詰める。年が明けると卒業論文や卒業研究と時期が重なり、動ける時間が減ります
12月1日まで、今日から79日です。10月1日の18日より、ずっと長い。ただ、その79日のうち、補充の席が一番多く動く期間は10月の半ばから11月です。
12月1日より前は「今年の席」、後は「来年度の計画」
最後に、なぜ12月1日を自分の締切にしてほしいのか、採用側の事情をもう1つだけ書いておきます。
12月に入ると、多くの企業の人事は、次の年度の採用計画を本格的に組み始めます。予算も面接官の時間も、少しずつそちらに移っていきます。12月1日より前の補充は「今年の入社者の席を埋める」仕事ですが、年末に近づくほど「今年の席はこの人数で閉じる」という判断が社内で出やすくなります。
冒頭の数字でも、12月1日から2月1日の2か月で決まったのは7.4ポイントで、秋の11.2ポイントより少なくなっていました。冬にも席は残ります。ただ、同じ努力で届く席の数は、秋のほうが多い。だから、期限は12月1日です。
『キャリセン就活エージェント【27卒】』を秋の補充採用に使う理由

ここまで書いた補充の採用には、1つ厄介な点があります。先ほど書いた通り、補充は募集ページを大きく更新せずに進むことが多く、学生が自分で探すと「どこの席が空いたか」が見えにくいのです。
その見えにくい席に近づくために、10月以降も就活を続ける27卒へ私が勧めているのが、キャリセン就活エージェント【27卒】(27卒の秋採用を無料で相談)です。
理由は3つあります。
1つ目は、名前の通り27卒を対象にしていることです。10月以降の27卒は、周りの状況も、使える時間も、春とはまったく違います。その前提を最初から分かっている相手と話せるだけで、説明にかける時間が減ります。
2つ目は、エージェント経由の声かけが、補充の採用と相性がいいことです。採用担当は、補充の席を埋めるときに「ナビサイトで広く集める」より「紹介してもらう」ほうを選ぶ場面があります。自分で探すルートとは別に、紹介されるルートを1本持っておくと、10月第2週から届く情報の範囲が広がります。
3つ目は、面接で「入社の意思」をどう伝えるかを、事前に練習できることです。上で書いた通り、補充の採用で最後に分かれるのはここです。本番の面接でいきなり言おうとすると、言葉が曖昧になります。第三者の前で一度声に出しておくだけで、本番の一言がはっきりします。
12月1日までの79日を、一人で探す79日にするか、紹介のルートも使う79日にするか。決めるなら、内定式のニュースで気持ちが止まる前、つまり今週です。
キャリセン就活エージェント【27卒】(10月からの補充採用に向けて無料面談)
内定式の前後に、あわせて読んでおいてほしい2本
【就活・内定】秋採用を待つ27卒へ、内定式10月1日後の空席は夏に面接した学生から埋まります:補充の席が、誰から順に声をかけられるのかを書いた回です
【27卒就活】面接1回だけで内定が出る秋採用の仕組みを聞かれたので答えます:今回の「面接官が少ない」の続き。選考回数が詰まる理由を詳しく書いています
このアカウントでは、採用する側にいる人間として、就活の数字の裏で実際に何が起きているかを書いています。次回は、10月1日の内定式のあと、採用担当が辞退者の数を確定させるまでの1週間に社内で何をしているかを出す予定です。フォローしておくと、補充の募集が動き出す前に、その中身を知ることができます。
