
台北の夜におすすめ! 京劇を気軽に楽しめる「タイペイ・アイ」
先日、台湾旅行で台北をめぐってきました。
故宮博物院や夜市のような定番中の定番はもちろん良かったのですが、それ以外にも「これはおすすめ!」と思った施設があります。
それが、「タイペイ・アイ(TaipeiEYE)」。
ここは、「京劇」をはじめとした中華圏の伝統芸能を、海外からの旅行者(インバウンド)に親しみやすい形で披露してくれる劇場です。
「台北で夜に何をしようか」と悩んでいる人。
「せっかくの海外、ちょっと変わった体験もしたい」と思っている人。
そんな人には相性のいいスポットだと思います。
このnoteでは、先日訪れた際の体験を交えながら、タイペイ・アイの魅力を紹介していきます。
(※本投稿にはアフィリエイト広告が含まれます)
おすすめポイント
・ほかの観光スポットとはひと味違う体験ができる
・本格的な中華文化に触れられる
・海外からの旅行者への配慮が徹底している
・純粋にショーとしての完成度が高い
タイペイ・アイの基本情報
場所:台北駅からMRT(地下鉄)で約15分
スケジュール:毎週 水・金・土の20時開演
上演時間:約1時間
料金:800台湾ドル(約4,000円)
タイペイ・アイの良さのひとつは「ホテルの多い台北中心部からアクセスしやすく、夜に公演がある」という点です。
昼間は故宮博物院のような定番を回り、夕食を済ませたあと、「もう少し遊びたいけど、あまり歩き回りたくはない」という状況にピッタリです。
料金約4,000円は、台湾旅行では少し高めです。
ただ、実際に観たあとは、「これは払う価値がある」と素直に思えました。
チケットの取りやすさですが、自分が訪れたときは3割ほど空席がありました。時期によるとは思いますが、当日券でも入れそうな雰囲気でした。
・チケット購入
チケットは、公式サイトまたはKlook(クルック)というチケットサイトで購入できます。
公式サイトでは定価が約4000円ですが、児童・学生割引(15% OFF)、シニア割引(50% OFF)、提携LCC割引(15% OFF)などを活用すれば、Klook(クルック)よりも安くなる可能性があります。
▶公式サイト(公演を選択するとチケット購入へ)
Klook(クルック)は、デフォルトで3,655円に割り引かれていて、日本語表示なので手間が省けます。
京劇初心者にもやさしい設計
多くの人にとって気になるのは、
「中国語がわからないし、京劇を観るのは初めて。それで楽しめるの?」
という点ではないでしょうか。
結論から言えば、その心配はほとんどありません。
タイペイ・アイは、海外からの旅行者に向けてつくられている施設です。
そのため、中国語がわからない人や、京劇を初めて観る人が多いことは想定済み。
入場時にあらすじのリーフレットが渡され、ステージ脇には日本語字幕が表示されます。
また、そもそも「細かいストーリーでなく派手なアクションを楽しむ演目」が選ばれているようです。
押さえておきたい席の話
ここからは、自分が訪れた際の流れに沿って、タイペイ・アイの魅力を紹介します。
まず受付をするのですが、普通に日本語で対応してくれました。さすがインバウンド向け施設です。

客席は全席自由席なので、好きな席を確保します。
自分は良い席を押さえるために開演1時間前に入場しましたが、その時点ではガラガラ。さすがに早すぎたかもしれません。
最前列も空いていたのですが、字幕の見やすさを考えて少し後ろの席を確保しました。
ただ、実際に観てみると字幕の重要性は低く、ステージの臨場感を優先して最前列がよかったなと思っています。
なお、日本語字幕は舞台の右隣に表示されます。これから行く方は、センターより少し右寄りの席がおすすめです。

ロビーで楽しむ、もうひとつの見どころ
席を確保してしばらくするとロビーがにぎやかに。
様子を見に行くと、京劇の体験コーナーがいくつも用意され、しかもいずれも無料でした。
① 衣装体験コーナー
京劇の魅力のひとつは、やはり豪華な衣装です。
このコーナーでは、実際に衣装を着せてもらって記念撮影ができます。
かなり人気があり、自分が見たときは少し列ができていました。

② 撮影コーナー
その日に出演する役者さんと記念撮影ができます。
一緒に写真を撮った役者さんが本番で登場すると、「さっきの人、がんばっているな」と応援したくなります。

③ 化粧コーナー
京劇といえば、歌舞伎のような独特の化粧も見どころのひとつです。
ここでは、役者さんが実際に化粧をして「役者の顔」になっていく様子を間近で観察できます。
その隣では、京劇風の模様を手に描いてもらえるコーナーもありました。

④ 生演奏コーナー
京劇を盛り上げる音楽も生演奏されていました。
この日に演奏されていたのは「古箏(こそう)」という伝統楽器。シンプルながら趣のある音でした。

⑤ 飾りつけのワークショップ
紙をハサミで切って飾りつけを作る体験ができるようです。
自分が行ったときには受付を終了しており、残念ながら詳細は不明でした。

このように、開演前の時間も楽しめるので、30分前には入場しておくことをおすすめします。
初めてでも追いやすい、シンプルな物語
時間になり、いよいよ開演します。
この日の演目は「八仙過海(はっせんかかい)」という京劇の定番でした。
・物語の始まり
まず登場するのは「八仙」と呼ばれる8人の仙人。
「法力」という超能力を持ち、日本の七福神のように中華圏で広く知られた存在とのことです。
そんな彼らですが、宴会で酔っぱらい、その流れで法力を使って海を渡ろうとします。

しかし、彼らの強い法力が海を濁らせ、海底に住む「鯉魚仙子」という仙女と対立する――そんな流れで話が進んでいきます。

ここまでが前半です。
・音楽に合わせて歌うように抑揚をつけたセリフ
・大げさな動作
・要所での決めポーズ
かなり歌舞伎に近い印象を受けました。
・激しい戦いのスタート
後半に入ると、八仙と鯉魚仙子たちが武器で戦うアクションが展開。

前半の歌舞伎のような雰囲気が、急にヒーローショーや時代劇の殺陣のように変わります。
戦いが進むにつれて、アクションはどんどん激しくなり、華麗な高速バク転も繰り広げられました。

・終盤のハイライト
戦いは鯉魚仙子の側が優勢な様子でした。
追い詰められた八仙は複数の弟子を呼び出し、鯉魚仙子に向けて一斉に武器を投げます。
しかし、鯉魚仙子は軽々と弾き返し、たくさんの武器が宙を舞い、まるでジャグリングです。

最後は負けを認めた八仙が降参して和解。1時間の劇は幕を閉じました。

・ストーリーはシンプル
このように、複雑な会話や心情描写はありません。
字幕は補足程度で、派手な動き、豪華な衣装、そして舞台のエネルギーを楽しむショーと感じました。
ちなみに、出口では役者さんがにこやかに手を振って見送ってくれ、これも感激しました。
実際に感じた、よかった点
1. 定番観光とは違う、独自の体験ができる
台北には、故宮博物院、台北101、夜市といった有名な観光地がたくさんあります。
しかし、タイペイ・アイは、そうした定番スポットとはまったくタイプの異なる体験ができます。
さまざまな角度から台湾の魅力を楽しむことで、旅の満足感が大きく上がるのではないでしょうか?
2. 楽しみながら、文化にも触れられる
自分は今回、初めて京劇をきちんと観て、八仙という存在を知りました。
京劇の派手な衣装は、台湾で見た伝統的な建物や衣服と雰囲気が似ており、興味深く感じました。
また、翌日に訪問した故宮博物院にも八仙をモチーフにした作品が存在し、「やっぱり人気があるんだな」とおもしろく感じました。
ただのエンタメではなく、中華圏で親しまれている物語や信仰の感覚に触れることで、台湾への理解が深まった気がします。
3. 海外からの旅行者にとって、利用しやすい
これはかなり大きなポイントです。
前述のとおり、タイペイ・アイは、「海外の伝統芸能」というハードルが高そうなコンテンツを安心して楽しめる設計となっています。
また、旅程に組み込みやすいという点や、思い出になる記念撮影ができるのもメリットです。
料金は少し高いけれど、海外からの旅行者が手軽に質の高い体験をできるインバウンド施設のお手本のような存在でした。
海外旅行者から搾り取ることしか考えていない日本の一部インバウンド施設も見習ってほしいです。
4. 純粋にショーとして完成度が高い
結局いちばん大事なことですが、純粋にショーとして面白いです。
衣装は華やかで音楽にも独特の雰囲気。
コミカルな動きで会場を沸かせる場面もあれば、ビシッと舞台を引き締める場面もあります。
後半のアクションはかなり見応えがあり、役者さんたちの身体能力の高さには驚かされました。
このように、単なる「海外からの観光客向けのそれっぽいショー」にとどまらず、完成度の高い内容になっています。
おわりに
そんなわけで、タイペイ・アイはかなり満足度の高い施設でした。
旅行の楽しみ方は人それぞれですが、自分はその土地でしかできない体験を通して理解を深める旅が好きです。
タイペイ・アイは、まさにそういう気持ちにしっかり応えてくれるスポットでした。
演目は定期的に入れ替わるようなので、また台湾を訪れる機会があればもう一度行きたいと思います。
台北旅行を計画していて、夜の過ごし方を迷っている方の参考になればうれしいです。
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